悟りを開いたことをどう家族に伝えるか
私は仏道の修行をしたことも特別に勉強をしたこともありません。ただ30歳手前でキャリアや人間関係の変化などがあり、ここ5年程は本を読んだり、友人らと議論や相談を繰り返すなど深く悩み続ける日々を過ごしてきました。気持ちはずっと泥中にあったと思います。
それが大体4か月程前に何の出来事もなく突然に終わりました。門が開きっぱなしになったというか、気持ちが重くなりグラグラしなくなったというか。感覚としては一人でお酒を飲んでいる際に時折なっていた、あるいはカフェインの取り過ぎで若干ハイになってしまった状態のような、そんな感覚がずっと持続しています。悩みや問題はそのままなのですが、頭を逐一抱えなくなり、恐怖や執着がほぼ抑制されています。
それが悟りを開いたということなのかは分かりませんし、どうでもよいと考えています。今の開きっぱなしの状態は気分が良い。
如実に普段の態度や会話に変化が出ました。ざっくり言えば喜怒哀楽の起伏が緩やかになったのと、あまり動じなくなったので物事に対する反応が鈍くなった。人付き合いの回数も若干減りました。このことに関しても、私は特に思うところはありません。
さて、家族にきちんと説明ができていません。先日、妻から(かなり要約していますが)「変わった」「不安だ」というような話をされました。コロナによる職場の変化に加えて妊娠中ということもあり、余計な負担をかけてしまったと思っています。普段会わない父と母、弟もLINEでのやり取りから感じるところがあったようで色々と聞かれています。
ようやく本題なのですが、家族にどうやって上記のことを伝えれば良いでしょうか?いきなり「急に悟りを開いたんだ」と言っても、理解してくれないどころか気が違ったと思われるでしょう。元より修行も何もしていないですし、悟りなどではない可能性のほうが高い。ついでに言えば悟りが何か私はちゃんと説明ができない。
では上記のことをこと細かく説明するかというと、フワフワした内容ですしそれはそれで理解し難いし、家族の不安が増すような気がしています。
そもそも私はこういうことは人に言うべきではないと思っていますし、答えを急ぐ必要もないと考えているのですが、せめて妻には何かしらの説明をしたいと思っています。
宜しくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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家族の苦しみを無くしてあげるように
家族はあなたの変化に気づいたことで、不安や恐怖や不満など、苦しみを感じているのでしょうか?
もしそうなら、家族の苦しみを無くしてあげることが良いと思います。
自分のためではなく、家族のために説明する、もしくは質問されたら答えるというように「目的」を明確にされてはどうでしょうか。
ただ、いきなり「悟り」などと言われても、変な宗教にはまっているんじゃないか等、家族も不安に思うかもしれません。
以前のあなたが何らかの神経の病気や不調を患っていたのが、治っただけかもしれません。(セロトニン神経が正常にはたらくようになった等)
「悟り」という表現は避け、以前と比べて精神的に楽になった等の言い回しにした方が、無難だと思います。
仏教で悟る場合は、無常・無我・苦に気づき、執着が減るのだそうです。また、欲や怒りも減ります。
一度、仏教の基礎知識について調べてみてください、
あなたが本当に悟っているなら、お釈迦様の教えをすぐに理解できるかもしれませんね。
Enlightenment
私は「悟った」ものではありませんから、説明は的はずれかもしれません。
若い頃、精神世界に興味があり、インドであるコースに参加したことがあります。
その時、頻繁に聞いた言葉に「Enlightenment」がありました。
エンライトメント:悟りということですが、具体的は、物事に対してジャジしないという感覚。喜怒哀楽も一瞬感じても、すぐにスルーするということのようです。
そして仕事においても能率良くこなすことができるようです。
又、修行して悟るのではなく、突然のハプニングのようなことであるともありますが、いずれにしてもその境地にならなければ理論理屈の世界でしかありませんね。
ご家族に説明ですが、さとしさんの存在そのものが影響を与えていくので、無理に説明する必要はありません。むしろできません。
様々な問題、質問に対して明確な答えが、今までとは違う角度で感じられれば、それもその表れかもしれません。
ともあれ、私にはまだまだです。
おはようございます。
お釈迦さまの場合は弟子が「今日のお釈迦さまはいつもと違います、何かいい発見があったんでしょうか。聞かせてください」と問いかけがあり、そこでのお話がお経になったこともありました。
ご質問の参考になればと思うのですが「変わった」「不安だ」という妻さまの言葉に対しては違う言い回しをされてみてはいかがでしょうか。
悟った と 変わった の中間にあるような状態の言葉として
吹っ切れた
丸くなった
一皮むけた
開けた
など。
「不安だ」については
以前と今とで変化してるのは、感じてるけと自分ではいまのところ大丈夫だと思う。
という今の心境をお伝えするレベルでよいかなとも思います。
不安が安心にかわるには、言葉だけでなく
これからの言動による実感も必要になってくると思います。
仏教にも教えと行があるように、感覚の理解や共有は、言葉だけで急いで完結させず、ゆっくり時間をかけて図るのも一案かと思います。