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娘に怪我をさせてしまった

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お坊様、はじめまして。悩んでいる中、このハスノハを知り、こういったSNS上では初めて発信させていただきます。よろしくお願いします。

私は、娘(1歳児)に怪我をさせてしまったと毎日暗い気持ちです。

怪我は、片方の眼の角膜炎です。日常生活の中で眼に傷が付き、ばい菌が入って炎症を起こしたようです。現在、専門医により治療中です。先生には、この年齢では視力の発達を妨げて今後の視力に影響が出る可能性もありますと言われています。

初めての子供であり、慎重に一生懸命育ててきました。地震が起こったらどうしよう、車に跳ねられたらどうしよう、から始まって将来の進学などありとあらゆる不安と心配事を考えながら育児してきました。

こんなにも気を張ってきたのに、毎日の生活の中で気が付かず怪我をさせてしまっていたのだ、というショックを受けています。

記憶を辿れば、娘は眠い時によく眼をこすり、過去に片眼が充血していたことがあり、かかりつけの小児科に目薬を処方してもらいました。そしてすぐに症状が治まったので点眼をやめてしまいました。この時に目薬を続けていれば良かったのかもしれない、この時に専門医に連れて行けば良かったのかもしれない、とあくまで推測でこれだという確たる原因も思い当たらないまま、責任を感じています。病院の診断では日常生活でこのような傷病が起こる可能性は一般的に低く、原因も不明とのことでした。

安全に配慮し、毎日の掃除を行い、衛生に気をつけてきたのに、どうしてこんなことになってしまったんだろう、私の育児に対する努力の方向性はさっそく誤っているということだろうか、と気を抜けばすぐに暗い気持ちが襲ってきます。

近所の医院からすぐに紹介してもらったおかげで、専門医の下、早期に適切な治療をスタートできたことはとてもラッキーでした。また、夫も親身になって娘のことを考え、支えてくれます。恵まれた環境で子供を育てる事ができる環境に感謝していますが、なかなか気持ちが前を向きません。

弱い心へ今後の支えになるお言葉を頂けたら幸いです。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

万事は塞翁が馬です

なーさん、はじめまして。質問を拝読しました。

初めての子どもに恵まれたので、慎重に気を張って一生懸命育ててきたのに、毎日の生活の中で気が付かず目に怪我をさせてしまいショックを受け、毎日暗い気持ちなのですね。

初めての子どもは、親がよかれと思ってしたことが表に出たり、裏目に出たりします。そのたびに喜んだり、落ち込んだりするものです。私の長男は二十歳になりますが、今でも「あの子とこうしておけばよかった」と後悔することはたくさんあります。けれど、本人は何とも思っていないものですよ。

さて、故事から産まれた「万事塞翁が馬」ですが、子育てとはまさにこういうことだと思います。なーさんが娘さんの角膜炎に早く気がつくことができ、専門医の下で治療を受けられるのはかなりラッキーなことです。普通は専門医まで行き着くことは稀なのですよ。さらに、娘さんの角膜炎によって御主人も親身になって娘さんのことを考えられるようになったようなので、「災い転じて福と成す」と考えてみてはどうでしょうか。

仏教では諸行無常を説きます。
悪いことはずっと続くわけではない。川の流れのように移り変わっていくのです。

なーさんの娘さんが角膜炎の治療に成功することを記念しております。

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徳島県の高野山真言宗寺院で住職をしています。 本山布教師心得として自坊の...
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皆さんと一緒に力を合わせて

拝読させて頂きました。
あなたがお子さんのことを心配なさるお気持ちよくわかります。あなたのその辛いお気持ちを心よりお察しします。

お子さんはあなただけで育てているのではありませんから周りの人達と一緒に助け合いながら育てていき、お子さんは皆さんの愛情やお力添えを頂きながら成長していきます。
あまりくよくよマイナスに考えるよりも、今回も専門医の先生に診察頂き治療していけるのはいい巡り合わせと思いながら感謝しながら対応していきましょうね。
これからも様々な出来事に出くわしますから皆さんと一緒に力を合わせてお子さんを育てて下さいね。

あなたや皆さんが仲良くお子さんを育んでいかれ、お子さんがお健やかに成長なさっていかれますようにと切に祈っていますね。

がんばってくださいね。あなたは決して独りじゃないですからね。

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Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

早々に優しい言葉のご回答をいただいたにかかわらず、お礼が遅くなり申し訳ありません。

ありがとうございます。
お言葉の中であった、子供は1人で育てているのではない、という点に救われました。そして、それは私の子供だけでなく周囲の子供にも言えることであると改めて思いました。自分の子も、母親以外の様々な人に助けられながら大きくなるのだということに感謝の気持ちを忘れないよう努めます。また、そういった目で我が子以外の子供の成長を見守る大人でありたいです。

独りじゃない、ということを胸に子育てしてまいります。

すいません、お礼のコメントについて、一人のお坊様につき一つかと思って記入していました。追記させてください。

中村太釈様のお答えの中で、「万事は塞翁が馬」という捉え方や、諸行無常という言葉をお教えいただきました。言葉の意味を知っていたものの、今回の悩みにもそういった捉え方があるということは私にとって新しい気づきになりました。
私一人で悩んでいては気がつかなかったことです。ありがとうございます。
確かに悪い時期だけ、悪い面だけ切り取って見ていてもプラスマイナスになるかどうかはその時点だけで分からないですね。
物事の捉え方で大切な点だと改めて感じました。

ありがとうございます。

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