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離婚か死ぬか、そのまま我慢する生活か

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夫と結婚して10年、共働きをしつつ3人の子供を育てている40代の女性です。夫は元から、少しカッとなりやすい性格でしたが、仕事に情熱を持って取り組んでいる姿に好感を持ち、職場結婚しました。

ただ、第三子を妊娠、半年の産休の頃から夫は仕事を休みがちになり、職場でも家でも私に声を荒げる事が増えて、私はストレスから難病指定の疾患になってしまい、一時は肝臓障害の疑いから余命数年かもしれないと精密検査を受けたのですが、幸い良性の腫瘍だとわかりました。

ただその様な不安な時期に、余り寄り添ってもらえず、むしろ公認で休養できる私を妬ましく思うようで、心の距離が大きく離れてしまいました。何度か離婚を申し出たのですが拒否され、何かの拍子に怒鳴られた事をきっかけにして自殺未遂をしてしまいました。

夫はその後職を失って今は自宅からオンラインで小さな事業をしており、やっと最近少し収入が以前の額に近づいたようです。私は夫の収入がない期間は以前の職を続けていたのですが、病気の再発もありコロナウィルスの少し前に職を失い、学校の休校などもあって再就職が進まず、現在に至ります。

私は離職しても職場の元同僚達との関係を大事にしているのですが、夫にとっては思い出したくない過去という事で、家に招待する事も職場に関連した話題も出すことができません。

小さな事かもしれませんが、約束した事、話し合った事を全く覚えていてもらえず、信頼関係がなくなってしまいました。子供達には叱るのではなく感情に任せて怒鳴り散らし、特に障害のある長男を侮辱する発言が悲しいです。

子供達にとっては良い父であろうと、努力も見られますが、先日受けた夫婦カウンセリングでは私との話し合いはもう沢山だと力説して、カウンセラーがお手上げ状態になってしまいました。

就職活動は続けているのですが、先の見えない状況で、子供3人を連れて離婚した先の事が考えられません。私が死ねば家のローンも完済し、生命保険もおります。

離婚したいというのは私のわがままなのでしょうか。夫を愛せなくなってしまった自分にも失望しています。

もう何年も就職やキャリアの事でお世話になっている方が、離婚し独身だとわかり、私の側も離婚の話が出ている事を伝えました。病気の時にも励ましていただいた事があり、お互いに大切に想っている事に気づいてしまい、混乱しています。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

少なくとも別居、望むらくは離婚

こんにちは、初めまして。

「離婚か死ぬか、そのまま我慢する生活か」とのお尋ねです。
ご一緒に考えていきましょう。

私は、先ず問題の根幹として夫婦の愛情関係を、判断の基準にすべきだと思います。「先日受けた夫婦カウンセリングでは私との話し合いはもう沢山だと力説して、カウンセラーがお手上げ状態」という点が気になります。これは、対等な対話関係を築くことを拒否しているように見えます。お互いに分かりあえないことがあってもどこまでも話し合う。その前提は、自分のことを省察する姿勢の有無に掛かっています。ですから、話し合いを放棄した時点で、自分のことを見直さないよ、と宣言したに等しいと思います。

相手の立場に立つ、自分を省みる。
これはセットです。
相手の気持ちになって自分を見るということですから。

つまり、自説だけを鼓吹するという事は、相手の気持ち、立場に立たない考え方をしている。そういう人に自分を差し置いて、相手に尽くすという愛情は望めません。

「子供達には叱るのではなく感情に任せて怒鳴り散らし、特に障害のある長男を侮辱する発言が悲しいです」というところでは、父親としても子供たちに一方的なコミュニケーションをしていることが伺えます。また、「侮辱」するなどということは言ってはならないことの区別もついていないようです。

以上のことから、夫としても、父親としても愛情が見込めない人と一緒に暮らし続けるのはあなたにとっても子供さんにとっても宜しくないと思います。特に「自殺未遂」をする程に悩んでいる母親の姿を見せることは、子供さんの発達にも良い影響はないでしょう。

「離婚したいというのは私のわがまま」とは、全く思いません。むしろ、耐えすぎなぐらいです。カウンセリングに夫婦で行くなど、あなたなりに精いっぱい努力されたと思います。

「夫を愛せなくなってしまった自分にも失望」する必要はありません。愛情は必ず双方向で成立するのであり、あなたの愛だけでは解決しないこともあるのです。

離婚する場合、経済的な問題や「お世話になっている方」との関係もあると思いますが、少なくとも別居、望むらくは離婚の方向があなたにとって、子供さんにとってベターな選択だと思います。

どうぞお大事になさってください。

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有り難し
おきもち

釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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決して独りではありませんから

拝読させて頂きました。
読ませて頂いて今あなたがとても大変な状況にあることを伺いました、あなたもお子様も今とても苦しい状況にあるのかとも想像できます。先ずはあなたのお気持ちをお察しします。
そしてできれば速やかにこのことを公的機関や女性支援団体や子供支援団体に相談なさって下さい。そして速やかに保護を求めて下さい。
あなたの心も体ももう既に限界にきているように思います。あなたは一生懸命に頑張っていらしたと思います。ですから直ぐにでも様々な機関から支援を受け多くの方々からサポートを受けて下さい。
あなたもお子さんも決して独りではないです。また旦那さんも決して独りではありません。ご自分達でやっていくことも大切かとは思いますが、読ませて頂く限りに於いては本当に限界に近いように感じます。
あなたもお子さんも先ずは安心して生活できる環境に身を置くことかと思います。そしてあなたは医療機関でもできるだけ支援を受けて治療を続けて下さいね。或いはカウンセラーにも相談なさってみてあなたの今の状況や胸の内をしっかりとお話なさってみましょう。
お子さん達も成長期で様々な思いがあるでしょうから先ずは安心して生活し学校に行けるように教育機関にも相談してサポートをうけましょう。旦那さんのお仕事について詳細にはわかりかねますが、いろいろな機関に相談しこれからのお仕事についても支援を受けてみましょう。
あなたもお子さん達も旦那さんもそれぞれに大切な方々です。生きている中ではなかなかものごとがうまくいかない場面も沢山出てきますし、それによって感情の波も激しくなってしまって人にあたってしまうこともあるものです。とはいえそれぞれが大事な方々です。やはりお互いのことを大切に思いやりながら皆さんが安心して生きていくことのできる道や方法を皆さんと一緒にそして多くの方々からの支援を受けながら進んでいきましょう。
また自分の中だけでため込まずにこの場所でも或いはカウンセラーの方々にもできるだけお話して一度お気持ちをリセットなさって下さいね。
繰り返しですが、あなたもお子さん達も旦那さんも決して独りではありませんから自分達だけで抱えずにいろんな方から助けを受けていきましょう。
あなたもお子さんも旦那さんもそれぞれ先ずは安心して毎日の生活を送っていかれて健やかに成長なさっていかれますように切に祈っています。

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おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

Kousyo Kuuyo Azuma様、
暖かいお言葉、ありがとうございます。支援団体を探して、何か支援を受けられないか相談しようと思います。暴言に関しては、私が会話をやめた為だいぶ落ち着いていますが、私が家を空けた際に『パパがお兄ちゃんに怒っていたよ。』と娘から聞くと心配になります。理由も末っ子のお漏らしを長男が片付けなかった為です。おっしゃるとおり、特に子供達の安全を確保する事が大事だと思いました。ありがとうございます。

釋 悠水 様
私の心境に丁寧に向き合っていただきありがとうございます。夫は自分は精一杯やってこれ以上変われない、両親はありのままを受け入れてくれる、本当の家族はそういうものだと言っていました。でも、おっしゃる通り、お互いに『相手の立場に立つ、自分を省みる。 これはセットです。』に同感です。これが夫婦、あるいは人間として望ましい関係だと思います。お世話になっている方は、その方がいる事だけで心の支えになっており、私でなくともその方が誰かと幸せになる事を願っていますし、ご迷惑にならないよう夫婦関係については相談していません。別居は『お金がない』と拒否されていますが、何とか再就職して離婚に向けて前に進もうと思います。自分に失望する必要はない、愛情は双方向、私の愛だけでは解決しない、と言っていただき、少し肩の荷が降りたように思います。本当にありがとうございました。

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