罪を犯した者としてどう生きていくべきか
3年ほど前のこと、とある女性の軽いうつに近い状態の相談や、家族の悩みや、プライベートな事の相談をされ、気分転換で色々な所に連れ出したりしているうちに、なんどか男女の関係をもってしまいました。
やめないと、という気持ちと、この瞬間だけ、何もかも忘れて楽になれる(その後はひどく落ち込んだりする事もあった)という言葉を真に受けて、私自身もそういう関係をもてるという事に甘えてしまいました。
そのうちに「精神的にしんどくて会えない」「もうかかわらないでください」と言われ、それからもう1年以上、会ってはいません。
ここしばらく自分としてももやもやした気持ちがあったのと、変に胸騒ぎがしたので、思い立ってご自宅を訪問したところ、幸いに相手のお母様がいらっしゃいました。
開口一番、「なんて事をしてくれたんですか。顔も見たくありません」と言われました。当然だと思います。下を向いたまま、はい。そうですね。と返事をすることしかできませんでした。「誠に申し訳ございませんでした」と頭をさげるのが精一杯でした。
そこで聞かされたのは、彼女が自責の念から何度も自殺をしようとしたこと、今はその対応?の為か入院をしていて、まわりの方の支えでなんとか生きていること。
「いいとしの大人が」「いい人だと信じておりましたのに」。「娘が電車に飛び込んだら、あなたのせいですからね」と言われました。
ちょっとして、お母様は玄関に入っていかれました。
取り返しの付かないことをしてしまった事が急に身に迫ってきて、しかし、どんなに反省しても相手にできることもなく、とにもかくにも、これまでも毎日思い出しては「楽しくできていますように…」と祈っておりましたが、とても足りることではなく「一日も早く、すべてを忘れられますように」「どうか自分の事を責めないください」と祈ることしかできない感じです。
一方で、いつかわからないけれども訴えられたりするなら、家族や職場に迷惑をかけない為に、今のうちに転職をしてしまったほうがいいのか、とか、もう、相手の回復を祈る気持ちと、自分の家族には迷惑をかけたくないという気持ちで、ぐちゃぐちゃです。
人間として最低の事をしてしまったと思う気持ちでいっぱいです。
どんなにわびても、消える事ではないし… もう、罪人として一生を生きていくのだろうか、どうやって生きていけばいいんしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
妻と家庭を大事に誠実に。彼女には何も出来ない関わるべきでない
ん〜 あなただけのせいかしら。
不倫関係であったということですよね。
大人の関係は、2人だけの恋愛ですから、双方が納得しての付き合いだったのでしょ。
あなたが妻に謝るならまだしも。
彼女の精神不安定は、あなただけに非があるのでしょうか? 鬱がある相手なら、慎重さに欠けていたかなと思いますが。自責の念は、彼女の自らの罪に対してではないですか?あなたが無理強いしたわけではないのでしょ。
(彼女が親に何て伝えているのかは分かりませんが)
もうかかわらないでと言うのは、
別れましょうということ。
なぜ家に行く必要があったのでしょうか。
彼女への鬱のサポートのときもそうですが、
中途半端な優しさや、行き過ぎた関わりは、このように余計に苦しめることになります。
最初から、深入りせず、見守るほうが、よかったですよね。
罪、どうやって生きていったら〜
妻と家庭を大事に、誠実に。
彼女のことは、最初からそれだけの関係でしょ、あなたには何も出来ないし、もう関わるべきではありません。気になっても、そっとしておかれるべきです。
道に外れた関係を続け相手の女性を傷つけた事実は、消えない。
いい歳して何をやってるんですか?本来なら「道に外れたことをしてはいけないよ。」と若い人を指導してあげなきゃいけないんじゃないか? 相談に乗るのはまあいいでしょう。女性の方は心が不安定だから、何かに縋りたいという気持ちはあったとは思います。本来はどうだったかわかりませんが、下心を持って相談に乗っていたと言われても、仕方がないことを仕出かしています。あきれています。
質問文を読む限り、相手の女性を脅迫・暴行したり、相手の女性の心神喪失状態等に乗じたりして、男女の関係になった訳ではないようですね。刑法の強姦罪・準強姦罪(現在は罪名が変更)には当たらないとは思います。ですから、刑法上の罪を犯したことにはならないと思います。
しかしながら、あなたのなさった行為は、道に外れた行為です。犯罪としては立件されないからと言って、許される行為では無いです。相手の女性もあなたが既婚者であることを承知で関係を持ったのでしょうが、其のことを悩み、自殺までしようとした。相手の女性のお母様の「娘が電車に飛び込んだら、あなたのせいですからね」という言葉には、「娘の心の状態が不安定なことに乗じて関係を持った。娘は妻子ある男性と関係を持ったことに悩み、自殺未遂した。また、するかもしれない。」というお気持ちが感じ取れます。
相手の女性の心を傷つけ、女性の家族の心を傷つけた。その重荷を背負い続けて下さい。私から言えるのは、それだけです。
其の女性はあなたの顔を見たら、更に精神状態が不安になるかもしれません。女性の家族もあなたの顔をみたくないでしょう。あなたからの接触は控えるべきでしょう。もし相手の女性の身に何かがあったら、あちらの家族から何らかの責任追及(民事上の請求は有り得ると思います。)は有るかもしれません。其の時は誠意を持って対応して下さい。
仕事を変わるべきかどうかは、相談する相手をよくよく選んで、考えましょう。上司や同僚は「不倫した人間には辞めてもらった方があとあと面倒が起きない。」という考えから、あなたの今後よりも自分の保身のために退職を勧める可能性もあります。今回の反省の気持ちを抱きながら、真面目に仕事に取組むことを願っております。
家族にも時期を見て謝罪した方が良いと思いますが、どういう時期が良いかは判断つきかねます。
逃げ隠れせずに、今出来ることを尽くしていく
自分の犯した罪の大きさに、これからどうして生きていけばいいのかと、悩まれているのですね。
女性に関しては、入院中でよしさんが直接手助けすることは出来ませんから、陰ながら見守っていくしかないのではないでしょうか。
女性のお母さまは当人ではありませんから、お母さまが怒ってみえても、女性はどう、よしさんのことを思ってみえるかは分かりません。訴えられるかどうかは現段階では何とも言えないところです。仮に訴えられたとして、転職するくらいで免れられるのでしょうか。もし、訴えるくらい憎しみを女性が持っているのなら、何としてでも探し出すのではないでしょうか。
今後出来ることは、先のことはどうなるか分かりませんから、よしさんが出来ることを尽くしていくしかありません。犯してしまった罪は消えませんから、引き受けていくしかありません。罪を犯したと言いつつ、何とか穏便に済ませたいと言う心が働いています。本当に罪を犯したことを反省し、償いたいのなら、このまま逃げ隠れせずに、仕事を続けて、今以上に公私ともに出来ることをやっていくだけです。
罪の自覚は生きる上でとても大切です。縁があればどんなに真面目な人も罪を犯してしまうのです。そのことに頷いた時、「地獄一定すみかぞかし」(歎異抄第二条)という言葉が心に響くのだと思います。