働くことと善悪と親
新型流行り病の影響により失業しました就活中の身の者です。
芸能プロダクションと名乗る、とある会社に面接に行ったのですが、事業内容等を聞いてみると、インターネットでアダルト系配信をする演者が所属するプロダクションで、それのマネジメントをするというお仕事でした。
驚きましたが、思慮を重ね、私はそちらがよろしければ是非、という回答をすると、内定を頂くことができました。
この事を親に報告すると、もちろんのことながら猛反対に遭い、それに勝つこともできず、家庭を崩壊させたくない気持ちもあり、その内定を辞退させられてしまいました。
もちろん親心というものも分からないではないのですが、法人格を持ったれっきとした会社であり、法律上の制限もキッチリ守り、間違っても違法なことは行わない会社です。
世間体は悪いのかも知れませんが、違法でない限りはその会社の行いを咎めることは出来ない筈です。それをしてしまうと法律の意味がありません。
そもそも失業中の身であり、このご時世で再就職が出来るだけでも有り難いものです。
では倫理的にはどうなのか。これも悪だとは言い切れない様な気がします。男の子なら、一度はそういったものにお世話になったことがある筈ですし、需要がある限りは必要とされるものです。
私は思慮を重ね、全てを受け止める気持ちで決心したことを踏みにじられた様な気持ちになりました。
この様な、違法でもなく、かといって倫理的に絶対悪と言い切れないものに対して、親が子に対して自らの意見を押し通して良いものなのでしょうか。
それとも私個人の事だと割り切って、自らの意思を通すべきだったのでしょうか。
どちらが良かったのか、未だに思い悩んでいます。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
あなたの基準は何でしょう
こんにちは、初めまして。
「失業」と「就活」でご苦労されていることでしょう。
お察し致します。
まず、職業的な善悪のお話です。
あなたは「法人格を持ったれっきとした会社」と言われています。法律的には何の問題もなく、この意味では善悪のお話ではないでしょう。
ただ、善悪の話でいうと、何を基準にするかがその分かれ目となります。
ここでは、私の基準のお話ではなく、あなたと親御さんがどう判断したかを見ましょう。
「親心」からすると、「もちろんのことながら猛反対」と議論の余地のない悪であり、「世間体は悪い」という感情を持たざる得なかったのでしょう。
一方、あなたは「悪だとは言い切れない様な気が」するけれども、親の「猛反対」にあって「家庭を崩壊させたくない気持ち」が生じて、「その内定を辞退させられ」た、というのが大まかな流れでしょう。
もはや辞退してしまったものなので、今「どちらが良かったのか」を問うこと自体にどんな意味があるかを考えましょう。それは今後同様の事態が訪れた時に、次回にどう判断していけばいいかを準備することに意味があります。
あなたの場合、今回の出来事は善悪の問題ではなく、何を基準にしていたかです。
結論から言うと、あなたは親御さんを基準にしていたと思います。もっと言えば、親御さんの善悪の基準の通りに判断し行動した、ということです。
あなたは、「ご時世で再就職が出来るだけでも有り難い」、「需要がある限りは必要とされるもの」と御自分の判断があったのですよね。これは、選択として一定の筋道が成立しています。おかしくない判断だと思います。
しかし、あなたは結果的に親御さんの言うとおりに辞退した。
正確に言えば、「辞退させられ」たと、強制させられたかのような表現をされていますが、やはり社会人である限り、それは自分の判断と行動であったと御自分の責任を一番に問うべきでしょう。
つまり、これは善悪一般の問題ではなく、あなたが親御さんから自立して判断できるかどうかの問題だと思います。だから、次からは親に何を言われようとも、自分が正しいと思えばそのとおりに判断し行動すればいいのだと思います。これが、今回学んだことであり、次回への教訓でしょう。
ご参考になれば。
ご家族は不安だったんでしょうね。
悠水師の仰せのように
家族のせいにせず、自分が本当にしたい仕事であれば、、、
「やっぱり、あの仕事に情熱と誇りをもってとりくみたい。家庭崩壊はさせないから安心して!」と家族を説得する熱意と覚悟をもてる仕事かをご自身で判断されてはいかがでしょうか。
アダルトといえども女優さんは身体張ってるわけだし、法律を持ち出すより仕事への情熱を見つめなおす視点の方がいいように思いました。
もちろん、他の業種もふくめた職業選択を考慮した上での参考にしていただけるとありがたいです