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私の結婚と母の人生について

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家族のことと自分の結婚のことについて相談致します。
昨年お付き合いした彼にプロポーズしてもらい、私の実家で同居をする形で結婚をスタートとさせ、いずれ家を建てたいと当初は考えていました。彼も承諾し両家も合意してくれましたが、私の母が「同居をするからには一生するべきだ、自分たちは家を建てて出て行くなんて都合のいいように使われるだけで恩を仇で返すようなことはするな」と言われました。両親が同居を了解してくれた際、そのような話は出ていませんでしたが、母の中ではそれが当たり前に思っていたようです。私と彼は両親を無下にしようと言う気はないですが、その話をきっかけに結婚自体に反対されました。

ちょうどその頃姉に子供が生まれ、母は姉の子供の面倒を見る為に、姉の家に泊まり込みで手伝うようになりました。
家と姉の家は車で5分程の距離です。そして姉の家に行ってからもう半年以上経ちます。母は長年父と仲が悪く、結婚のことで私とも上手く付き合えなくなったので、自分の家にいることが生き地獄になるようです。
日中父がいない時に、家のことをしたり夜ご飯をたまに作ってくれる日が続きました。

その後結婚のことについて、母に話をしてみましたが物凄く感情的になって、責められるばかりでした。その間に私の考えも変わり2人で暮らすべきである、と思うようになりました。

2人暮らしの話を母にしたところ、今までにないほど怒り狂い、物に当たったり、彼からもらった物を壊そうとしたり、手がつけられないほどでした。終いには、こんなに苦しい想いをさせるなら私を殺して自分も死んでやると、脅すほどでした。

母は父と2人で生きていきたくないと思っており、何かと理由をつけて自分では働こうとはしません。これまで頑張って来た、我慢してことを主張し、今母がやっていることは正しいことであると思い込んでます。なので、揉めている現在、私に対しても子供にお金をかけても何もいいことがない、かかったお金を返してくれと言うほどです。私も育ててもらったことに感謝はしています。母に寄り添い、優しくしてあげると母も優しくはしてくれます。ただ、何か気に入らないことがあると、物凄く攻撃される、ということが何回も続いています。そんな関係はすごく辛いです。母も辛いとは思うのですか、自分の人生を決めたいです。
それとも母に寄り添えない私がいけないと思いますか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

お母さんの視点

こんにちは、初めまして。

ご結婚を控えて幸せなお気持ちの一方、複雑な状況になって落ち着かないことでもあるでしょう。お察しします。

状況を整理します。
あなたと婚約者さんは、結婚、同居、子育て、並行して新居を建てて別居という考えであった。しかし、お母さんは結婚、以後ずっと同居、これが「当たり前」という考えであった。このすれ違いが起きているということですね。この相違の結果、「結婚自体に反対」されているということだろうと思います。

私は、お母様の言われている気持ちがよく分かる気がします。
勿論、暴言やその他の方法については肯定するつもりはありませんが。

あなたと婚約者さんお二人には、それぞれ人生設計があるでしょう。
しかし、それはお母さんも同様です。

お母さんの視点に立って想像してみます。娘が結婚して同居してくれる。主人との緩衝材になってくれる。小さい孫の面倒見るのは心身ともに大変だけれども、三世代寝食共にした幸せな日々が来る。老後もきっと一緒に支えてくれるだろう。

このような期待があったはずです。

しかし、新婚の二人にとっては、同居は人生の一過程にしか過ぎないという認識だとわかった。家事育児もして、年齢が重なって体が重くなる頃に若い家族は出ていってしまう。

気まずい主人との関係に耐えながら、老後の事も誰を頼りとできるか分からないままの不安を抱えて生き続けなければならない。離婚もあるかもしれない、娘だって他家に嫁すれば半分他人になったも同然だ。娘たちは、この親の事を軽んじるのにも程がある。このような未来が見えている結婚に賛成などするものか。

私には、このような一定の理屈があるように思えます。

お姉さんとも話し合いながら、ご両親の今後についてきちんとした決意なり、方法なりをお母さんに提示すべきではないでしょうか。安心させてあげるのです。同居なり、別居なりでも今後こういう風にお母さんのことをサポートしていくよ、と。

さすれば、お母さんも振り上げた拳を下げてくれるのでは、と思いました。

ご参考まで。

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有り難し
おきもち

浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布教研究専従職員 元龍谷大学講師 元篤志面接委員(法務省管轄) 真宗学修士、心理学学士 Fmみっきい(地元ラジオ局)出演中 趣味:サックス 2019年末頃から回答しています
応談できる時間帯は、その日によって違いますのでお確かめ下さい。 月曜日〜金曜日(祝日除く)13時〜21時 土曜、日曜、祝日 18時〜21時 お盆(8月1日〜15日)、お彼岸は対応できません。

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