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直葬が標準になってもいいのでは

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私の地元では昔は葬儀は斎場ではなく死んだ人の家に僧侶を呼んで行い、墓も個人別ではなく管理費が格安の共同墓地でした。
平成初期くらいまでは斎場もなかったです。

平成の後半になって、斎場が地元でも増えて葬儀にお金がかかるようになりました。

コロナウイルスで葬儀が簡略化され、直葬が増えたことは遺族の負担が減るから悪いことばかりでもないと思いますが、やはり不謹慎な傾向でしょうか?

死んだ後までも自分のナルシズムを満たすためにあまり親しくない親戚まで葬儀に動員するのは何か違う気がします。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

直葬は葬儀ではない

 仏教の葬儀は、お釈迦さまの弟子となり、仏さまになるための儀式です。式の中でお釈迦さまの弟子となった証である戒名を授かります。
 「直葬」は、儀式も何も行わず病院から火葬場に直行し、そのままにしておく方法です。決して葬儀ではありません。

追記
 志村けんさんは、近親者により(多分お骨にしてからだと思いますが)通夜葬儀がきちんと行われました。直葬ではありません。
https://izawaoffice.jp/news200413.html

 「コロナウイルスで葬儀が簡略化され、直葬が増えた」とありますが、出典はありますか?あなたがそのようなものを実際にそれもたくさんご覧になったのですか?少なくとも私の身の回りではそのような事実はありません(会葬者は減らしていますが「簡略」はしていません。丁寧に行っています)。マスコミや不明確なネット情報や勝手な思い込みにおどらされないように。

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・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoh...
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最後のお別れをしたい人は多い

基本的には、人それぞれだと思います。
亡くなった人の交友関係が広ければ、友人知人ご近所さんなど、最後のお別れをしたい人も多いと思います。
有名人なら、何千人もファンが詰めかけます。
遺族は大変だと思いますが、友人知人の心情としては、お別れをする場は欲しいでしょう。
自宅葬ではなくセレモニーホール等で行うことや、昔なら近所の人にやってもらっていた手伝いを業者にやってもらうことなども、遺族の負担を減らすために増えてきたのではないでしょうか。
もちろん、業者に頼めはお金はかかりますが、遺族は楽だと思います。
弔問客から香典をいただけば、金銭的にも負担は軽減されます。
意外と、心配するほど「負担」は大きくないと思いますよ。
面倒くさいは「怠け」の煩悩。
ケチは「怒り」の煩悩。
煩悩は心を重くし、ストレスを多くします。
煩悩のない仏様は、何でも嫌がらずに軽々と実行するでしょう。
身軽な心で臨むなら、負担は軽く感じるのではないでしょうか。
なので、「不謹慎」というよりは、
亡くなった人のため、弔問客のために、いっちょ頑張ってみますか!と腕まくりする元気・明るさがあるかないかの問題かもしれませんね。

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おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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「コロナ感染死亡者の火葬」と「直葬」を混同しています

 小判さんは、コロナウイルス感染者の火葬の事情について曖昧な理解から質問を発しておられます。

 新型コロナウイルス感染症はで今年2月14日から「感染症法」の規定する指定感染症として取扱われることになりました。

指定感染症となったことに伴い、厚労省はウイルス感染者が死亡した場合について『埋火葬の円滑な実施に関するガイドライン』を定め、同省ホームページの関連業種の方向けQ&Aで火葬の取扱いについて説明しています。
「3 遺体等を取り扱う方へ
新型コロナウイルスにより亡くなられた方及びその疑いがある方の遺体は、24時間以内に火葬することができるとされており、必須ではありません感染拡大防止対策上の支障等がない場合には、通常の葬儀の実施など、できる限り遺族の意向等を尊重した取扱をする必要があります。」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19_qa_kanrenkigyou.html

尚、ガイドラインでは遺体の取扱いでついて具体的に例示しています。
「・遺体全体を覆う非透過性納体袋に収容・密封することが望ましい。収容・密封後に、納体袋の表面を消毒する。遺族等の意向にも配意しつつ、極力そのままの状態で火葬するよう努める。
・非透過性納体袋に収容、密封されている限りは特別の感染防止策は不要。遺体の搬送を遺族等が行うことも差し支えない。
・火葬に先立ち、遺族等が遺体に直接触れることを希望する場合には、遺族等に手袋等の着用をお願いする。」

 ガイドラインは遺族の意向を尊重するように定めていますが、現実には遺族の意向を尊重することは難しいのです。遺族も感染の恐れがあります。陽性で無くても濃厚耕接触者である可能性は高いのです。そういう状況の中で、通常の通夜・葬儀を行うことは非常に危険です。それ故、残念ながら、遺族が対面できない、火葬にも立ち会えない、という状況に有ります。

現在、新型コロナウイルス感染死亡者を通常の葬送儀礼を行わず火葬するのは、感染予防上の緊急避難措置です。それを「直葬」と言うことは、大きな勘違いです。

葬儀の意義については、下記の回答をお読みください。
https://hasunoha.jp/questions/548

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おきもち

 目の前の方の悩みや気持ちをしっかりと受け留め、心を開いてもらうように努め...
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質問者からのお礼

回答ありがとうございます。

確かにそうかもしれませんが現に役所でも認められているので直葬を葬儀じゃないというのは仏教業界側の解釈のような気がします。

志村けんさんも直葬ですが彼は仏教業界に対して不謹慎な葬られ方をしたのでしょうか。

それから直葬でも僧侶の読経はあるという話も聞きます。
そんな形で葬儀に公的機関のサポートがあるならむしろ僧侶の方としても経済的な安定を得られると思うのですが。

回答ありがとうございます。

もう少し仏教業界も葬儀のバリエーションを考えて時代に合わせればいいのにな、とは思うのですが。

斎場を貸し切って遺族が葬儀社にお金を払って葬儀をするのはここ二十年くらいの話で、仏教の伝統としては割と新しい感じがします。

確かに葬儀は僧侶にとっては貴重な収入源なのかもしれませんが、故に経営努力が進まなくなってこのようなコロナウイルスのような非常時に対応できていない感じがします。

たとえば役所などの公共機関と連携して、葬儀なんかも公的機関が介入して適切な価格設定にする代わりにお寺の経済的な保証を税金を使ってやるようなシステムを作るというアイデアがあってもいいのではないのか、と。

斎場も私企業がやるのではなく、公共機関がやればいいのでは。

それなら直葬が主流になってもお寺の経営破綻は防げるのでは。
ただし税金関係はごまかしが利かなくなりますが。

「コロナウイルスに向き合い乗り越える」問答一覧

疲れがとり切れない

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コロナ後遺症&夏の辛さで押し潰されそう

皆様、お世話になっております。お久しぶりの投稿となります。 先週、母がコロナに感染しました。数日間で高熱は収まったのですが、その後、めまいや頭痛が悪化し、病院で後遺症と診断されました。薬をいただき、来週もう一度診察を受けるそうです。 いつもあんなにチャキチャキと、多少の不調でも動き回って喋りまくっていた母が、1日のほとんどを辛そうに横になって過ごしてることが信じられません。 後遺症で人生が変わってしまった方々もいらっしゃるようで、もし母がそうなってしまったら、と思うとかなり不安です。 また、私自身は検査を受けてなかったのですが、夏バテなのか、実は感染していてその後遺症なのか、頭がクラクラして疲れやすく、以前のような元気がありません。毎年夏は元気がなくなるのですが、なんだか疲れのレベルが違う感じです。私は今文学の研究をしながら大学で非常勤講師をしており、秋には学会で研究発表をするのですが、その準備をしたくても力が出ない、そんな感じで参っております。 コロナの恐さ、これまで母になんでも頼りきりだった自分のダメさ、うちの家族全般への不安(詳しくはプロフィールをご覧下さい)自分自身の今後への不安など、夏の異常な暑さの中で色んな不調や不安が押し寄せています。 これは、神様や仏様からの「とにかく今はあまり考えずに休め」のサインでしょうか。不安で混乱している私に、ぜひアドバイスいただければ幸いです。 ハスノハの皆様も、どうぞ暑さと、感染にはお気をつけて下さい。

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一緒に念じていただけますか?

いつもありがとうございます。 大晦日にコロナ禍長期入院中の父の事でご回答を頂戴しました。ありがとうございました。 退院を目指し闘って来た父でしたが終末期を迎えた模様。年始から5日間本人から着信有りましたが途絶えました。 年始にせめて自宅へ…と対応をお願いしていた矢先、入院中の病院は元日からコロナの院内クラスター発生。入院患者、職員合わせて数十名陽性との事。もはや為す術無し。です。 コレがコロナ禍医療崩壊の現実です。コロナ禍は災害です。本当に。 次、病院からの着信はおそらくお迎えです。悔しいですが苦しいですが、冷静に受け止め対処するしかありません。 現場の状況が入院患者家族には一切わからないので、念じる事しか出来ません。 それはこの数ヶ月の闘病期間も同様に。 我が家だけでは無く全国で起こってしまっている現実です。 今はただただ苦しまずに眠っていて欲しい。眠って苦しくないままお迎えが来て欲しい。その時間が短時間であって欲しい。 この問答に目を止めて頂けたお坊さま。どうか一緒に安楽を念じて頂けると嬉しいです。 檀家に入ったりしている訳では無いので(元々は浄土真宗の檀家でしたが、住職が借金をし寺に保険金を掛けて放火してしまいました。以来、先祖は自身供養です。) 私が今出来る事で思い浮かんだのがこちらでのお願いでした。どうぞよろしくお願い致します。

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コロナにかかって成人式に行けなくなった

ご無沙汰しております。2ヶ月前ほどに、2回相談させていただいたものです。 あれから、相性のいい精神科に通い、だいぶメンタルの方はよくなってきました。どうにか大学のカリキュラムもこなして、いろんな友達と遊ぶことができました。旅行の計画もたてて、楽しい冬休みにするつもりでした。 しかし私は今、コロナウイルスに感染し、自宅療養をしています。熱は下がったものの、喉が途轍もなく痛く、喋ることができません。 明日の成人式は、参加できなくなりました。あんなに楽しみにして、たくさん準備して、久しぶりに会う同級生や、先生の顔を思い浮かべて。自分のセンスがどれだけ素敵で、誉めそやされることかと、粛々と、心の中ではニコニコと準備していました。 少し改善したと思いきや、奈落の底に突き落とされる。私が何か悪いことをしたのでしょうか。 3年間もかからずに、受験の時だってならずに、耐え抜いたのに。周りの友達が感染予防なんて気にせず、バンバン旅行に行ったりご飯を食べたりする姿を傍目に、きつく自分に自粛を課してました。 すこし、すこしだけご飯を食べに行っただけなのに。ショッピングに行っただけなのに。なんでこのタイミングで。 もう悔しくて辛くて、陽性が発覚した時は大声でお医者さんで泣きました。家でも泣き叫びました。母がぎゅーっと抱きしめてくれました。友達もたくさん慰めてくれました。 今は涙も枯れ果てて、ひたすら焼けるように痛い喉を治めるために、薬を飲んで寝ての日々です。もう、咳が3時間も止まらなくて、全く眠れません。 なんでこんなに人生って理不尽なんでしょうか。すっかり生きることに疲れました。私がコロナを舐めていたことも事実ですし、半ばヤケクソでたくさん予定を入れてしまったからというのもありますが。 もう私の成人式は2度と帰ってこないし、一生の後悔と自己憐憫と自己嫌悪が止まりません。もうどう立ち直ればいいんでしょうか。なにかお言葉を頂戴できれば嬉しいです。

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母にコロナをうつしてしまった後悔

はじめまして、こんにちは。 私は香川県在住、実家は兵庫県にあり、実家では母が一人暮らしをしています。 先日出張から帰省した際、実家に滞在させてもらっている間に、体調を崩しコロナ感染が判明、その数日後母にも感染してしまいました。 私が出張中に感染しており、潜伏期間の間に帰省、発症するまでの間に気づかず母にもうつしてしまった可能性が高く、母に申し訳ない気持ちで、宿泊療養先のホテルで毎日泣いてしまいます。 母は呼吸器系に悪性腫瘍の罹患歴があることと、60歳を超えていることから、通常よりもリスクが高いため、人一倍感染には気をつけていました。 そのため、私も帰省時には3日前と2日前それぞれで検査を行い陰性であることを確認し、出張中の複数人での会食予定は全て辞退し、誰とも濃厚接触せずに過ごしていました。 それでも感染してしまい、母にうつしてしまったことにやるせなさと、「そもそも帰るという判断を取りやめるべきだった」という後悔の気持ちで、現実は変わらないと頭ではわかっていながらも、自分の気持ちがコントロールできずにいます。 母に辛くて怖い思いをさせてしまったという事実以外にも、気掛かりなことがあります。 私の家庭は、4年前に父が病気で亡くなってから、母は一人暮らしをしています。 そのため、母一人では外出の機会が少ないため、私は帰省のたびに母と外食に行ったり、旅行に行っており、母はそれをとても喜んでくれていました。 離れて暮らしている以上、元気な状態で会える時間も有限なので、できる限り母と楽しい思い出を作りたいと思って行動してきました。 今回の帰省も、母とミュージカルや、スポーツ観戦に出かける予定でした。 ですが、このようなことが起きてしまった以上、2回目(また母にコロナをうつしてしまう)があってはならないと感じています。 今後私は離れて暮らしている自分が母に会いに行くこと自体、母を危険にさらしてしまうことになるため、気軽に会ったり、お誘いすることができなくなったことが何よりも悲しいです。 コロナは今後何年で終息するかわからないし、その間にも母はさらに歳を重ねていきます。 今回の件について、母には謝り、和解はできています。 今後、母のことを大切にできる、母との付き合い方について、アドバイスを頂けると嬉しいです。 よろしくお願いいたします。

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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ