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病気に立ち向かう力がほしい

回答数回答 1
有り難し有り難し 22

死に向かう病を患っています。あまり先は長くなさそうです。
子供達は20歳前後。親は高齢で自分が生活の面倒を見ています。
この先、病気が進行すれば子供達にも親にも悲しい思いをさせるばかり。ならば今まだ体の動くうちに死んでしまいたいという気持ちが、湧き上がってきます。その考えは逃げだということもわかっています。ただ、周りがつらい思いをするのを見るのが耐えられない気持ちなのです。また、病気が進行して苦しい思いをし、見苦しい姿を皆にさらすのも耐え難いです。
死への気持ちを止めて、前向きに死ぬまで生きるためのご助言をお願い致します。
ちなみに現状は心療内科に行っていますが、薬を処方されるだけで心のケアはしてもらえていません。主人は頼もしく励ましてくれますが、自死には大変反対しています。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

自死を考えるくらいなら生きることを考えてください。

えびさんのご心痛お察し申し上げます。

死に向かう病気を患っているとのこと大変なことと思います。
私も昨年、悪性リンパ腫となり昨年の今頃は、抗がん剤治療を終えて放射線治療を受けている最中でした。髪の毛も髭も抜け落ちた状態でした。

さて、えびさんのお気持ちも多少ご理解できますが、死に急ぐ必要はないということです。何故なら、人の寿命は分かりません。ご家族の心配をされていますが、それぞれの状況になった時には、それぞれに対処します。又、どのような状況になろうとも、仮にどのような醜い姿になろうとも、親子夫婦兄弟として固い絆で結ばれています。それが、個々の学びともなるのです。
ゆえにどんなに心配しても、何の解決にもなりません。

それよりも、前向きに生きることを、今、すべきこと出来ることを行う方が、ずっと現実的です。何でもいいと思いますが、お母さんとして家族に残したこと伝えたいことがあれば、どんどんと伝えればいいのです。生き方もそうです。治療が始まったら何もできなくなり制限されます。でも、お子さんたちには伝わるものもあるでしょう。

自死を考えるくらいなら生きることを考えてください。そして、どうせ生きるなら楽しく生きることです。最後まで優しくカッコイイお母さんでいてください。

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質問者からのお礼

鈴木海祥様
お返事いただき、大変ありがとうございます。
海祥様もつらい治療をなさり乗り越えられたのですね。海祥様のおっしゃることが、ひとつひとつ、心に染み入りました。ありがたいお言葉に泣けてきました。
今、私は生きている、死に急ぐことはない、そのとおりですね。
家族は家族なりに、今後の私とのかかわりで何か得ることができるように、考えていきたいと思います。
最後まで優しく、かっこいいお母さんでいる、なんとか頑張ってみます。
これからきっと何度も何度も、海祥様にいただいたお言葉を読み返します。そしてそれを生きる力にしていきます。
本当にありがとうございました。

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