子供との向き合い方
現在、2歳の子供がいます。ですが、血は繋がっておりません。
というのも、私が数年前に癌にかかり、その時お腹の中にいた子供を諦めざるを得ませんでした。
癌の手術後から数年が経ち、それでも子供を授かる事が諦められなくて、研修や勉強をして、特別養子縁組でご縁のあった子供と主人と3人で暮らしています。
子供は本当に可愛いです。2歳なのでイヤイヤ期もあり、憎たらしい事も言ってきます。もう完全なる親子に見えるだろうし、籍もはいったので、親子の縁も繋がりました。
ただ、子供を見て、ふと自分の血の繋がった子供だったら、もっと似ているのだろうか?似ている所ばかりを探してしまいます。親になる覚悟がないのではないかとのお叱りを受けるかも知れませんが、お腹の中の子供を亡くしたことをまだ後悔しているのかもしれません。
その時沢山主人と話しあい、もし子供が生まれても、私が亡くなる可能性だってあると医師に言われたのもあり、納得の上だったのですが、どうしても、子供を見てるとふと思い出し、今の子供には本当に失礼になるのですが、あの時の子供が生まれていたら…と考えずにはいられません。
こんな事誰にも言えません。でもふと涙がでてきます。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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過去を否定せずに前に進むこと
あなたが感じている深い悲しみや後悔、そして現在の家族に対する愛情をお察しいたします。このような複雑な思いを誰かに打ち明けるのは、とても勇気のいることだと思います。あなたがこうして言葉にしてくださったことに感謝いたします。
お腹の中の子供を失うという経験は、計り知れない悲しみと痛みを伴うものです。それに対して、特別養子縁組を通じて縁のあった現在のお子さんを愛しながらも、自分の血が繋がっている子供のことを考えてしまうことも、決して珍しいことではありません。
あなたが感じていることは、人として非常に自然な感情です。過去の決断について悩むこと、それを思い出して涙が出ることも、愛情深い人間である証拠です。その愛情が、今の家族に対しても深く注がれていることは明らかです。
今の子供を愛おしく思う気持ちと、過去の子供に対する思い出が混じり合うことは、母親としての深い感情の表れです。自分の感情に正直であること、それはとても大切なことです。そして、その感情が否定されるべきものではないことを理解してください。
お子さんがイヤイヤ期に入っているということも、親子の絆を深める一環です。それは時に困難で、疲れる時もあるでしょう。しかし、それが親としての成長の一部であるとともに、子供との絆を強める大切な過程でもあります。
以下のようなことを考えてください。
1. 自己受容と慈しみ。自分自身の感情を否定せずに受け入れること。そして、自分がこれまでよく頑張ってきたことを、自分に対して誇りに思ってください。
2. 感謝の瞑想。現在の家族に対して感謝の気持ちを深めることで、心が穏やかになることがあります。
3. 過去の決断を尊重する。その時の決断は、あなたとご主人が未来を見据えて下した大切な選択でした。その選択があったからこそ、今の愛おしいお子さんとの生活があるのです。
4. 一歩ずつ進む。感情が溢れ出す時もあるでしょうが、一歩ずつ進みながら、その都度自分の気持ちをしっかりと感じ取ってください。
あなたの家族への愛情と、その中で感じる複雑な思いを大切にしながら、どうか自分自身を責めすぎず、優しく労ってあげてください。あなたが一人で抱えているその思いも、あなたの中にいる大切な一部です。その思いをしっかりと受け止めることで、きっと心が少しずつ楽になっていくことを願っています。合掌
お子さんへの思いを大切に
拝読させて頂きました。
あなたのその思い、お気持ちを読ませて頂きました。詳細なあなたやお子さんや過去のことはわからないですけれども、あなたのその辛いお気持ちを心よりお察しします。
あなたがお子さんを育てていく中で過去のことやその子のことを思い返してしまうのは当然かと思います。ですからあなた自身のことを決して責めたりなさらないで下さいね。
お迎えになったお子さんはあなたや皆さんのもとでこれからもご縁を深めていかれて健やかに成長なさっていくことでしょう。そして絆は一層大切になっていくでしょうからね。
その様なあなたやお子さんや皆さんのことを先立たれたお子さんは仏様のもとご先祖様と一緒に穏やかに安らかにお見守りなさっていて下さることでしょう。
先立たれたお子さんとのご縁もこれからも深まっていくのです。
あなたや皆さんが先立たれたお子さんを心からご供養なさり、今お育てなさっているお子さんのことも優しくお見守りなさって下さいます様に、あなたや皆さんがお子さんと一緒にこれからも仲良く幸せを分かち合いながら生き抜いていかれます様に心よりお祈りさせて頂きます。至心合掌