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どうしたら執着を手放せますか?

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片想いです。好きというより最早ただの執着だと思います。後味の悪い終わり方をしてしまったので綺麗にやり直したい。その人の中での私のイメージを良いものにしたい。ただのプライドだと思います。でもいつまでもウジウジしてしまいます。
どうしたら執着を手放せますか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

行動・習慣を変容させて、考える時間を減らすことはできる。

執着を手放したいと思われているのですね。私も執着だらけですから、簡単に執着を手放せる方法があれば私も知りたい。過去の立派な仏教者でも一生を懸けて執着と向き合ったのです。執着を手放すのは簡単ではありません。

質問ですが、どうしてきれいにやり直したいのでしょうか?
きれいにやり直してそれがどういう意味を持ちますか?

人生には思い通りになる事と、思い通りにならないことがあります。
今日健康でも明日には縁があれば病気にもなる、死にもする、老いてもいきます。またどんな家庭に生まれるか、どんな姿や気質を持って生まれるか選ぶことは出来ません。お釈迦様は、生老病死の苦しみからは何人も決して逃れられないと言います。私達は思い通りにならないことを思い通りにしようとすることで苦しむのです。思い通りに出来ないことは、思い通りにしなくていいというのが仏教の教えです。
あなたは、恋愛で辛い思いをしたのかもしれない。でもそれは、もう過去に戻ってやり直せません。でもそれでいいんです。その出来事はあなたとは、別でしょう?今のあなたとその出来事は別のはずです。過去の出来事と今の自分を分けて考えてほしいと思うんですね。辛いことや苦しいことがあっても、堂々と生きていいんです。

仏教をいくら信じても辛いことや悲しいことはどれだけでも起こります。しかし、辛いことや苦しいことがあった時に、それを背負って生きていけるような勇気をくれるのが仏教だと思います。
なので、仏教を学んでいく事です。執着に苦しんでいると分かったのならば、仏教を学んでみて欲しいです。お釈迦様の元に来た人たちも、苦しんで教えを聞きたいと来ました。

その男性の事を考えるのは、生活がそればかりになってしまっているからではありませんか?他の、好きな事や、やることを見つける。趣味や学びをする。そういう風に、行動をずらしていく、行動を変容することで、考え方は変わります。うじうじ考える暇が無くなります。仏教において「行」が大事なのもそういう意味です。すべきこと、他に楽しいことをどんどん見つけていれば、うじうじ悩むことは少なくなります。他の事に時間を使っていきましょう。
それしかないと思うからますます考えてしまいます。
大丈夫、きっと、次の出会いがあります。まず、自分が一人を楽しめる者になる事が大事かもしれません。応援しています。

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浄土真宗本願寺派の僧侶です。 産業カウンセラーの資格を持っています。...
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質問者からのお礼

アドバイスありがとうございます。
綺麗にやり直してそれが何になるのか。と問われてはっとさせられました。
きっと何にもならないのだと思います。
だからと言ってもう終わったという事実は無くならないのでちょっとずつ現実を見れるようにしたいと思います。ありがとうございます。

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