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口が悪いのをなおせない

回答数回答 3
有り難し有り難し 27

前回の相談では、的確なアドバイス本当にありがとうございました。
今回は少し違った相談になりますが回答よろしくお願いします。

私は小さい頃から人付き合いが苦手です。
恥ずかしくて誰かと話せないというのではなく、どうしてもイラついてしまうと感情的になり酷い言葉を言ってしまいます。

何度も治そうと思っても、どう治せばいいのかもわからないし誰かに相談するのも恥ずかしくて出来ないままです。

なにか治す方法などあれば教えて頂きたいです。

2024年9月27日 20:41

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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

良い環境は、お手本となる人から、たくさん影響を受けましょうね

言葉遣いが乱暴になるということでしょうか?
言葉遣いで、「育ちが悪い」「関わりたくない」「粗悪な人柄」「知的に見えない」というような印象を与えてしまうこともあります。それって残念ですし、あなたをきちんと評価してもらえなくなりますものね。なおしていきたいですよね。

言葉を知る、態度を身につけるって、環境から大きく影響を受けます。身近ですと、親や家族、学校や友人からの影響もあるのではないでしょうか。

言葉遣いは、治っていきますよ。
良い影響を受けていけばいいのです。
話し方や立ち振る舞い、所作が綺麗だな、素敵だなと思う人を観察しましょう。雰囲気から真似ていくのも良いですね。そんな人と繋がっていきましょう。綺麗な言葉に囲まれていると、自然と自分も意識していけるようになります。
穏やかになり、気持ちに余裕が持て、言葉遣いも変わっていきますよ。

より良い環境は、お手本となる人から、たくさん影響を受けましょうね。

2024年9月28日 12:57
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有り難し
おきもち

はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として...
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悪い言葉の後の行き先、向かい先がどうなるか。

周りの人や世間の人は誤解することもあると思います。単なる悪口だ、と。
ですが、たとえばあなたが酷いいじめにあったとしますね。または人には上手く言えないんですけどとっても嫌なことをされた、いやなことがあったとしましょう。すごく嫌だった。なのに、加害者が涼しい顔をしていたとします。その人を許せない気持ちになるのは当然ですよね。だから人は言葉が乱暴になるのです。それを他人や第三者はこちらの複雑な心理を知らない、わからないので、悪口だと思ってしまうこともあるのです。もし、そういう場合はそこはそうではないと伝える必要もあるんじゃないでしょうか。あ、これは悪口を言いたいのではない、と。
あるいは、悪口だとしても、
それをやっていい結果が生まれるかと言えば、…あまりニャイ。🐈
だったら、その手法はあまりよくニャイ。🐱
悪口を言った結果、何かいいことがあったでしょうか。…ニャイ。😸
だったら、「わたしは一体何をどうしたいのか?」書いてみて今後は表現を変える。

怒りも私憤という個人的な怒りはあまり好まれませんが、義憤・公憤というおおやけの憤りであれば世直しのエネルギーともなります。その怒りや悪口で「どう」なろうとしているのか。内なる自分の本心のメッセージに声を傾ける必要があります。

・納得がいかないことある
・正しく評価されたい
・表現したいことがある
・愛されたい
・優位性を保持したい
・曲がったことが許せない
・反発心
・負けたくない
・自分の何かを守ろうとしている
怒りや悪口の心理も様々。

昭和、平成でいう体罰教師や嫌われ者の先生でも、愛情のある先生は(少ないですが)たとえ怒ったとしても、その生徒が今後行くべき方向性をきちんと示してお話しして導きます。
なぜ、厳しい言葉を言うか、なぜそうするのか、ちゃんとその生徒が進むべき方向、行くべき方向を正してくれるものです。それは悪口とは言わないですよね。
よって、あなたがもし愚痴や不満や好き嫌いでぶぅぶぅ響きの悪い言葉を言ってしまっているとしたら、それは導き先、向かい先を失ってしまっている姿ともいえましょう。
やるせなさや、今置かれていることへの不満、自分でもどっちの方向へ向かえばいいかを見失っているのではないでしょうか。
それがついそういう言葉となってつい出てしまう。何か理由が必ずあるはずです。
そこも考えてみましょうね。

2024年9月28日 6:56
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有り難し
おきもち

「治す」ではなく、「抑える」という姿勢で臨むことが大切

お悩みを寄せてくださり、ありがとうございます。

口が悪くなってしまう悩みについて、心を痛めておられることがよく伝わってまいりました。人付き合いの難しさは多くの方が抱える悩みの一つですね。特に感情的になり、思わず酷い言葉を発してしまうというお悩みは、深く共感いたします。

まず、大切なのは怒りの感情が生まれる仕組みを理解することです。怒りは主に「思い通りにならない」ことから生じます。しかし、世の中は思い通りにならないことだらけなのです。これは仏教で「一切皆苦」と呼ばれる考え方です。

自分がコントロールできるのは、自分の頭の中の思考だけだと心得ましょう。それ以外のことは、完全にはコントロールできないのです。この理解が、怒りを抑える第一歩となります。

感情的になってしまった時の対処法として、以下をお勧めします:

1. 深呼吸をする
2. 10秒ほど黙って間を置く

怒りは瞬間的に湧き上がりますが、長く持続させることは難しいものです。少し時間を置くだけで、怒りが落ち着くことがあります。

また、「治す」という考え方ではなく、「抑える」という姿勢で臨むことが大切です。完璧に感情をコントロールすることは誰にもできません。しかし、少しずつ抑える努力を重ねることで、徐々に改善していくことができるのです。

日々の生活の中で、これらのことを意識し実践してみてください。必ず変化が訪れると信じております。

最後に、自分自身に対して優しくあることを忘れないでください。変化には時間がかかります。焦らず、ゆっくりと歩んでいきましょう。

あなたの人生が、より豊かで平和なものとなりますように。

合掌

2024年9月28日 7:43
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有り難し
おきもち

蓮城院というお寺の副住職。 主に坐禅をしたり、庭掃除をしたり。 ハスや...
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