今後の人生に希望が持てません。
統合失調症で18年闘病中の妹がいます。
2011年に母が自死しました。原因は母の弟。私の母方の叔父です。叔父は祖母と二人暮らし。子供が二人おりますが、離婚しており、音信不通と私たちには言っておりました。
ある日、叔父に軽い脳出血が発症。生活と祖母の面倒をみることは問題なく、私たちは叔父に仕事を辞め、年金生活を提案。でもうんと言わない。病院から帰った夜。母が心配で見に行くと、禁止されているお酒を飲み、布団もひかずに寝ている。きちんと寝るように言うと「余計なお世話だ!」と暴れる。祖母は認知症気味でほぼ寝たきり。叔父も寝たきりになったら…。
母は自分さえいなければ、私たちに迷惑をかけずに済むと考え始めるようになり、悩んだ挙句に自死してしまいました。
その後、祖母も亡くなり、母の死は何だったのかと虚しくなりました。
母、祖母が亡くなり、一人になった叔父は仕事を続け、仕事中に倒れて救急搬送されたのも一回や二回じゃありません。その度に私が入退院の世話をしてきました。子供の連絡先を教えて欲しいと言っても、分からないの一点貼り。
ある時、看護婦さんから叔父の長男が見舞いに来たことを聞きました。入院していることは私しか知りません。叔父が自分で連絡したとしか考えられません。
母を自死に追い込んだ叔父を憎んでいます。肉親だからとできることはしてきたつもりですが、こんな風に裏切られるなんて…。
その後も骨折したとかで病院から連絡がありましたが、息子と連絡取れるはずだからと対応していません。心は痛みますが。
今は距離を置いているので、長男の連絡先はわからないまま。もし叔父が亡くなったら、私が葬式を出さなければならないのでしょうか?
こんな私の人生は何なのでしょうか?全て私がいけないのでしょうか?
統合失調症の妹と父の面倒を見れるように会社を辞め、自営業を始めましたが、なかなか軌道にのりません。結婚も考えられません。
もう、今後の人生に希望なんて持てません。
人生は自分次第、こんな弱音を吐いている間にできることをしなければと自分を奮い立たせていますが、度々折れそうになります。
そんな時、どのように考えれば良いかアドバイスいただければ幸いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
怨憎会苦に苦しむ私のためにある仏様の慈悲心
はじめまして。亀山純史と申します。
はじめに葬儀に関して言えば、葬儀屋さんとの相談の上決めた方が良いと思います。叔父さんとその長男さんの関係も、今どうなっているのか不透明ですので、勝手に一人では動かない方がいいと思います。
さて、叔父さんのような人が身内にいたら憎しみが生まれてきて当然でしょう。そして、病気をお持ちの妹さんもおられるということで、これからの人生に対して、不安が先行していることが、ご相談の文面からよくわかりました。そこで私からの回答を以下に書かせていただきます。
まず、仏教の見方からすれば、憎しみからは何も建設的な事柄は生まれてこないということです。仏教には「怨憎会苦(おんぞうえく)」という言葉があります。これは「怨み憎む者に会う苦しみ」がこの世にはあることを語っています。この怨み憎む心は、相手にあるのではなく、私の心にあります。ですから、私の心を変えれば、私の怨憎会苦の苦しみは消滅しますが、憎しみの心を変えずにその心を推し進めても、そこに怨憎会苦から解放される道は見いだせないのです。しかしながら、私の心を変えることは並大抵のことではありません。少なくとも、この私には、私の心にある怨み憎む心を変えることは至難の業です。
でも、仏教では、そのような私のために、仏様には「慈悲」の心があると説いてくださっています。慈悲とは、私が抱えている苦しみを取り除き(悲)、私に楽を与えること(慈)です。言い換えれば、「慈」は私の存在を大切にしてくれる心であり、「悲」は私が持っている苦しみを分かち合ってくれる心だと思っています。今、「私」という言葉を質問者の「けんたさん」に置き換えるならば、けんたさんが抱えている「苦しみ」を取り除き、けんたさんに「楽」を与えることであり、けんたさんの存在を大切にし、けんたさんが持っている苦しみを分かち合ってくれる心が「慈悲」なのです。仏様には、このような心が備わっているのです。このような仏様の心は、実生活を客観的に変えるものではありませんが、自分の心に時間をかけて沁みてくるものです。人はどんなに自分を奮い立たせようとしても、心折れる時があります。そんな時、仏様に静かに手を合わせてみてはどうでしょうか。
以上が私からの回答です。少しでも、前向きな気持ちをお持ちになれることを願っております。
質問者からのお礼
お忙しい中、回答してくださり、ありがとうございました。憎しみを持ち続けて生きていく。そんな私を母も望んでいないでしょう。いつか憎しみを消し去るができたら。できるように努力したいと思います。誰にも言えなかった自分のドロドロした心を吐き出し、アドバイス頂けたことで少し救われた気持ちになりました。ありがとうございました。