心の強さ
負の感情を制御出来ません
他人の持って生まれた家柄、容姿、またそれによって得られる名声や人望に対する嫉妬心を抑えることが出来ず、持って生まれた人に対して強い嫌悪感と敵意を抱き攻撃的な言動や行動をとってしまいます。
羨望や嫉妬心、理不尽な敵意などが自分の心に芽生えてもそれを制御出来る強い心を養うためには、日頃からどのようなことを心がければいいですか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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心の発育
綿谷真様
人間の社会は兎角競争社会ですよね
上を見たら天井は見えず、下を見たらそこは覗けず…すぐに自身との優劣を見ながら決めてしまいます。他者を羨む感情は人間が備えている本能だと思っています。ですのでそれ抑えつけるというのは並大抵の事ではありません
しかし、お釈迦様は現世における名声は果たしてどれほどの価値があるであろうかと話しています
あるところに4人の妻がいる男性がいました
その男性は死期を悟り一人で死ぬのが嫌なので妻に一緒に死んで欲しいとお願いします
一人目の若くて美しい自慢の妻は私はまだ死ぬような年ではないからと断ります
二人目の妻は名声と権力を兼ね備えていますが、今死ぬと国が大変になるからと断ります
三人目の妻は男性と似た感じの雰囲気ですが、こちらはこちらで忙しいからと他人事のように断ります
四人目の妻は大変みすぼらしく普段は気に掛けていないのですがなんとそれを受け入れてくれます
一人目の妻は現世における男性の肉体、二人目の妻は男性の財産、三人目の妻は男性の家族、兄弟、四人目の妻は男性のカルマを表しています
あの世には今羨んでいる富も名声も権力も何一つ持っていけません。質問者様が今羨んでいる物は全て一時的なものなのです。ですから、心を無理矢理抑えつけるのではなく、一過性のものに更に一時的に気持ちを荒せるのは虚しいことではないでしょうか?
私も同じです。 そしていつの時代も・・・。
*ハスノハへようこそ。真さまは、私がこのハスノハで2人目にお返事をさせていただく方です。不思議なご縁を頂き、有り難うございました。真さまが「ピン!」と来たところだけを心にとめていただければ十分です。
*さて、本題に入りましょう。2つのことが私の頭に巡りました。1つには、真さまの日常はどのような生活習慣でしょうか。2つには、攻撃的な言動や行動の中身です。真さまの、起床や就寝の時間、食事の回数やその量、外で身体を動かすタイミング、身近な人と関わる機会 などが気になりました。昔から「心身相関」ということがいわれており、心と体は別々ではなく、密接に関わり合い、影響し合っていると教えられます。規則正しい生活習慣に少しずつ変えていく工夫をなさってみるのは、いかがでしょうか。体調が安定し、身体がある程度健やかでいられると、物事の感じ方や考え方、取り組み方、そして、人との関わり方もわずかずつでもよい方向にかわっていくことが多いようです。
*また、真さまは、「強い嫌悪感と敵意を抱き攻撃的な言動や行動をとってしまいます。」とのことですが、具体的にはどのような言動や行動になるのでしょうか。確かに、攻撃的な言動や行動はすぐに消えてなくなることはないかもしれませんが、このハスノハに登録し、様々渦巻く思いを言葉に置き換えて相談なさったというプロセスは、ご自身を冷静に観察なさった証だと思いました。これは、とても素晴らしい力です。真さんに備わっている力です。その力に、私は感動しました。
*同時に、このハスノハでつながったということは真さんは、「もう、一人ではない」ということです。このつながりを新たな力に変えて、一歩ずつ歩いて行ってください。そして、また爆発しそうになったら、このハスノハや信頼できる人に真さんの思いをぶつけてみてください。私自身も、実は、真さんと同じように「羨望や嫉妬心、理不尽な敵意などが自分の心に芽生えて」自分が振り回されることがあるのです。そんな時は、阿弥陀如来(浄土真宗のご本尊)の前にひざまずきお念仏をとなえ、しばらくの時間を過ごすことがあるのです。真さんが感じておられる思いは、いつの時代も、誰にでも大なり小なり沸いてくる感情なのだと思います。どうぞ、何かのヒントになさってください。真さんのこれからを応援しています。最後まで読んで頂き、有り難うございました。ご縁に感謝!!合掌
質問者からのお礼
回答ありがとうございます
そうですよね。もっと広い視野で物事を見れるように精進します