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亡くなったペットと新しいペットについて

回答数回答 1
有り難し有り難し 14

いつもお答えをありがとうございます。

私には幼少期より共に過ごしていた猫がおりました。
猫は10年以上前に亡くなりましたが、20年の歳月を共に暮らした大切な家族でしたので今でも忘れられず、折に触れてお墓に手を合わせたりお線香や好きだった食べ物をあげたりして供養を続けています。写真や家に残る傷を眺めては懐かしく語ることも我が家の日常です。
物心つく前に犬と小鳥もいたそうですが、こんなに長い時間を共に過ごしたのは猫だけだそうです。

亡くなって10年以上経ち新しく動物を迎えたいと思うことも何度かありました。しかし思い出も家の傷も亡くなった猫だけのもので、新しい動物を迎えることを亡くなった猫は許してくれるのだろうか、嫉妬深かった猫でしたから猫に申し訳ないと思い迎えることができずにいます。

また、生きている以上必ず亡くなる日がきます。亡くなった猫とは長い時間を共に過ごしたこともあり家族一同心から悲しみ、受け入れるまでにも長い時間がかかりました。あの悲しみをまた抱えることへの抵抗が少なからずあり、総じて私たちにはまだ迎える準備ができていないのだと話し合ってきました。

前置きが長くなってしまいましたが、新しい動物を迎えるとしてそれを亡くなった猫はどう感じるのだろうか、許してくれるのだろうかと思っています。
また猫ばかり供養しているわけですから、犬や小鳥はどう思っているのだろうと申し訳なくなってきました。あまり思い出もお墓もなく伝え聞いているだけの犬と小鳥に、どう思えばいいのか正直わからないところです。

仏教にはこのような場合への教えはありますでしょうか。
お答えをいただけたら幸いです。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ありがとうの気持ちで充分です。

これだけ愛して頂いたのですから、猫さんからすればもう大丈夫だよ、それよりも、10年も前で止まったままの うどんこさんをはじめ家族の皆さんを心配しています。

動物世界と人間の世界と言えども、元は大いなる大生命体の中のことです。そこで愛を感じ愛を実践する愛を発動するのが互いの素晴らしい力です。
一定期間、この地上世界で過ごしたことでその使命は叶えられていますので、使命を終えたら、人間でも動物でもこの世を去ります。それが自然のことです。

過去の楽しい思い出を残しながら、次の出会いが大切なのです。
ペットを飼っておられた方が、なかなか次のペットを飼えないという苦しみがあるようですが、動物からすれば、早く次の子を可愛がって欲しいのです。
いつまでも執着があることでこの世から旅立てません。

動物と私たち、あらゆるものと総和することが理想であり、又、それぞれの使命があるということなのです。心を癒してくれたら感謝しかありません。
「ありがとう」それで充分伝わり、それでいいのです。

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