墓じまいについて
母が方のお墓なんですが、母の兄弟が弟と妹で家督は弟が継いでいます。
弟(叔父)は十数年前に他界し叔母(叔父配偶者)と娘(2人)が継ぐことになるでしょうが、
叔母の信仰宗教上、当初から全く墓参りもせず墓守を放棄した状態でした。
ただ、母と叔母(母の妹)が時折、墓参りをして墓の清掃もしていましたが、
このままでは私の世代で墓守がいなくなり無縁仏になってしまいますので
ゆくゆくは墓じまいして永代供養にしようと思っておりました。
母方の菩提寺は曹洞宗です。
父方の菩提寺は臨済宗です。
当家は父が次男の分家で特にお寺とお付き合いはなく無宗派状態です。
今年、母が他界し葬儀の時に葬儀屋からの紹介で
菩提寺とは別の臨済宗のご住職をご紹介いただきお付き合いが始まりました。
そのご住職は永代供養にもご熱心で
母方の墓じまい、永代供養と両親と私(妻子無し)の永代供養の相談に乗って頂いております。
これを機に私が先導して母方の墓じまいと永代供養したい旨を親戚一同に説明し了承を頂き
先日、お墓の閉眼供養を終えております。
お墓は土葬で墓石でなく墓標が建てられているだけで6基分ありますが
残っている墓標は1基だけです。
おそらく火葬で骨壺が埋葬されているのは祖父母だけで
遺骨を移せるのも祖父母だけで他は埋葬のままになるかと思われます。
墓地は市が所有する共同墓地でお墓所有者の地区長が管理しています。
先日、とある霊能者の相談で墓じまいの事を聞くと
『長年、供養されてきたお墓を引き払い永代供養するのは「あなた(私)」の勝手な都合で
ご先祖はよく思わない、ましてや母方分家のあなたがするのはおかしい。
先ずはあなたがちゃんと墓参りして供養の気持ちを伝えていきなさい。
それから自分自身が体力的や諸事情で墓参りが難しくなったら考えればいい』と叱られました。
確かに自分の勝手な都合で今すぐすることでもないことも理解できます。
親戚にはある程度進めて閉眼供養までしており
できればこのまま墓じまいして永代供養したいと思っていますが
自分勝手な事だと思うとと迷ってしまいます。
このまま墓じまいしても先祖供養に差し障りないでしょうか?
それとももう少し先延ばしにした方がいいのでしょうか?
もし先延ばしするのであれば閉眼供養してしまった事は
また開眼供養すればいいのでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
人を迷わせる心
臨済宗の考え方として、先祖供養に差し障りがあるのか無いのかは他宗の私にはわかりませんので、その部分の回答は臨済宗の僧侶の方にお任せします。
確かに、墓じまいは自分勝手なことかもしれません。言われてみると私もそうかなと思います。けれども、どうあっても、これから継承者が見込めない。誰も継承しないまま荒れ果てていくのを見過ごせなくて、りゅうりゅうさんはご親戚の皆様に相談して、了承をもらい、墓じまいを考えておられるのではないですか?
霊能者さんの仰ることもわかります。りゅうりゅうさんが元気なうちはりゅうりゅうさんがお墓の面倒を見て、それが難しくなれば、あらためて墓じまいを考えよということでしょう。
そのことにも確かに一理あるなとは思いますが、実際そうなった時に、おそらく、お墓のことに関わっているのは、りゅうりゅうさん以外には、叔母の娘さんがおられるかな?といったところではないでしょうか。
それも、りゅうりゅうさんのお言葉にあまり触れられてないところをみるとあまり期待できないのかなと勝手に想像しております。そうであれば、この機会に、ある程度お墓のことを知っている親戚が元気なうちに、墓じまいを考えることは私は悪いことではないと思いますよ。
霊能者さんの言うことにはうなずける部分はありますが、状況を考えると私は無責任で一貫性を欠いた発言だと思います。りゅうりゅうさんや、ご親戚の皆様で相談した結果を尊重すべきだと私は思いますよ。
問題ありません
先祖はすでに輪廻転生し、新しい生活をしています。
前世の家族やその親戚が自分のお墓を拝んでいるかどうかなんて、先祖は知りません。
ただ、先祖を敬いお墓を拝むとき、拝む人自身の心は清らかになり、功徳(心に良い癖がつく)につながります。
先祖の墓に限らず、偉大な人のことを思い出しながらお墓や卒塔婆を拝むのは、功徳があります。
しかし、それは喩えるならあなた自身が心の筋トレをやるかサボるかという、あなた自身の修行の問題であり、あなたが修行をサボったからと先祖があなたを恨んだりすることはないと思います。
死者を恐れる日本人的な感覚は、あくまで文化であり、仏教的には事実ではありません。
開眼などの儀式は、「気にするなと言われても気にしてしまう」人のために、儀式で気持ちに区切りをつける効果があります。
今まで大切に拝んでいた物を明日から不燃物ごみだとは、なかなか思えないので、儀式で概念のラベルを貼り替えるのです。
実際に墓石に魂が出たり入ったりしているわけではありません。
質問者からのお礼
秋山智様
ご助言ありがとうございました。
家督継承している叔母(母の弟嫁)とその娘は創価学会なので墓守に感心がないようです。
母の妹の叔母やその息子たちは墓守の継承の事は心配しており、墓じまいの事は快く受け入れてくれましたので
このまま墓じまいを進めて行きたいとおもいます。
ご助言頂き気持ちが楽になりました。
墓じまい永代供養に当たり、ご先祖様が不安にならないよう供養に精進して行きたいと思います。
ありがとうございました。