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自分の考えていることがわかりません

回答数回答 1
有り難し有り難し 14

私は人のことを思いやったり考えて行動ができません。
それをどうにかしたくて付き合ってる彼に協力してもらいだめなこと直した方がいいことを指摘してもらっています。

でも直そうとしても頭の中が自分の考えばかりになったりどうしても自分勝手な考えばかりになってしまい、怒られ続けています。
彼が指摘してくれるのは私のためというのは時間が経って頭の中が落ち着いたら気がつくのですが、そのときはなぜだめなのかも考えられません。
自分なりに考えて動いたつもりでも独りよがりで自分勝手だと言われてしまって、私がよかれと思ってやったことも怒られてしまいます。
それに私はいわゆる逆ギレのようなことをしてしまいます。

私の頭とか心がまだまだ子供なのです。
わかってるんです。
でもそのときになると冷静じゃいられなくなってしまうんです。
彼にもういいって言われても次は頑張ると繰り返し、そして繰り返し裏切り、これで彼を何度も苦しめています。
こんな私は価値のない人間なのです。
死ぬ勇気もないクズです。

どうしたら落ち着いて考えられますか
どうしたら常に冷静に考えて行動、発言することができますか


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

無自覚を自覚して反応を変える

拝読しました。

自分の欠点をどうにかしようと動くのは、案外できないことですよ。
失敗が続いていてもいいじゃないですか。
挑戦し続けている人に、価値がないとは私は到底思いません。
挑戦の結果は成功か失敗ですが、両方とも前進です。
立ち止まり続けるよりはよっぽどいいはずです。

では端的に意見を。
意識したいことを忘れて、自分に振り回されてしまう。
無意識を意識するトレーニングが足りていないのだと思います。

進研ゼミの広告で「これ、やったことがある問題だ!」と問題が解けるシーンを見たことはないでしょうか。
あれはデジャブだから解くことができます。
言い換えると、デジャブに気づかずに終われば、解くことはできません。
頭に流れる無意識の中から「これだ!」と釣り上げる力が必要です。
これはトレーニングです。

少し難しい内容です。
実は、後になって気づく、というのは無意識を意識しているとは言えません。
なぜなら、過去のことは無意識ではなく、ただの出来事だからです。
無意識に沸き起こる感情や思考を変えていきたいのですよね。
無意識とは、常に現在にある、心の状態や思考のことです。
反省に意味はありますが、反省は過去の出来事に目を向けているだけで、現在の無意識に目を向けていません。

例えば、ご飯を食べてみましょう。
どんな食感でしょうか。塩気は?甘味は?弾力はどうか?
考えながら食べてみてください。
いつも無意識だったものが、意識できるはずです。
しかし次第に、違うことを考え始めます。
「こんなこと意味ない」「明日の仕事憂鬱だな」「私の悩み治らないな」
これです。
意識できた無意識(食感や塩気)が、不安や悩みによって再び無意識になっています。
違うことを考えていることに、まず気付きましょう。
無意識を自覚する第一歩です。
そしてまた、食感や甘味を意識してください。

地味でしょうか?
ですが、こうして意識したかったことに意識を戻す力が鍛えられます。
すると、こみ上げてきた怒りや無意識の思考にも気づけます。
気づけばこっちのものです。
あとは軌道を修正すればいいだけなのです。

これは流行りのマインドフルネスというものですが、科学的根拠もあるように、効果の再現性は高いです。
僕も効果に驚きました。
ぜひ試してみてください。
失敗しても挑戦をやめないあなたなら、できるはずです。

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有り難し
おきもち

質問者からのお礼

お礼が遅くなり申し訳ありません。
無意識を意識するトレーニング、私には難しかったです。
そして彼との関係もそんなことをやっている暇もないようなくらいにギリギリのものになっていました。
今すぐにできるようにならなきゃいけなかったんです。
わかりやすく具体的に答えていただいたのにすみません。
ありがとうございました。

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