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自分を無価値だと苦しめたくないのに

回答数回答 1
有り難し有り難し 16

初めてご相談をさせて頂いております。
そしてお忙しい中、目を止めて頂いてありがとうございます。
 
まずは必要そうな問答全てに目を通す前にこうして質問する甘えをお許しください。申し訳ありません。
 
ありがちな悩みです。
私は、私以外の全ての人 全てのものが素晴らしく見えます。
そして私はその最たる底にいて、出来損ないで無価値なものに思えます。
冷静に考えれば、人様に小さくとも褒めて頂く事があるのだからそんな事はなく、ましてや全ての中で自分だけがゴミなんてある意味特別になってしまうし、ただただ自分が思い込んでいるだけとわかってはいます。
それなのに何度も何度もそうやって自分を苦しめます。
それがさらに自分への呆れや、苦しむべき人間だから苦しめているのでは?という感覚にも繋がっています。
止めたいです。
きちんとした良い存在になりたいのに。
自分の駄目な所も受け止めた上で人にも自分にも強く優しく、そんな風になりたいんです。
 
どうしたら自分を無意味に苦しめようとせず、しっかり自分も愛せるようになりますか。
そして、合っているかわからないのですが、苦しめてしまうような時の自分の心は飢えのような感覚に思えますが、飢えだとしたら私は何に飢えているのでしょうか。
 
支離滅裂になっていたらすみません。
お忙しい中こんな文章をここまで読んでお時間割いて頂いたこと、本当にありがとうございました。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

煩悩具足

はじめまして、ご相談拝読しました。

質問するのにそんなに謝らないでください。自分の悩みを他の人と比べて甘えだなどと自責する必要はありません。他でもないあなた自身が悩んでいるのですから、それだけであなたの悩みは尊い悩みです。文章の上手い下手も関係ありません。ここでは素直に遠慮せずにあなたの思いを綴ってください。自信をもって悩んでいきましょう。

さて、「こんな自分はダメだ」というのは卑下曼という煩悩です。その逆が自惚れる慢とか過慢という「自分はほかより優れている」という煩悩です。両者は両極端のようですが本質は他人と比べるという共通した煩悩です。

この慢の煩悩は渇愛から生じるとされます。おっしゃる通りの飢え渇きです。もっともっとと貪ることや自分に都合のいいものを近づけたいという煩悩です。
 でも自分が何に飢えているのかわからない。だから何かを持ってきて埋めようとする。地位・名誉・肩書・能力・容姿…でもあらゆる何かを外から持ってきてもけして埋まらない。それが人間の抱える慢性的欲求不満症です。

本当のものがわからないと本当でないものを本当だと勘違いしてしまいます。でもつまり、あなたは本当のものを心の底では求めているのでしょう。

本当に自分自身に満足したい。私が私で良かったと頷きたい。

そういう気持ちを仏教で言う菩提心と言ってもいいかもしれません。それは自分が凄いものや立派なものになることを目指すものではありません。自分が本物を掴むわけではないのです。

そうでなく本物によって自分自身の現実の姿が明かされ続ける。煩悩にまみれて自ら苦しむ姿が紛れもない自分であると知らされる。

そこに煩悩を断てずとも煩悩を超える道があるのです。自分の正体を知れば自分から逃げる必要はありません。どうどうと自分を生きていけばいいのです。

あなたはゴミでも出来損ないでも無価値でもありません。それは煩悩の眼で自分をとらえた錯覚です。

あなたはあなたでしかない。あなたの事実を知らせるはたらき、それが仏教にはあると思います。
よかったら学んでみませんか?

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有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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質問者からのお礼

ご回答頂き本当にありがとうございます。
 
自信を持って悩む、その事にまずハッとしました。
自分の悩みにすら自分で難癖をつけて、結果向き合えていなかったのではと。
何に飢えているかわからない、だからあれだこれだを持ってきては比べてしまう、まさにその通りだろうと思いました...
そして、その私はそのまま私なんだなとも思いました。
まだまだ 煩悩や私自身についてなど自分でわかっていないですが、目隠しが取れて、どこを見るべきか気づいた気がします。優劣と卑下をつけて見た自分でなく、そうしてしまう自分も含めて、向き合ってみたいと思います。
 
仏教については私は美術様式から入った興味程度の知識しかありません。
でも、これを機に、自分を知るために仏教についてきちんと学びたいです。
学ぶにはまずは書籍が良いでしょうか。
方向が見えてきたこと、とても嬉しく有り難く思います。
本当に、ありがとうございます。

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