聞くが8割、話すが2割
人とコミュニケーションを図る時、タイトルの通り『聞くが8割、話すが2割』が良いとされ、それを実行する事により人間関係がより上手く築きやすくなると一般的に言われていますが、人と関わるのが下手で過去の教訓から人間関係のいざこざを絶対に起こしたくない私はひたすらそれを実行して参りました。
具体的には、ひたすら相手の話を聞き続け、自分のことは一切話さない。相槌や肯定しかしないと言った感じです。(特に年上の方々は話を聞き続けると大層お喜びになり上機嫌になります。)
確かに効果は出ておりますし、人間関係のいざこざはありません。
しかし、相手は私の事を信頼してくれても私の心の中は上辺だけの気持ちなので何ら感情はありませんし、次第に相手の話を聞き続けるのがどうでもよくなってしまいます。
とにかく、自分で心掛けてきたとはいえ相手の話を聞き続けるのが疲れてしまいました。親友と呼べる友達でさえも、私がついつい聞き手にまわるので聞くが9.8、話すが0.2くらいになります。
(私の話を唯一話を聞いてくれるのは姉と旦那のみです。)
そうしているうちに、本当にこのままでいいのかという気持ちになってきました。でも皆みたいに自分自分になるのは嫌だし、そうした方が楽なので捨て切れません。
そこで、普段お坊さんは人から話を聞くのがほとんどかなと推測しておりますが、そんなお坊様でも『私の話を聞いてくれ!!』という気持ちにはなりませんか?やはり聞くのを重点的にした方がよいのでしょうか?自分が本当に心から話を聞いてくれるのは旦那などの家族さえいればそれでよいのでしょうか?
わかりにくく、まとまりのない文章になってしまい申し訳ございませんが、どうかよろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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バランス
エアリスさん初めまして。北海道の同年代のお坊さんの筒井といいます。
色々と聞くのを大事にする心掛けを続けることができるのは素晴らしいことだと思います。
人間関係って本当大事ですよね!!
北海道では月参りといって、毎月の命日の日に檀家さんのお宅にいってお参りする習慣がありまして、私自身も毎日色んな方とお話しさせてもらう機会があります。
聞くのが8割!確かに聞き上手は話し上手というくらいですから、もちろん私もそれを心掛けています。
バランスが大事だなと思います。
聞くと言う言葉にも2つの聞くがあると考えてます。
一つは相手の話しを聞くと言うこと
もう一つは相手にこちらから聞くということです。
世の中いろんな人がいます、おしゃべり好きな方、無口な方、みんなそれぞれ相手を感じて行動してるはずです。
自分が相手に全て話してもらうのが楽だと感じているならば、逆に場合によっては相手もエアリスさんに色々話してもらった方が楽だと感じていることもあるでしょう。エアリスさんのこともっと知りたいと思ってる方もいるかも知りません。そういう時はやっぱりこちらから相手に対して色々聞く、要は心を開いて話すことも大切だと思います。
そういう2つの聞くを含めての『聞くが8割、話すが2割』だと私は考えます。
自分も相手もお互いのことを知り合うことが出来ないと心から話し合えないのではと考えます。
話したいのに話さないでは相手も分からないままですし、なんだか勿体無いです。
聞き続けるだけの執着を一旦手放して、今の自分のバランスをリセットして思い切って5対5の割合から新たに始めて調整していってみてはどうでしょうか?
質問者からのお礼
筒井様
お礼が遅くなり大変申し訳ございません。そしてお忙しい中回答をありがとうございます。北海道という遠い地よりご助言頂き、大変恐縮です。
確かに私は無意識のうちに、聞くことだけのただ一個にこだわり続けていました。やはり単純に半分ずつの割合にしたらいいんですよね。聞く精神は忘れず、友達などの大切な人にかぎり、5対5の割合にしてみようと思います。
また、同年代のお坊様に回答いただき、なんだか嬉しかったです。ありがとうございました。