感情的になる人間の心理を教えて下さい
最近ふと気になったことを質問させていただきます。
学校生活やバイトをする中で稀に遭遇するのですが、何かが思い通りにいかなかった時、失敗してしまった時、自分の期待通りにならなかった時などに、すぐに感情的な行動(ドアを音を立ててしめる、机を叩く、椅子を蹴る、壁を蹴るなど)をされる方がいらっしゃいます。
私個人の感覚として、高校生など多感な時期であればまだしも、社会人はある程度理性的な行動をするべきなのではないかと思っていましたので、このような方にお会いするたびに少し困惑してしまいます。
この方は何か他で悩んでいることがあるのではないか、体調が悪いのではないか、または、自分の言葉が間違った風に伝わって感情的になられたら怖い、逆恨みされたら怖い、などと考えてしまい、業務上の付き合いでもギクシャクしてしまうのです。
そこでお坊さん方に質問です。
このような方々のことを理解するために、すぐに感情的な行動をとってしまう方の心理やその背景を教えていただきたいです。
加えて、そのような方との付き合い方(業務上どうしても付き合わなければいけない場合)を教えていただきたいです。
このようなご時世で大変な状況でございますが、どうぞよろしくお願い致します。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
淡々と
拝読させていただきました、慈陽院の平本と申します。
すぐに感情的になってしまう方が近くにいることでお悩みになっているのですね。
すぐに感情的になってしまう人の情報がないので何とも言えないのですが、まず、家庭環境に問題があり、例えば感情的になってしまう親に育てられると、感情的な子になってしまう場合があります。
または、完璧主義で精神が子供のようであると、子供のように怒ってしまう場合もありますが、これも精神的な病気の一種であると思います。
そしてそういう人には、極力近づかない方が良いと思います。(トバッチリをもらう可能性があるので)
そして業務上どうしても付き合わなければいけないときには、堂々と何事もなかったかのように接することが良いと思います。
(これも変に心配したり、気をつかってしまうことで、逆に怒ってしまう場合があるので)
「触らぬ神に祟り無し」ではないですが、極力関わらず、仕事上も淡々とした感じに付き合えばいいと思います。
と言っても難しいかもしれませんが、すぐに感情的になる大人の人は、病気であると思うことができれば少しは、楽になるかもしれません。
またお悩みごとがありましたら、ご相談お待ちしております。
生まれながらの性格もある
生まれながらの性格もあると思います。
前世からの積み重ねかもしれません。
私には子供がいます。
長男と次男では、赤ちゃんのときから性格か違いました。
次男は、ハイハイのときに、気に入らないことがあるとおもちゃを床に投げつけて怒っていました。
長男にはそのような行動はなかったですし、小学生になってからも、次男はせっかちで怒りっぽい性格です。
実は私もそうなので、遺伝もあるのかもしれませんね。
もちろん、仏教の修行など後天的な努力や経験で性格や能力や言動は変わる可能性がありますが、
赤ちゃんのときから一人ひとり個性があるのは、面白いですね。
仏教では、私たちの悩み苦しみストレスの原因は、煩悩だと考えます。
欲・怒り・怠け・プライドなど、私たちには煩悩があります。
もちろん、人によってどの煩悩が強いかは違いがあるでしょう。
また、同じ怒りでも、外向きに爆発する怒りもあれば、内向きに憂鬱になる怒りもありますね。
いずれにせよ、煩悩があるのは「おたがいさま」と思って、相手に怒りを抱かず、他人の煩悩には寛容に、「可愛いとこあるじゃないか」と慈しみを持って接した方が、あなた自身のストレスが減ると思います。
質問者からのお礼
平本様
ご回答ありがとうございます。
そのような方はご病気でいらっしゃるのですね。なるほど、それならば合点が行く気が致します。納得致しました。
もちろん、業務上以外ではその類の方々とは付き合わないようにしておりますが、今後どうしても付き合わなければならない場合は普段通り接して参ろうと思います。こちらのペースまで失ってはたまらないですから。
私どもの質問に丁寧に答えていただき、ありがとうございました。
モヤモヤが晴れました。