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喘息を患っています

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有り難し有り難し 6

こんにちは。いつもお世話になっております。
私は幼い頃に軽度ではありましたが、小児喘息を患っておりました。
小児であったこともあり快方へ向かいましたが、今でも体調を崩すと発作が出ます。
有難いことに喘息に対し家族の理解や知識はかなりある方ですので、家にいる時は苦しくて動けないと温かい飲み物を持ってきてくれたりクッションや枕を差し出してくれたりするのですが、全ての人がそう理解のある訳ではありません。
それは当たり前で仕方の無いことだと重々承知しておりますが、今日新型肺炎が流行っている中、呼吸器系の病気は人権を略奪されているのではないかと思うくらい軽蔑視されます。
みんな新型肺炎が怖いのは分かります。私も日々恐怖しております。
ですが私が呼吸をする度に喘鳴音がするのも、膝に手をついて呼吸しなければ満足に立っていることも出来ないのも新型肺炎のせいではありません。
このような情勢では病院に行くこともできず、かと言って喘息持ちなのだと話しても煙たがられます。
理解してくれる存在がありながらぜいたくな悩みではありますが、どうしてもっと強い身体で生まれて来れなかったのかと思ってしまいます。
私は周りの声や視線をどのように捉えれば良いのでしょうか。
身体がどうしようもなく苦しくて仕方が無いのに、心まで疲弊してしまいました。どうか温かいお言葉お願い致します。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

人を変えるより、自分が変わる

こんにちは、初めまして。

仰るように、今の新型コロナの関係で咳をすることさえはばかられるような世情にあります。とてもピリピリしたムードが余計に肩身を狭くさせますよね。

喘息は苦しいですよね。実は、私も以前喘息に悩まされていました。特に乾燥した寒い季節では、部屋の出入りなどで一度咳が出ると本当に苦しい思いをしていました。時には、お香が充満するときに苦しくなり(慣れてはいるつもりですが)、お経を途中で止めなければならないあの苦しさは何とも名状しがたかったです。それこそ、式が進まない肩身の狭さを感じました。また、何か悪い病気でも持っているのではないか(感染するのではないか)、と問う人もいました。

この苦しさを改善するのには、軽度な運動から始めたほうが良い(以下にURLを)ということを知りましたので、35歳ごろからウォーキングから始めて段々と面白くなり、水泳に行き、ジョギングするようになりました。お陰で今は、全く悩まされていません。

スピードスケートの清水宏保さん(金メダル保持者)も、スケートを喘息の改善が動機で始められたのを後から知りました。

「呼吸器系の病気は人権を略奪されている」というのは、先ほど述べたように確かにそうでしょう。その苦しさは私も分かるつもりです。

しかし、周囲すべての人の意識を変えようというのは現実的でしょうか。
一人変えても、また一人でしょう。
周囲を変えるよりも、現実的なのは自分が変わることではありませんか。
出来ることを少しづつ重ねることで、自分の現実を少しづつ生きやすいように変えていけるのではと思いました。

ご参考になれば。
お体お大事になさってください。

ぜん息基礎知識
https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/basic/adult/knowledge/exercise.html

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有り難し
おきもち

釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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質問者からのお礼

心温まるご意見誠にありがとうございます。
喘息によっての辛い経験だけでなく、改善の方法までお教え頂き、光栄でございます。
私情ではありますが、喘息の他に少々難のある持病がありまして、激しい運動ができないのですが「自分が変わる」というご意見は大変参考になります。
周りの理解がないことに悲観するのではなく、私が変わることを目指し精進いたします。
ありがとうございました。

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