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教わった約束事と他人の言動の矛盾について

回答数回答 1
有り難し有り難し 15

こんにちは。

自分がされて嫌な事を他人にしてはいけません
という話はみんな小さい頃に親や先生から聞かされたのではないかと思います。

私も親から何度となく聞かされてきて
そういう人間であれたらと思っていました。

しかし学生、バイト、今は社会人として多くの人と関わった上で改めて思い返すと
あの話は一体何だったのかと感じます。

自分が忙しくて余裕がないというだけで八つ当たり、
他人には散々難癖をつけておきながら少しでも自分が言い返されるとすぐに被害者面、
技量や時間を鑑みるとどう考えても片付かない仕事を「やれ」の一言で押し付け…

今まで多少自分が我慢することになったとしても肝に銘じてきたのがアホらしいです。

自分もあれくらい無神経に生きられたら楽なんだろうなぁ…
と、羨ましく思い真似てみようとしたこともあったのですが
どれだけ頭に来ても心の片隅に
「この人も大変だからな…」とか
「今言い返したとしてもケンカになるだけだろうな…」とか
なんとなく相手を客観的に見ている自分がいて結局我慢してしまいました。

自分が教わったことが間違っていたとまでは思っていませんがもしかして凄く損しているのでは?という気持ちになってしまいます。

自分が耐えられるうちは守り続けるべきなのか、
周りに倣ってもっと自分勝手で無神経に生きてもいいのか、
この先の心の在り方を教えていただけたらと思います。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

他人も自分も許しましょう。

ご質問拝読しました。
会社や組織には、
ヒエアルキー、
階層がありますよね。
上のものは、何をしても、
許されるみたい空気があります。

残念ながら、、

俺のことに気を使え!
的な方が多いですよね。
自分優先。

人の嫌がるかことはしない。
当たり前のことが、
できない人が多すぎますよ。

愚僧もなんで自分ばかりが
損をして、
馬鹿を見るのだ!
要領のいいものが、
うまくやり。
人が嫌がることはすまい、
自分でやれることは自分で
やろうと決めた自分が、
損ばかりしている。

ここで損得とは
なんでしょうか?
考えてみたことはありますな?
人と比べて運動量、
労働量が多いということですよね。

損得とは、
目の前の先輩が、
目の前の上司が、
不快なのではないでしょうか?

不公平感や怒りは、
それはどこから起きるのか?
比較だと思うのです。

ここで考えていただきたいのは、
他人の言動や考え方を
直すことはなかなか難しい
ということです。
余程のことがないと、
例えば、その上の人間から
とてつもないパワハラを
受けて痛みが骨身に滲みるとか、
そして、初めて人の嫌がることを
してはいけないのだと
思い知らされる。

人の嫌がることはしない。
これは真理だと思います。
これは変えるべきでは、
ないと思います。

必要なのは人のためにする、
人をやらされている、
人のために我慢するという、
思いを持つのではなく、
自分としてやるべきことをやる。

不惜身命という言葉があります。
身体を使うことを惜しまない。
ということです。
 
汗をかく、
力を入れる、
頭を使う、
疲れますよね。

しかし、
比較するのではなく、
自らの仕事として行うのです。

自分のした仕事に、
ご自身が満足するか、いなか
だと思いますよ。

身体は使っても減りません。
使っても休めば癒えます。
使えば使うほど、
健康になるように思いますよ。

どうかご自身のため
していることだという
立ち位置でお考えください。

ご自身の身体が鍛えられる、
頭を使うことで、
能力が高まる。

理不尽な世の中ではありますが、
せめてご自身は、
ご自身のために、
真面目に生きる。

ことが処世の術と
思います。

御成功を祈念いたします。

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有り難し
おきもち

浄光寺の三浦康昭です。 くよくよと考えてもしかたがありません。明るく前向...
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質問者からのお礼

回答ありがとうございます。

たしかに周りのことを気にし過ぎていたかもしれません。
他人がどうではなく全て自分のため、
でも自己中心的にはならない。
そんな風に過ごしていけたらなと思います。

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