日々感じる不安との付き合い方
私は将来のことなんて考えても分からないのにすごく色んなことが不安になります。
例えば近くの街に強盗が入ったというニュースを聞くと1人で留守番をする時や夜寝る時に、もし入られたらどうしよう、と考えてしまいます。
また両親が同世代の人の親に比べて高齢のため少しでも親が体調を崩すと親がいなくなったら、とまた不安になります。
そしてこのコロナウイルスでバスや電車で勤務する家族がかかってしまうと自分はひとりぼっちになってしまう、などと考えてしまいます。
こんな風に四六時中何も手につかないというわけではないけれどふとした瞬間に不安を感じると心の中でそれがすごく大きくなってしまい、すごく悩んでいます。
不安はみんなあると思うけれど、どう付き合っていったらいいかアドバイスをもらいたいです。
よろしくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
『息とひとつになる』。
いすでもいいので坐った状態で
呼吸に意識を向けてみてください。
不安が色々と浮き上がってくると思いますが
消そうとはせず、そのままにして
やさしく呼吸に意識を向けてみるのです。
”やさしく”がポイントです。
3分くらいでいいです。
慣れれば10分くらいでもいい。
不安って浮かんだり消えたりするものだ。
そういうものなんだと思えば
少し気持ちが和らいでくると思います。
「息とひとつになる」(故・宮崎亦保禅師)
そんな心持ちでやってみてください。
もちもちさんくらいの年齢の方というのは
脳がものすごく活発なので
色んなことを考えるように、感じるようにできているんですね。
それはとてもすばらしいことなんです。
記憶力、感受力が、持て余すくらいに成長された証拠でしょう。
私より上の年代くらいになると
記憶力がだんだん落ちて忘れっぽくなるそうです。
いやですね。
でもその代わり、嫌なことも忘れっぽくなるそうです。
いいですねぇ。
今できることは
”解決できそうな不安”から、もしくは
”解決したいとおもう不安”から
ちょっとずつ取り組むことだと思います。
でもじつは解決できるかどうかはあまり問題ではないんですね。
大事なのは取り組んでいるなかで
心から”楽しい!”と思えるものに出会うことなんです。
それは、”人の面(おもて)を喜ばしめ、心を楽しくす”
もちもちさん自身の魅力にもつながり、
ひいては人生の魅力にもつながります。
大げさなものではなく
日々のささやかな、ちいさなことから達成していけばいいのです。
もちもちさんなら、もしかしたら
不安など消すまでもない。そのうち
”不安を楽しむ”ことさえできるかもしれません。
「息とひとつになる」。
「不安とひとつになる」。
どんなときでも落ち着いて取り組む
もちもちさんでありますように。
そう願っています。
南無釈迦牟尼仏 合掌
質問者からのお礼
不安を消そうとしなくていいというところにすごく救われました。呼吸に意識を向ける、やってみようと思います。ありがとうございました。