不安の解消
息子の事でご相談させて頂きます。
小5になりますが、彼があまり訴えないので確定できませんが、どうやら今年の担任の先生と相性が悪いようで、去年の夏頃から言動、行動などが不安定です。
毎日頭痛を訴えるので、心療内科を受診し、先生からは「担任と合わないかなぁ」と。かといって先生を替えることもできないので、そこはうまくやるしかないんだよね…と。
息子にはそんな器用でないので、担任の先生のやり方についていけないところから不安定症状が出ている気がします。
神経質な性格なので、いつも何かしらを気にしたり、ちょっとうまくいかない事ですぐイライラしたり、それがまた頭痛の種になり…
気にしないと言ってあげても気にする姿を見ていると、どうしたらこの子の不安定さを和らげてあげれば良いのか悩んでしまいます。
夜なかなか寝付けないのもイライラの種になっているようです。
その度に、大丈夫大丈夫しか言ってあげられず、それで安心できてるのか私の方まで不安になってきてしまいます。
どのように声をかけてあげることが、彼の安心に繋がるか、何か良いお知恵があればよろしくお願い致します。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
子供にとって学校は世界そのもの
スタジオジブリの宮崎駿監督は、もののけ姫を制作する際に「一つの村が滅びることが、その人間にとっては全世界が滅びることに等しい、そういう意味を持った時代がある」という旨の発言をしています。これにはなるほどなぁと思ったものですが、これを現代風に言い換えるなら「子供にとっては、学校こそが世界のすべて」と言えるでしょう。
今のようにネットが普及し、グローバルな情報がリアルタイムで把握できる時代、大人になれば様々なコミュニティがあり、ひとつのコミュニティのなかでうまくいかなくても、違うコミュニティが心の支えとなることも多いでしょう。
しかし、思い出してください。子供のころって、学校が、教室が数少ないコミュニティではなかったですか?そのコミュニティこそが、子供にとっては唯一の世界なんです。
そのコミュニティでうまくいかないのは、子供にとっては人生そのものがうまくいかないのと同義です。
なので、そういった子供のためにまず大人がすべきは「教室以外にも世界はある」と教えてあげることではないでしょうか。
もちろん一番多くの時間を過ごすのは学校ですから、いつかは乗り越えなければならないのですが、まずは「他のコミュニティもある」と理解し、安心させることです。
例えば、習い事をさせる、他のクラスや小学校の子供と交流する機会を増やすなど....
そしてなにより、家族という絶対的な味方がいること、家庭という帰る場所があることを伝えてあげましょう。
「教室以外にも居場所はあるんだ」と自信をもたせてあげれば、「少しの時間だけ我慢しよう、外の世界には楽しいことがたくさんある」と思ってくれるかもしれません。
辛いことがあると、人は悪い方悪い方に考えてしまい、視野がどんどん狭くなってしまいます。周りの環境を変えることは難しいですが、自分の考え方のベクトルを変えるのは難しいことではありません。狭くなってしまった視野を広げてあげれば、きっと教室での悩みも少し楽になるのではないでしょうか。
質問者からのお礼
恵成様
ありがとうございます。
学校という存在がめんどくさいと言ったり、積極的に何かに参加するような子でないため、他のコミュニティ探しは一苦労しそうですが、まずは安心できる家庭作りを心掛けたいと思います。