お母さんとの思い出
私が幼い頃両親が離婚し、母とは離れて生活していました。しかし、今月始めに母と再会しました。
ですが、私が幼い頃に離婚したため、あまり母親との思い出が少なくその事がとても申し訳なく感じます。
姉がいるのですが、姉の方は母との色んな思い出がありよく覚えているので尚更申し訳なくなります。
この気持ちはどうしたらいいのでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
これから思い出を作っていきましょう
離婚のため、お母さんと離れて生活しなくてはならなかった。つらいですね。お母さんと離れて生活したのは離婚のせいなのに、離婚の事を悪く言わず、思い出の少なさに申し訳ないと思う気持ち、かなさんは優しい人だと思います。そんな気持ちをお母さんに伝えたら、お母さんもきっと喜びますよ。
さて、あなたはふたつの大きな勘違いをしています。
ひとつは思い出の時間です。あなたの記憶をさかのぼってみて、いちばん古い思い出は何歳くらいでしょうか?多分どう頑張っても4才か5才くらいでしょう。つまり、お母さんにとってあなたの思い出は、あなたの記憶より4~5年は長いものなのです。お腹にいる期間を含めれば、さらに1年プラスです。
だから是非、あなたの知らないあなたの思い出を聞いてみてください。お腹にあなたの命が授かった時の気持ち、お腹の中でどうだっのか、生まれて来た時はどんな気持ちだったのか、どんな赤ちゃんだったのかなどなど、生まれてから3~4年は一番手がかかり、あなたにつきっきりな時期だったはずです。きっとお母さんはよく覚えているはずです。きっと喜んで教えてくれると思います。
もうひとつは、お母さんが本当にあなたとしたい話は、思い出話ではなく、今のあなたについてだろうかと思います。ちゃんと食べているか?いじめられてはいないか?困った事はないか?学校の生活はどうか?最近楽しかった事は何か?好きな人はいるのか?そんな事を聞いてみたいはずです。
是非、お母さんに近況の報告や悩みの相談などしてください。そのような会話が、次に会った時の会話につながります。
過去を巻き戻してやり直すことはできません。今までのことは仕方ありません。でもこれからの事は変えていくことはできます。是非これからお母さんと一緒に良い思い出を作っていってください。