ターミネーターか人間のどっちかなのか
回答 3
有り難し 26死刑制度についての質問をさせていただきます。
僕は死刑制度に賛成です。理由は一つで、犯罪への抑止力となっていることと、今までそれで社会が成り立っていたのだから急に廃止することで世の中が混乱するからです。
でも、このままでいいとは思っていません。僕が思う死刑によるデメリットは、
1.刑務官(死刑執行人)への精神的ダメージ(たぶん)
2.死ねば更生するチャンスは二度とない
3.死刑制度は国民の国家に対する甘え
4.死刑囚の国(？)への恨みは他の誰かが相続すること、
つまり殺意は死なないということ
→3国家に対する甘えについては、国民が国家に殺してもらうだけでは誰も成長しないのではないかと思ったからです。結局は現状維持で、また同じ苦しみが繰り返されるから、殺人者に共感する能力が育たないまま。
そこで、死刑制度を新しくすることを考えてみました。2と4は変えられないので1と3について解決策を考察しました。
それは、「刑務官(死刑執行人)の仕事が減り、遺族または志願した者が死刑執行代理人となり国の代わりに死刑執行のボタンを押す。代理人は遺族を最優先とすること。死刑執行の一週間前までに5人を死刑執行代理人と決定し、決定してから覆せない」というものです。
つまり、『明らかな人の殺意によって死刑を執行する』という案です。
こう考えた理由は、
A.国に殺人を止める力は無いから。死刑制度は抑止力としてもう限界まで来ていると思う。
B.死刑囚は遺族の悔しさ、怒り、憎しみ、恨み、殺意を真正面から受け取るべきだと思ったからです。(理由は、なにより殺して欲しいと望んでいるのは遺族だから、その殺意が伝わればいずれ更生するための種になるかもしれないから。そもそも国に殺意は無いから。)
前回の問答の後、他の国と比べてみて考え
、死刑が無くても穏やかな国になるが一番いいのではないかと考えました。それに、今ある社会正義は必ず崩れ去るものだと思っています。
でもそんなこと出来やしないので、死刑囚の殺され方なら変えられるのではないかと思いました。僕はターミネーターか人間に殺されるなら人間を選びたいです。(笑)
もう何が正しいのか分かりません。
いろいろ間違っているところもありますが、ご回答頂けたら幸いです。
お坊さんからの回答 3件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
死刑は難しいですね。。。
こんにちは。
僕自身、死刑反対派なので恐縮ですが、少しお話させてください。
ヅラじゃありません、ヅラ子ですさんのお考えにも一理あると思いますが、あえて他の論点を連ねてみます。（以前に問答されたということで、既出かもしれませんが）
１．凶悪犯罪者は大抵通常状態ではないので、論理的思考では判断できない。したがって厳罰化は凶悪犯罪の抑止にはならないと言われている。
２．死刑がありということは、人が人を殺していいという例外があることを示してしまう。（心理的に犯罪者を擁護する）
３．法治国家は私刑を許さないが、国家が代わりに報復する側面を持つ制度が死刑という矛盾。（私刑の延長にある制度に見える）
４．冤罪だった場合に、取り返しがつかない。
５．あめとむちで言えば、むちばかりに頼ることで、犯罪者が生まれない寛容な社会を作る全体意識にならない。（刑罰がない世界を想像したときに、いかに犯罪者を生まない、差別・偏見・不平等のない世界を築くかという目線になるかと）
パッと思い浮かぶのはこんなところでしょうか。僕自身も死刑制度についてはそれなりに考えたつもりです。僕の場合は上記の理由で、現行死刑制度に関しては反対ですが、無人島を買い取って島流し制度にしてはどうかと夢想しています。国や人に頼らず、自分だけの力で生きてくださいということですね。（長い目で見れば死刑に該当するのかもしれませんが）親鸞聖人は人は縁があれば１００人でも１０００人でも殺す存在だとおっしゃられました。罪を憎んで人を憎まず、明日は我が身という考えもありますね。
ご参考になれば幸いです。
不殺生戒のある仏教は、死刑制度を認めない。
死刑制度がある日本でも凶悪犯罪が無くなりません。
死刑制度を廃止した国の犯罪が増えたということもなく
死刑になりたいからと凶悪犯罪をする者が絶えないことは
死刑制度に犯罪抑止力が無いことの証しだと思います。
死刑制度があっても死刑執行をしない国もありますから
まず日本はそのような道を歩めば
急に廃止することで世の中が混乱するということもないと思います。
もちろん
家族が殺されたら犯人には死んでほしいです。
でも
家族が犯人になったら
死刑ではなく生きて苦しんで猛省してほしいです。
自分が犯人になったら
死ぬまで後悔し続けて苦しむか
死刑で早く楽になりたいか
分かりません…。
恨みに報ゆるに徳を以てす
拝読させて頂きました。
大変参考になるお考えを聞かせて頂きました。
あなたがおっしゃるように死刑がなくて穏やかに生活できることが一番望ましいですよね。そのように誰もが安心して生きることを目指すことができると思います。
怒りや恨みや憎しみを繰り返せば共に罪を犯し続けて消えることはありません。死刑制度があれば遺族の方々が死刑を進んで求めることに繋がりますから「殺意」の心を持ちます、それ自体でもう罪です。その罪を消すためには少なくとも死刑制度やめることです。
「自分の大切な方が殺されたらどうするか？」と聞かれた場合、どうするか？やはり「殺したいほどに怒りや憎しみが湧いてくる」でしょう。その恨みや憎しみや怒りは負の連鎖として永遠に消えずに悪や罪は消えません。それで本当にいいのか？
と、よくよく考えてみると「恨みに報ゆるに徳を以てす」という老子の言葉が思い浮かびます。
この様な機会を与えて下さったことを心より感謝申し上げます。ありがとうございます。
私達全てが怒りや恨みや憎しみや殺意を無くしていくように心がけていきたいですね。全ての国の人も社会の人も地域の人も共にお互いを尊重して分かり合い思いやる気持ちをもっていけばそのような煩悩をできるだけ消していくことができると思います。そうすれば「死刑制度」は当然いりませんよね。
どうぞこれからも善き考え・善き言葉・善き行いを心がけて穏やかに安心して毎日をなさって下さいね。
ありがとうございます。また宜しければぜひご質問なさって下さいね。共に様々な課題について研鑽して参りましょう。合掌
質問者からのお礼
今小路覚淳様
ありがとうございます…。
刑罰がない世界は、想像したこともなかったです。
確かに殺人を殺人によって罰する？というのは矛盾している気がします。
人間はただの恐怖じゃ縛れないですもんね笑。
免罪の場合もあるのか…
その場合、その人は正義に殺される訳ではなくただの権力に死を決定される訳ですね。ごめんねでは永遠に解決しない問題ですね。
1.死刑廃止→2,国民で協力する
の順番だと世の中が乱れるけど、
1.国民で刑罰のない世界を想像する→2.死刑廃止
の順番にすれば世の中はただ良くなるのかもしれませんね！
勉強になりました！
🌟したい相手をどんな方法で🌟すかという思考に囚われるよりも、いかに罰することなく両者ともに穏やかになれるかを考えることの方が楽しいですね。
確かに島流しは僕もいいなと思いました。
論理的思考が出来ないのなら人間界より自然界の掟に従う方が生き易いかもしれませんね。あとは餓死しないようにたまに食料を送れば良いのでは？
ターミネーターか人間のどちらかしか無いと思っていたけど、森のくまさんもイノシシもオオカミ(？)もいる訳ですね。
もしも日本から死刑制度が無くなったら、まだ死刑制度が続いている時代遅れの国をみんなでバカにしてやることが夢です。
約一年程前の埼玉の少女殺傷事件は、死刑制度への皮肉(批判)だったのかもしれませんね。
殺人者って死刑が怖くないから人を殺すんですよね笑。
本当に面倒くさい笑
僕は死刑よりも'死刑が無い世界"の方が怖いので、今のところ死刑制度に賛成です。
Kyousyo Kuuyo Azuma様
和田隆恩様
ありがとうございました。
お坊さんの中に、必ず死刑制度反対派の方がいらっしゃると思ったので質問しました。
たくさんの方の意見が聞けてよかったです。
