hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

どうしても選べません。

回答数回答 2
有り難し有り難し 25

はじめまして。
研修医2年目をしているものです。
どうかこの場でご相談させて下さい。

 今年の9月までに入局科を決めないといけないのですが、とても悩んでいます。

 御存知かもしれませんが、入局科は、
内科や外科より細かい分類の
消化器内科、循環器内科、呼吸器内科、神経内科、泌尿器科、整形外科…といった中から選びます。

 医師というとお金が儲かるイメージが世間にはあると思いますが、私の働く病院は全く儲かりません。
何一つ贅沢しなくても貯金もできず、一人暮らしをするのでいっぱいいっぱいです。
また、他の病院で働こうにも10年はこの病院で働くという契約をしており、動けません。

 いま内科の中で入局科を非常に悩んでいるのですが、

①お金は今と同じくらいしか儲かりませんが元々1番興味があり、自ずとどんどん時間を忘れて勉強できるほど愛している科。(上の先生方ともなんとなく波長が合います。)QOLは高めです。

②お金は貯金に回せるほど儲かりますが、あまり興味がない科。一方で潰しがきき、QOLはピンキリです。やっているうちに興味は出てくるのかなとは思います。

 上記の①②で迷っています。
②を選ぶべきだと頭ではわかっていても、どうしても①も捨てられず。
かといって、①のお金を全く貯金に回せない様な給料には恐怖があります。
(どの科に行っても、ボーナスは一切無く、勤続年数で給料が上がるということもありません。)

 私には、定年退職した父、重度の障害を抱えた弟、パートで働きつつ弟の面倒を見て常に過労状態の母がおります。

 ボロボロの実家を建て替えて家族が安心して暮らせる様にしたい。
何かが起きても私の稼ぎで家族を守れる様にしたい。
でも、私の人生だから私のしたい事をしたい。

 悩んでも悩んでもどうしても決められません。
家族のためにも、自分が病気やケガをして働けなくなった時のことを考えても、②にするべきだと頭では分かっているのですが…。

 人は本当にいつ死ぬか分からないと、この仕事を始めてまだ1年と少しですが身に染みて感じます。なので、生きている内にやりたい事をやるべきとも、生きている内に家族にお金を少しでも残せるようにしたいとも思います。

 ①を切るための、踏ん切りのつく新しい視点や言葉をいただきたいです。
どうかよろしくお願いいたします。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

やりたいことをやりなさい。

ご質問拝読いたしました。
立派だなと思ったのは、
ご家族のことを心配している
ことです。
御苦労されているお母さま、
障害をお持ちの弟さんのことを、
しっかりと気に留めて
いらっしゃる点です。
ともすると、
一人で大きくなったような
顔をして、
自分のことしか考えられない
ものです。

しかし、
ご家族のためにしろ、
ご自身のやりたい道に、
進まないのはどうかと思います。
相手の立場になって考えた場合、
お母さま、辛い思いを
されるのではないでしょうか?
あなたを当てにしない覚悟で、
お母さまは 
働いていらっしゃるのでは、
ないでしょうか?
御立派だと思いますよ。
生活できないのならまだしも、
ご自身の生活を賄えるのなら、
自分の進みたい道に
どうかお進み下さい。
それが、
お母さま、お父さま、
御先祖さまの願いですよ。
弟さまは、
入所施設等なんとかなります。
大丈夫。

ご両親さまは、
あなたや弟さんを
将来自分の面倒を
みてもらうために、
育てたのではありません。

親子という御縁をいただいて、
あなたと弟さんの、
お世話をしたい!
幸せになってほしい。

親とはそういうものです。
だからこそ、
お母さまはパートで、
働いていらっしゃるのです。

家はまあどうでも
住めたらいいのです。
家は単なる器です。
幸せかどうか、
毎日充実しているか、
どうかではないでしょうか。

あなたの幸せは、
親御さんの幸せですよ。

大丈夫!

自信を持って進みたい道に、
お進みくださいね。

ご活躍を祈念しております。

{{count}}
有り難し
おきもち

浄光寺の三浦康昭です。 くよくよと考えてもしかたがありません。明るく前向...
このお坊さんを応援する

私なら②を選びます。

本当に➀や②の実情を
把握しているのでしょうか?

➀に進んだは良いが
思ったほど興味が続かなかったら
給料もそこそこで目も当てられません。

②なら
あなたも書いているように
興味が湧いてくるかもしれないし
何より給料が良くて家族も支えられるとなると
それだけでも充分やり甲斐はあるはずです。

私は
理屈と感情が食い違ったら
理屈を選ぶようにしています。
感情は変化するし当てにならないからです。

{{count}}
有り難し
おきもち

和田隆恩
 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生ま...
このお坊さんを応援する

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ