土地の分筆に反対する弟(58歳)
父が遺してくれた土地に家を建てようと、弟に分筆をお願いしました。土地は250坪ほどあり、母(83歳)が1人で住む家が建っています。
弟はひどく怒り「いますぐの分筆には反対する」「将来のリスクに備える原資としてこのままの広さで置いておく」と言いだしました。弟の言うリスクは「母の行く末」で、施設入居時の費用を負担できなくなったら困るからいまはダメだ、と譲りません。
本来であれば、長男である弟が使ってもいいようにと用意された土地ですが、弟は両親に黙って家を建てています。「自分で稼いで建てるのだから関係ない」と言い放ったそうです。
私は父から「退職したら空いているところに家を建てろ」と言われていました。私は転勤族で、引越しの繰り返しで、定年になったらその通りにしようと決めていました。それは母も承知のことで、定年が来春に迫り、いろいろな意味でとても楽しみにしていました。
何度か話し合いを重ねましたが「将来のリスクに備える」「母の行く末がわかってからでも遅くはない」「分筆したら土地の価格が下がる」などの理由を盾に1歩も引きません。名義は父とその他1名(弟)になったまま、固定資産税等は母が払っています。私は毎日、母の様子を伺いに通っています。病院に連れて行ったり、話し相手になったり父が亡くなってから、1日の半分は母のために使っています。10年ほど前に離婚した弟は自営業を営み、1人暮らしです。2週に1度母が作り置きの食事を作り取りにきています。
私がそばに住むことで、母に安心と安全が少なからず提供できると言いましたが「だったら、俺が一緒に住む」と言い出す始末。母は「姉弟で争うのはやめて。お姉ちゃんには悪いけど、この話はなかったことにしよう」と泣きました。弟に言わせれば、私は家を建てたいだけで、せっかくある土地を無駄にする馬鹿者だそうです。分筆も後々価値が上がるように線を引こうと提案しているのですが聞く耳はありません。この話をして以来、母は気持ちが沈んでしまいました。私、弟、母、みんなが幸せになる方法はないのでしょうか。弟に言うべき言葉が見つかりません。私は気持ちをどこに置いたらいいのでしょうか。一言いただけたら嬉しいです。
反省と後悔
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分筆したから、土地の価値が下がることは有り得ません。
なかなか難しい問題ですね。
分筆したからと言って、土地の価値が直ちに下がることは有り得ません。新たに家を建てることで、250坪の土地が一括して利用・売却等が出来なくなるなら、土地の評価が下がる可能性は有ると思います。
弟さんの本音は、今までずうっと実家を離れていたお姉さんが帰ってきて家を建てるのが面白くない、ということだと思います。「将来のリスクに備える」「母の行く末がわかってからでも遅くはない」は一応もっともらしいですが、今後お母様の老化が進む中で、どのように看病介護していくか、弟さんの上手く折り合いをつけていくことはなかなか難しそうですね。話し合いをしても、着地点が見いだせないなら、家の建設はしばらく保留にするしかないと思います。
退職後は、お母様と同居(これも弟さんのクレームが来そうです、)するか、近くに借家を借りるしか無いと思います。当面は事を荒立てそうなことを避け、穏やかに話し合えるタイミングを待つしかないと思います。
尚、お母様が83歳ですと、看病・介護の其の先のことも考えておく必要があると思います。司法書士さんに、将来的に兄弟間でどのように相続するのが良いのか相談しておきましょう。それと、今回の問題はお父様が遺言書を書いていなかったことにも原因があると思います。
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父から「退職したら空いているところに家を建てろ」と言われていました。
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という口約束では、登記上の名義人になっている弟さんには対抗できません。お母様がしっかりしているうちにきちんとした遺言書を書いてもらった方が良いと思います。