子供も自分も愛せない
子供を愛せない。と言うか憎しみしかないです。このままだと子供も自分もおかしくなりそうです。
きっかけは4年前に万引きをした事です。何度か万引きをして私が買った記憶がないものなので、問い詰めると盗んだと言うので一緒にお店に謝罪に行った事が何度かありました。
ある日近所のスーパーで万引きをして警察に通報されました。
警察に名前を聞かれた時に自分の名前を言わずにお友達の名前をかたりました。警察官がその子の家を訪ねたところ、お子さんは家にいて、うちの子が嘘をついたことがわかりました。とてもショックでした。
自分の罪を人になすりつけるような育てた方をしてきた自分が情けなくて、悲しくて。
その時の主人の考え方や行動もネックになり、その2年後離婚しました。もちろん周りの皆んなも離れていきました。それはしょうがないと思っています。
当の本人は何事もなかったような顔をしてわがまま放題です。
笑っていたり、何かを買って欲しがったりする姿をみると、誰のせいでこんな思いをしてると思ってるのかと腹立たしいです。親から愛されない子が苦しいのはわかりますが(自分もそうなので)自分の感情を抑えれません。
離婚する時に、正直上の子だけ引き取りたかったとさえ思います。現に上の子ばかり可愛がってしまいます。何年経っても許せない自分も苦しいです。心療内科に行ってカウンセリングを受けたり薬をもらったり、療育センター(娘はアスペと言われてます)に行ったりしてますが何も変わらないです。
私は今後どう接したらよいでしょうか。どうか、お叱りでも構いませんので率直なご意見を宜しくお願い致します。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
言葉と心で溝を埋めていく
こんにちは、初めまして。
子供さんのことでお悩みですね。
私も三児の親ですので、子供のことに頭を悩ませるお気持ちは良く分かります。
「率直なご意見」ということなので、ストレートに書かせていただきます(もともと私はストレートに書きますが)。
すでにあなたもお気づきでしょうが、「万引き」は満たされない思いの結果だと思います。そして、「警察に名前を聞かれた時に」「お友達の名前をかたり」というところからは、責任回避という一面の一方、親に負担を掛けてはならないという遠慮、他人行儀さを感じます。子供さんは、あなたに満たされない思いと、触れ合うことが難しい透明な壁を感じているのではないでしょうか。あなたも文面で「親から愛されない子が苦しいのはわかります」と述べておられますが、認められていない、愛されていないことに子供さんなりに苦しんでいるのだと思います。
文面からは、あなたご自身も成育の過程で同様のことで苦しんだとありますから、どうしたらいいのかということは方向性が見えないことでしょう。無理もないことだと思います。
しかし、この相談を機に連鎖を断ち切っていきませんか。
あなたには、その意思があるのだと思います。
「上の子ばかり可愛がってしまいます」とあります。上の子どもさんは、まじめ、従順というタイプではないですか(一番上の子供さんには良くあるタイプです)。自分が気に入るから受け入れやすいのでしょう。しかし、それは自分の思い通りのことしか受け入れないという狭量さを併せ持っています。同じような過去の苦しみを抱えた者同士という平行の視点ではなく、親から子を包んでいくいう上下の視点へと転換していってはどうでしょうか。
「何かを買って欲しがったりする」ことに、物やお金で充足させるのではありません。何かに飢えている心に心で応えていくのです。例えばですが、一緒に映画を見て、面白かった、怖かった、はらはらした、こんなところが印象に残ったなど、心を表現して通わせるのです。景色を見たり、食事をしたりなど日常全てで言葉に出して心を表現し、リアクションをすることでお互いの溝は少しづつ埋まっていくように思えます。
子供さんの寂しい気持ちが分かるからこそ、その寂しさになにが欲しいかが分かるのだと思います。一番は、お母さんの愛している、でしょう。
ご参考になれば
「能力」「才能」のなさを認める
一人一人、能力には個人差があります。
罪を犯さない能力、善の能力も、能力・才能であり個人差があるのです。
どんなに頑張っても、ほとんどの人はウサイン・ボルトのように速く走れません。
いくら親から「もっと速く走れ」と怒られても、能力には限りがあります。
なので、怒っても仕方ないのです。
もちろん、能力は努力で伸ばせますし、伸ばすべきですが、能力が低いことを理由に憎んだり怒ったりするべきではないのです。
「残念ながら、これがこの子の能力、今の実力。」とあきらめて、
足りないところをフォローしてあげるしかないのです。
万引きをしてしまう子供は、一定の確率でどこの町のどこの学年にもいます。
児童相談所や役所、教育委員会の職員で子供に関わる仕事をしている者にとっては、「まぁ、よくあること」です。
多くの親御さんは自分の子供しか知らないので、びっくりしてしまいますが、たくさんの子供を知っているプロにとっては、びっくりするような出来事ではないのです。
そんな感じで、まずは能力を受け止め、能力を補う工夫を考えましょう。
万引きしてしまうような場所に独りで行かさないようにするとか、万引きしてはダメだと本人が思い出せるような物を持ち歩かせるとか、やみくもに怒るのではなく具体的な工夫をする、コーチ役が必要なのではないでしょうか。
質問者からのお礼
ご回答ありがとうございました。読んで涙がでました。包み込まれるお言葉に、かたくなな心が溶けていき、娘に寄り添えそうです。勇気を出して相談してよかったです。ありがとうございました。