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就活の話を母にするとイライラします。

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現在自分は学生で、一人暮らしです。週に一度ほど母と就活のことで電話をするのですが、電話の最中や切った後にイライラします。

理由は自分で認識しているつもりです。殆どは母の指摘が図星だからです。「就活は進んでるの?」「前話してたあれはやったの?」といった確認にあまりいい報告が出来ないことが多く、口籠ると怒られます。するとイライラしてきて「仕方ないじゃん!こっちも色々あって時間ないの!」と反論してしまいます。
電話を切ってから、自分の至らなさを親に八つ当たりしていたな、と反省します。ただ、こちらにも色々な事情があるのも事実です。例えば、大学の勉強で忙しかったりバイトがあったりです。友達との遊びもありますが、友人関係も自分にとっては重要なことです。こちらの事情も少しは聞いてくれてもいいのに、と思ったりします。
また、母から何度も指摘されると、親のために就活をしているような気持ちになります。「自分は親のものじゃない!ほっといてくれ!」という気持ちになります。(にも関わらず嬉しいことがあった時は親に報告するのだから、自分も都合がいいです。)

先日このような件がありました。
自分は最近公務員に興味を持ちました。大学で色々と調べ、母にも報告しました。すると母からは「安定を望んでるね。昔のあなたはもっと自分のやりたいことに向けて熱心だったのに、諦めた姿勢が悲しい。」といった旨の返答を受けました。私はまたイライラしました。一つは、大学に行って色々と調べた自分を全く受け入れてくれていないと感じたから。もう一つは、実際に諦めもあるかもしれないと思ってしまったからです。

親に褒められるような選択をしようとしていて、そんな自分にも嫌気がさしていること。けれど「ほっとけ俺の人生だ」と言えるほどの勇気はないし、ここまで育ててくれた親への裏切りにも思えること。こちらの事情、自分の努力について、受け入れて欲しいこと。単純に自分への反省。こうしたことが混ざり、イライラしているように感じます。

補足
・自分は、人の意見を基本的には受け入れる姿勢でいます。だから、母に指摘されたことも一旦は「そうかもしれない」と疑うようにしています。しかしそれが逆にストレスになったりします。
・母は良い意味でも悪い意味でもお節介、父はあまり口出ししません。
・親を恨んでる訳ではありません。とても感謝しています。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「自分独自の考えを尊重したい」という気持ちも大切だと思います

お母様からの「就職しなさい」という言葉にイライラしてしまっていると感じているのですね。あなたは、母に指摘されたことを受け入れようとしているけど、「それでいいのかな?」と感じておられているのではないでしょうか。

あなたは、一体どうしたいのでしょうか?どう成りたいでしょうか?そのあたり、もう少しお聞きしたいです。

ところで、客観的に見た場合、お母さんは自分の息子を自分の思う方向に進めたいと思っているように感じます。(多くの親とはそういうものですが)例えば公務員をやってみたいというあなたの選びも素晴らしいものだと思うのです。人間は一定なんてしてないですし、気持ちが変ったって全然いいのです。でもお母さんはお母さんの価値観からあなたを方向付けようとしているように感じるのですね。でも実際は、どっちかを選んだら人生終わりだ…みたいに極端なことってないと思うのです。どちらの人生も立派でしょう…。

あなたの人生ですから、あなたが自分の価値観で進んでいかないといけない。あなたと親は別の人格なのですから。本当の意味での親孝行というのは、(場合によってはあなたが親の反対を押し切ってでも)あなた自身の人生を歩めるようになる事です。ただ、多くの場合親はそれを勘違いして親の思う方向に進める事になります。

もしかしたら、一旦親と距離を取ってみても良いのかもしれない。親に一回思いっきり反抗したり無視しても良いのかもしれない。実は長い目で見たらそれが大事かもしれないと思う。

人間の中には複数の気持ちや、思いや人格に近い物が存在する。あなたの中には「母のいう事を聞いていたい」という思いもあれば、「自分独自の考えを伸ばしたい」という矛盾した気持ちがある。でもそれ、両方あなたなんです。無理にどっちかを消して統合する必要はない。だから後者の考えも大事にしたらいいと思うのです。

感謝しながらも、自分が納得できる道はいくらでもあるはず。今は親が良い顔しなくても、あなた独自の道を歩むことを私はお勧めしたいです。それでいいんだと思う。親子なんてそういうものでしょう。お互いコントロールできないし、本当はしなくていいんです。それをしようとしてお互い傷つきます。どんな選択をしようともあなたを応援しています。
【おすすめの図書】私とは何か(平野啓一郎)それでも親子でいなきゃいけないの?母がしんどい(田房永子)

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浄土真宗本願寺派の僧侶です。 産業カウンセラーの資格を持っています。...
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