弟の自死について
まとまりのない文になってしまうかもしれませんが、よろしくお願いします。
若い俳優さんの訃報に触れ、数年前に自死した弟のことを思い出しました。
また、その俳優さんの友人であったという俳優さんが、某音楽番組で涙を堪えながらある曲を歌っていらっしゃり、その曲が偶然にも弟が好きで葬儀で流した曲で、そこから涙が止まらず、ダムが決壊したように感情が崩壊してしまいました。
普段は子供たちのことで病的に後悔してしまうことが多く、その強迫観念症を治療しているのですが、後悔の大元はここにあるのかなという気がしています。
同じ家の中にいたのに、壁一枚隔てただけの隣の部屋にいたのに、助けてあげられなかった。
毎日一緒に生活していたのに、そんなに苦しんでいるのに気づいてあげられなかった。
喧嘩してひどいことも言った、たくさん傷つけてしまった。
もっと一緒に色々やりたかった。
一緒にご飯を食べに行ったり、お酒を飲んだり、旅行したり。
私の家族にも会わせたかった。
最後の言葉は、パソコンに残っていた、家族がみんな幸せでありますように、という優しい言葉。
ある程度乗り越えていると思っていましたが、全然でした。
会いたくてたまりません。
話がしたい、謝りたい。
私自身、弟がこんなことになる前に鬱にかかり、自傷行為をしていた時期があり、私のせいで弟まで悪い方に引っ張ってしまったかもしれません。
弟にも、両親にも、本当に申し訳なくて申し訳なくて、どうしたらいいのかわかりません。
感情のままに書きなぐってしまい、支離滅裂で本当にすみません。
私はどうやって心を立て直したらよいでしょうか。
弟の死への悲しみ、後悔、自責と両親への申し訳なさでぐちゃぐちゃです。
また、弟は衝動的にやってしまったのではないか、後悔してるのではないかということや、自死した人は罪が深すぎて地獄に落ちると聞いたことがあり、今でも苦しんでいるのではないかずっと気にかかっています。
弟は、救われますか。
お忙しい中すみません、よろしくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
共に悲しませて下さい。またいつでも相談して下さい。
俳優さんの訃報を期に、弟さんを自死でなくされたことが思い出されているのですね。その事への後悔が襲ってきて、どう気を取り直していったらいいのかと悩んでいる。また、弟さんが救われているか考えてしまうのですね。
その悲しみ、少しだけ分る気がします。私も中学生の頃に姉を自死で亡くしました。すごく辛かったし人生に絶望しました。多くの親戚は「勿体ない」とか「人には寿命があるっていうからこれで良かったのだ…仕方ない納得しよう」等言っていました。私も「これは悪いことだ」と思っていました。しかし、今の私の師である僧侶だけは「お姉さんは精一杯生きられたんだ。死の一点をもってその人の人生や命を決めてはいけない。どんな命も、生まれて生きて死んだ、それだけですごいことなんだよ。良いとか悪いとか簡単に決めてはいけない。命を決めてはいけない」と言われました。姉の死や命の意味を勝手に決めていた自分を知らされました。何か理解しようとか、分かろうとか、納得しようとしていたのですが。人間の思いのレベルで命を観ない見方に出会って、姉の死を尊重しようと思えました。
弟さんの人生も死の一点で捉えない方が良いと思うのです。これだけ弟思いのお姉さんと出会えて弟さんは嬉しかったと思う。楽しい時や、嬉しい経験も一杯あったと思う。あなたもまた弟さんと出会えて幸せな瞬間がいっぱいあったでしょう?あえて悲しい事実にだけ目を向ける必要はないし、死の一点でもってその人全体を押さえてはいけないと思うのです。楽しかった思い出、嬉しかった思い出に目を向けて下さい。それが私たちに出来る事です。命の事は私たちの想いを超えたものです…だから仏様に聞くのです。
さて、弟さんはどうなっているのか?仏陀は色々な説き方をします。地獄に落ちるというのも、なるべく自死を抑止する為に言っています。仏教は死に方を選びません。浄土真宗などでは、亡き人は浄土に行って、仏となり、菩薩として活動していると説きます。私もそう信じています。死者は仏となり私たちに大事なことを教えてくれている。その証拠に、今ここであなたは仏法を聞いている。そして命の厳粛さを教えて頂いている。そう受け取ることができます。大丈夫、一緒に悲しみを抱えて生きていきましょう。また辛くなったらいつでも相談して下さい。
【参考図書】私とは何か(平野)、人間といういのちの相1~5(東本願寺)
質問者からのお礼
釈さま
お礼のコメントが遅くなってしまい、大変申し訳ありませんでした。
頂いたお返事は、毎日読み返させてもらっております。
釈さまもお姉さまを亡くされて、辛い思いをされたのですね。
同じような境遇の方に気持ちを聞いていただけて、とてもありがたく思います。
命を決めてはいけないというお師匠様のお言葉も、とても響きました。
また、今頃あの世で菩薩として活動しているとの教えに、心から安堵致しました。
相談して、このようなお話を頂けてよかったです。
本当にありがとうございました。
これからも頂いたお言葉を励みに、日々を生きていこうと思います。