最良の選択がわからない。
仕事における人間関係の悩みです。
オフィスワークと飲食業を営んでおりました。本業はオフィスワークです。
本業を一緒にやっている仲間と、飲食業で関わる仲間との板挟みに悩んでいます。
多くの資金を使って始めた飲食事業が、今回のコロナ騒ぎで大打撃を受けてしまい、本業の運転資金にも弊害が出るようになりました。
本業の立て直しをするため、本来ならば心を鬼にして飲食店を今すぐ切り捨てるべきだと頭では理解していても、
弱っている仲間を目の前にして、ついつい助ける選択をしてしまいました。
危ない橋に自ら足を突っ込んでいる自覚もありましたし、後になって後悔もしました。
私は優柔不断で、嫌われるのが怖いからか、ついつい目の前の人にいい顔をしてしまう悪いクセがあります。
それが今の状況を招いたのだと感じています。
結果として、本業の仲間からの強烈な突き上げがあり、立場を追われ、
コロナ渦の最中に飲食店と借金のみが手元に残りました。
自業自得です。
飲食店の仲間たちからは感謝の言葉を頂くのですが、この先の不安が拭えません。
また過去の仲間との関係性もギクシャクしたままで心が痛みます。
私は、目の前にいる困っている人をおこがましくも助けたいなど思ってはいけなかったのか。
助けられるほどの人間ではないのに、思い上がりで安易な行動に出てしまったのではないか、
と、毎日を不安に過ごしています。
誰からも嫌われたくないと思う気持ちは、悪い事ですか?
どうすれば、前を向いて気持ちよく再スタートに踏み出せるのでしょうか?
または今からでも遅くないと、過去の仲間の元へ立ち戻ったほうが良いのでしょうか?
気持ちの整理がつきません。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
人生は決断の質が左右する
拝見いたしました。
社長さんなのですね、責任が重い仕事は苦労も多いはずです。お疲れ様です。
アンソニー・ロビンズという方はご存知でしょうか。
17歳で家を追い出され、月収2万円の掃除屋さんとして働き、一念発起して努力をしたのち、24歳では高級車を買うほどに成功した投資家兼講演家です。60歳をすぎても精力的に活動しています。
彼が人生を好転させるというようなセミナーでこんなことをよく口にします。
「人生の秘訣は、自分の殻を破って他人に価値を与えることにある。」
「人生で選択に迫られたら、幸せであることに決断すること、それが重要だ。」
自分が想像できないことをできたら嬉しいですよね。
そしてその成長による価値を他人に与えることができたら、人数の分だけさらに幸せになりますよね。
私たちの人生はいつだって決断の連続です。
現在の選択が正しいかどうかなんて、未来を見通せない限り、神様でも仏様でもわからないでしょう。
だからあなた自身が幸せだった、正しかったと信じて前を向くしかないんです。
あなた自身は立場を追いやられたかもしれませんが、その分救われた人たちもいます。
あなたの幸せの決断はそれだった、ということです。
他の人であれば会社を守り、飲食業の人を切ったかもしれません。そうすれば会社や自分は安全だったでしょう。それがその人にとっての幸せです。
ですがあなたにとって幸せはそれじゃない。
会社が傾き自分の立場が追いやられたとしても、救える可能性があるのなら助けに行く。
自分を守りたいという最も分厚い殻を破って、他人に可能性を与えた。
たとえ無駄に終わったとしても、生きる希望を与えたことは素晴らしいです。
とても立派で勇敢な決断だと思いますよ。
生きていく限り、今後もたくさんの決断が迫られるでしょう。
今度は会社を優先するかもしれません。
でも今回を通してあなたの人柄を知っている人は、身を切る思いで決断したことを知っているはずです。
ひいてはそれはあなたのためにもなるでしょう。
今の決断の結果が悪くても、未来では良い面で働くこともあります。
ですので自分の決断の質に自信を持ちましょう。
他人の評価ではなく、自分の人生の幸福度は自分で決めましょう。
あなたが人生を決めるのではなく、人生があなたを物語ります。
よりよい人生を歩めるよう、祈っております。
ご質問ありがとうございます。
詳しいことも存じませんし私は経営の素人ですから適した回答はできませんのでご了承下さい。
二兎を追う者は一兎をも得ずと言いますから今は任されている職場に集中するのが良いと思います。テレビで見たことですが飲み屋が魚屋になったり、デリバリーに力を入れたり、来年使える割引券を売ったり、ネット販売始めたり、ワゴン販売を始めたり、各地でさまざまな方法で頑張っておられますね。もちろん行政の支援を受けたり、家賃や仕入れ先への入金を待ってもらったりした上で。また給料もできる範囲で一時的にカットさせてもらったりなど社員と一緒に知恵を出し合ってこの窮地を乗り越えて欲しいと思います。
また、二社両方の社員を守らないといけないのであれば、両方が一致団結して仕事がある方に一時的に異動したり、仕事がない人にはデリバリーしてもらったり、全員で協力する必要があると思います。
私は素人なので経営のことはわかりませんが、あなたが社員を守ろうとしたことは決して間違っていないと思いますよ。
守ることがあなたの信条ならあとはどうやって守るのかということに集中するだけです。
三人寄れば文殊の知恵といいます。みんなで知恵を出し合って力を合わせてくださいね。
なお、社員に嫌われたくないからあなた1人が仕事するのではなく、顧客やお客さんに喜んでもらいたいからみんなで力を合わせて仕事をするのですよ。
質問者からのお礼
ありがたいお言葉に救われます。
一時期、もしも私が死んだら保険金でみんな助かるんじゃないか、などという思いが頭によぎったりしたこともありました。
人生は選択の連続。今を生きる。
まさにその通りだと感じます。
最良の選択を選ぶのではなく、選んだ選択を最良にするのが人生なのだと、生きるということなのだと思い至りました。
困難な道ですが、成し遂げられるよう精一杯、今の仲間と共に生きます。
そしていつかまた、過去の仲間とも和解できる日を迎えたいです。
ありがとうございました。