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後悔することが苦しい。

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過去にしてしまった大きな過ちへの反省と後悔をふとしたときに思い出し物凄い後悔の念にかられます。

こうして後悔に苦しむこと事態が反省なのであり、自身の過ちへの咎なのだろうと思うのですが、どうしてもこうやって夜眠れないどうしようというふうに思い悩み苦しい夜をすごすことがあります。

もちろんこのことは自身の過ちによるものだから逃げて楽になろうなどとは考えてははならないとは思うのですが、どうしても苦しくてここに吐露してしまいました。

あまりにも漠然として相談と言えるものではないのですがなにかお言葉をいただけないでしょうか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

気持ちの切り替えと軽やかさ

こんにちは、初めまして。
「思い悩み苦しい夜をすごす」とのこと。お苦しいでしょう。

お答えする前提として、あなたの過去の出来事がどんなものかが分かりませんので、漠然とした答えになることをご了承ください。

「過ちへの咎」を思い続けるのは、辛いですよね。思慮の深い人ほど、自分に厳しい人であればあるほど、それは許されざることであった、という結論に必ず帰着します。「逃げて楽になろうなどとは考えてははならない」という部分にあなたの自分自身への厳しさを感じます。この繰り返しの中には、「後悔」「反省」の果て無きループがあるのでしょう。

あなたの誠実さ、反省する思慮深さは美徳です。
しかし、それが今は裏目に出ています。

あなたは、一つの問題が解決しないと次が考えられない融通のなさがありませんか。それは、良い様に言えば頑固さですが、半面柔軟性のなさになります。考え方の遊びのなさは、同時に心の余裕の無さを生み出します。

あなたは、間違いをした、或いは間違いをすることを極端に恐れていませんか。もしかすると、ご自分へのプライドが高くなっていませんか。そのプライドがあなたを間違いをしてはならない、間違いをした自分を許してはならないと自分を縛っているのではないでしょうか。

一筋に考える一方で、気持ちをさっと切り替える癖が必要だと思います。別のことに注意を向ける、考えるというように。

そして、失敗しても自分を責めすぎずに、次は間違わなかったらいいか程度に考えて次に備えるように軽やかなお気持ちで過ごされたらいかがでしょう。

さあ、深呼吸をして、背筋を伸ばして、あなたの好きなことを考えましょう。

ご参考になれば

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おきもち

浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布教研究専従職員 元龍谷大学講師 元篤志面接委員(法務省管轄) 真宗学修士、心理学学士 Fmみっきい(地元ラジオ局)出演中 趣味:サックス 2019年末頃から回答しています
応談できる時間帯は、その日によって違いますのでお確かめ下さい。 月曜日〜金曜日(祝日除く)13時〜21時 土曜、日曜、祝日 18時〜21時 お盆(8月1日〜15日)、お彼岸は対応できません。

大切な気づきを与えて頂けましたね。

初めまして、お早う御座います。

私たちは生きていく中で、気が付かない内に犯してしまう罪や、知っていても犯してしまう罪があります。私は一度も過ちをおかしたことがない・・と言う方は誰もいないのです。

人生と言う冒険旅行の中で、生きるヒントを時々与えてくれます。それらは気づきとして与えてくれるのです。求めていた答えが時空を超えて現れる事もあります。そして、そう言えばあの時は・・とふと、思い出してあの時こうしていなかったら・・と言う気づきを与えて頂けるのです。

大切な気づきを与えて頂けたのです。決してマイナスに捉えずに、与えて頂けたことをプラスに変えて見ませんか?

後悔をされて反省をしている事 = 懺悔をされている事です。気づきを与えて頂いて・・知らぬ顔をしたのではないのですから、同じ過ちを犯さないように気を付けて見てください。机の前の椅子に座っているだけでは、時だけが留まらず動いて行くだけです。思考を変えて、視野を広げて・・ちょっとの勇気と努力でいくらでも人生も運命も自分自身が変わるのです。そして変えられるのです。失敗などに恐れずに。それらを経験しなければわからない事もあるのです。恐れずに自分のペースでトライして見てください。不思議な事で、辛い時や苦しい時は、誰かが必ずとを差し伸べてくれるのです。そして、人生で迷った時は立ち止まって、もう一人の主人公である自分と眼を反らさずに向き合って見てください。自ずと答えが現れて来ます。

人生は思うようにいかないとお釈迦様も言っておられました。私も過去は想像を絶する所ではない過去を歩んで今があります。この世には無駄な出来事も命も一切ありません。生きているから、苦しみや悲しみなどを感じ取れるのです。そして、比較的に仕合せな国に産まれて、恵まれた環境で不自由なく暮らせ人として産まれる確率は奇跡な出来事なのです。一度しかない、復習が出来ない人生を工夫次第で楽しんで眉間にしわを寄せて気難しい顔で居るよりも、笑顔で過去でもない、未来でもない、この二度とない瞬間をあなたらしく過ごして見て下さい。あなたには、あなただけにしかない良さがあるのです。そして、起きていない出来事を思うから、不安や心配になるのです。それらを思うよりも、視点を変えて違う事を考えてあなたらしく人生という冒険旅行を仕合せに歩めますように、お祈り致しております。

合掌

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有り難し
おきもち

皆様、初めまして。ストレスの多い現代・・お寺とはご葬儀や法事のみではなく、悩みを相談し気軽に参拝出来る”心のよりどころ”であって欲しい・・・その願いを叶えさせて頂きました。仏縁を頂き真言宗の小さな手作りのお寺を開山させて頂き4ヶ月が過ぎました。妻を脳腫瘍で看取り、東日本大震災で彼女を失い、父を心筋梗塞で看取り、障がいのある長男と健常児の次男を育てる父子家庭の父、押し寄せるこれでもか!と来る障害。・・どうにかなるさ!と思考を変え、今日に至っております。一切衆生をお救いする事、それは経験させて頂いた出来事があるからこそ、その痛みがわかるからできるのことです。迷わず、負けずぶれず道一筋に、あなたの希望ある光輝く人生を楽しめますように。濃霧も時がたてば天晴の如く見通しが良くなるように人生の羅針盤となり皆様に寄り添い、慈悲の回向の光を届けさせて頂きます。 開かれたお寺と志を忘れないよう挑み続けます。合掌 礼拝

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