大変なことをしてしまいました
一年前に亡くなった僧侶だった祖父の遺骨をもらってきて粉骨しガラスの入れ物に入れ保管していました。
つい昨日、祖父の自宅だったお寺で身内だけの法事だった為持っていき鞄に入れていたのですが翌日、帰り道で飲み物をこぼした時にハンカチを出そうとして落としてしまいました。
ガラスの容器だったためコンクリートの道端に落ちてしまい、粉骨しパウダー状になってしまっていたため雨の中濡れてコンクリートの凸凹に入り込み拾うこともできず…
山や海なら自然に還りたかったのかもと気持ちの整理がつくかもしれないですが、道端のそれも人が踏んでいくようなところに落としてしまい後悔がすごいです。
どうしたら良いでしょうか…
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
「案ずるでないよ」と お祖父様が仏様としておっしゃっています
ガラスの容器に入れて持ち歩けば、此の度のようなことは想像に難くありません。
起きてしまった事はもう戻すことはできないのです。
さて、あなたの取るべき行動は…気になるのなら、今後その場を通るときに「お念仏」申してください。小さな声でも結構ですから…
浄土真宗の開祖・親鸞聖人は「自分が命終えたら、鴨川に流して魚の餌にしてくれて構わない」とおっしゃいました。驚くべき表現ですが「遺体に執着するのではないぞ。私は命終わりたら仏に成るのであるから」とお伝え下さったのだと味あわせて頂きましょう。
路上に落ちたのはお祖父様の御遺骨です。大切なものではありますが、今既にお祖父様は仏様です。「過去」のお祖父様にこだわることなく、「今」のお祖父様 つまり仏様を大切になさって下さい。
御僧侶であったお祖父様は仏様として、今回の『可愛い孫の、可愛い失敗』を微笑みながらご覧になっておられますよ。
「人生いろいろあるだろうけれど、心配するでないよ。いつも私が仏としてあなたを支えているから。いつも一緒だから…路上になどに居りはせんよ。念仏として、声の仏としてあなたを導いていくよ」…その御声頂くことが出来ますか。
温かい仏様のお慈悲の御心頂いて下さいませ…。