hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

動物の本能

回答数回答 2
有り難し有り難し 20

いつもいろいろ読ませてもらい勉強させてもらってます。たくさんの質問に回答頂きありがとうございます。
飼い猫の事なのですが、いろいろ奮闘したのですが室内飼いに失敗して外も出歩いています。
何年か前から、その猫が捕まえた鳥の死骸を見つけたりしていて本当に苦しくなっています。先日くわえて帰ってきたのを見つけてしまった時は強く叱り、叱っても無意味だとわかっているのですが、鳥たちにがかわいそうでしかたありません。
室内飼いに出来なかった事を毎日悔やんでいます。狩は猫の本能だと思いますし、いろんなところで毎日生と死があることもわかるのですが、目の前で見てしまうと平常心でいられず鳥達に本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。殺生にしか思えません。
あのつばめは大丈夫かな、今日は何も犠牲にならなかったかな。と毎日気が気ではありません。
自分でもなぜこんなにとらわれて悲しいのかわかりません。心が幼稚なのか頭変なのかなって思います。どんな心の持ちようでいればいいのでしょうか。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

【矜哀】かわいそう…本当にかわいそう…

お釈迦さんが子どもの頃の話。
ある日、農夫が畑を耕していると、地中から掘り起こされた虫が、どこからともなく飛んで来た小鳥に食べられてしまいまいた。すると、虫を食べて飛び立った小鳥は、もっと大きな鳥に捕まって食べられてしまいました。幼き頃のお釈迦さんはこれを目撃して大ショックを受け、「ああ、生き物はなぜお互いに食(は)み合うんや…」とえらく悩んでしまったそうです。

なんだか、あなたとそっくりですね。これはあなたが人間が故に持つ「悲しみ」の心なのかもしれません。もちろん飼い猫のしつけは飼い主の仕事かもしれませんが、どうかあなたの目の前で繰り広げられる本能丸出しの獣同士の命のやりとりから、ちょっとつらいかもしれないけど【慈悲】の心を育んでください。あなたの猫に捕まってしまった鳥たちの葬儀はいちいちやってはいられないかもしれませんが、それでも、いちいち可哀想だと思うあなたのその優しいお気持ちを大切に大切にしてくださいね。

{{count}}
有り難し
おきもち

【公認心理師】 【レンタルお坊さん】活動中。 とりあえず何でも相談して...
このお坊さんを応援する

先ず外に出さないことです

拝読させて頂きました。
生きものにとって殺生は悪とは意識することはありません、ですからできるだけ未然に防ぐように飼い主が心がける必要があります。
外に出ることは殺生することもありますし、殺生されるリスクもあります。
ですから先ずは外に出すということはそれだけリスクがあるということを自覚しなければならないと思います。
もしそうしたくないならば外に出さないことです。
私も猫を飼っていますが、外に出す時は必ずつないでいます。そして一緒に散歩して目を離さないように心がけています。

とはいえ室内にいたとしても全く殺生しないかと言われたら当然する場合もあるのです。それはやむを得ないことでもあります。できる範囲でそうならないように未然に防ぐようにしておくことです。

ただやはり生きものですからね、私達人間も殺生しています。そのような世界に生きていることも自覚することも必要ですから、できる限りむやみやたらに生きものの命を奪うことやもてあそぶことをしないよう心がけていきたいですね。

{{count}}
有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

転落院さま
早速のお返事ありがとうございます。
お釈迦さまの子どもの頃もそうやって心痛めておられたんですね。
本当にいちいちかわいそうと思ってしまう自分が情けなかったのですが、気持ちを大切にしていいんですね。少し気持ちが楽になりました。慈悲の心、、、学んでいきます。ありがとうございました。

kousyoさま
早速のお返事ありがとうございます。
室内飼いに何度もトライして家族と喧嘩して失敗してきましたが、やはり外に出さない環境にするしかないですね。
私たちも殺生して生きている事自覚していきます。ありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ