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不倫を許して苦しみから解放されたい

回答数回答 1
有り難し有り難し 26

結婚して13年、小学生の子供が1人います。
半年前に突然離婚の話しが出て「嫌いになったわけではない。自分自身の問題なんだ」と言われました。1人での行動が増えおかしいなとは思っていました。落ち込みましたが、私が変わらないといけないと考え話し合いをし「今のままの生活を続ける」という事になりました。少しずつ会話も普通にできるようになり再構築できればと思っていました

しかし先月、会社の部下の既婚者(3人の子持ち) と1年前から不倫している事がわかり、その月から女性名義でアパートも借りていました。

問い詰めたら良くないのに夫にこれからどうしたいのか聞くと「今のままでいい」「これから先のことなんてわかる人っているんだろうか」とか「3人での生活は楽しい」「離婚をしようとは思っていない」「彼女とは一緒になる話しは出ていない 」彼女の事は「好き」私のことは「慈しみの愛情はある」でも「2人で出かけようとは思えない、性的な事はできない」半年前に言わなかったのは「ルール違反だから言えなかった」その後も夫は彼女に会いながら、こちらでは洗濯や買い物、時には料理、家事をしてくれます。何を考えているのか。私への慈しみの愛情というのも良くわかりません。

私自身は怒りと悲しみの感情で、苦しいです。食事も食べれず仕事も休みがちになり、相談相手もなくインターネットで不倫を検索する毎日。hasunohaの不倫の皆さんのお悩みも読みました。同じような体験をしている方がいないか探しました。1日中、読みあさって気がついたのは、どれだけみんな不倫で悩んでいるんだろうか。不倫てこんなに起きている事なんだ、そしたら私に起きても仕方ないのではないか。

最近は子供にどうしてパパに冷たいのかと聞かれるようになってしまい元のように戻って欲しいと言われます。

全てを許して苦しみから解放されたいです。本当は裁いたり責めたりもしたくない。夫は私への愛情がないようですが、それでも不倫が終わるのを待てば、いつか反省して戻って来るのではと心の底で思ってしまいます。
何が正しい判断なのか。離婚をするにしてもしないにしても、どちらも苦しいと思うんです。相手に幸せにして欲しいではなく、自分で幸せになればいいいというのもわかります。でも何も出来ない。ただ苦しい毎日です。

子供にはかわいそうですが、いっそ夫か私が死ねばいいとも思います


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

子供さんを第一に考えて

こんにちは、初めまして。

ご主人の不倫に翻弄されるあなたの苦しみが切々と伝わってきます。
お辛いですね。

ご主人の言い分の中に「慈しみの愛情」という言葉があります。
悩んでいるあなたの前で不謹慎かもしれませんが、私はその理屈もさることながら、その言葉の使い方に思わず笑ってしまいました。

私が仏教語として習った「慈しみ」は、マイトリーというインドの言葉が語源です。その意味は、自分を差し置いて相手の幸福を偏に願う、という意味です。また、「慈」という字は「悲」と一体になって、「慈悲」とも言います。

「悲」は、カルナ―といって、同悲同苦、相手と同じように悲しんで苦しむ、という意味です。相手と一体になる、という意味では人間には中々持ちがたい心と教えられました。何故なら、人間は多かれ少なかれ自己中心であり、相手は相手、自分は自分で切り離して考えて、相手の心に添いきれないからです。

このため、「慈悲」は人間が口にできるほど簡単に持ちえない、むしろ仏様、或いはその近いレベルの人でないと持ちえないのです。

さて、あなたのご主人の言い分のどこに「慈」がありますか、「悲」がありますか。むしろ、煩悩全開の手前勝手な言い分そのものではないですか。

相手を差し置いて自己中心の幸せのみを思い描く。「慈」の真逆。
「ただ苦しい毎日」「いっそ夫か私が死ねばいいとも思」う位に苦しいあなたを百分の一でも同悲同苦するなら、今の二重生活を正当化するような理屈をこねられましょうや。

「hasunohaの不倫の皆さんのお悩み」をあなたは、沢山ご覧になられたようですね。あなたは、感想として「不倫てこんなに起きている事なんだ、そしたら私に起きても仕方ない」と言われています。

しかし、その前例が多かろうが少なかろうが、不当なものは不当です。婚姻を破綻させる原因となる法的責任を指摘されて当然の無責任な行いです。無理に二重生活の現状を納得させるの必要はさらさらないと思います。

一番可愛そうなのは、子供さんです。
両親の不仲なことが子供心に分かるのでしょう。

ご主人の独特な正当化が続く限り、子供さんの心は乱れていくと思います。
子供さんを第一に考える、これがこの先の指針になると思います。

立ち入ったことを言いました

追記
お役に立てたら何よりです。
また、何かあったら相談して下さい!

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釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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質問者からのお礼

早々に回答ありがとうございます。

読んだ瞬間、心がほっとして温かい気持ちになりました。

そして確かに夫は独特な人です。そして不当なものは不当。
煩悩全開。慈しみではないですね・・。
やっと現実を受け入れる事が出来そうです。

私の苦しみに温かい回答をして頂きありがとうございました。
初めての相談でどのようになるのか不安もありましたが、
本当に助けて頂きました。

おっしゃる通り、子供のことを第一に考えて行きたいです。
本当にありがとうございました。

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