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生きているのが恥ずかしい

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有り難し有り難し 26

お忙しい中目を通していただいてありがとうございます。
私は生きていて恥ずかしい人間です。
特に恋愛ではいつも失敗してしまいます。振られるたびに自己肯定感の低さからか相手を罵ったり死ぬだの殺すだの騒いでしまいます。物を壊してしまったことやストーカー紛いな行動をしたこともあります。逮捕こそされていないものの普通に犯罪ですし最低です。でも自分がコントロールできないんです。
今思い返せば私は小さい頃から人とうまく馴染めなくてずっと生きづらかったです。
恋愛に限らず過去の愚かで幼稚な自分をたびたび思い出して死んでしまいたくなります。今は通院しており、主治医にも相談しているのですが、過去は関係ないから前向きに生きるしかないと言われます。しかしこんなに失敗しかない人生でこれからきちんと生きていく自信がありません。
唯一の救いである人にも死にたいことばかり話してしまい悲しませてしまっています。私はずっとこのまま死にたいまま生きるしかないのでしょうか。恥ずかしい過去が何もかもを邪魔します。大切な人は私を許す、受け入れると言ってくれますが私は私が許せません。私は死んでようやく無害な存在になります。幼い頃から邪悪な性格で治そうと努力しましたがどうにもなりません。死ぬことが救いとしか思えませんが家族を悲しませてしまいます。生まれつき性格がいい人が羨ましくてなりません。
要領を得ない文章で大変申し訳ありませんが自分の苦しさを吐露しました。
私はどういった心持ちで生きていけばいいのでしょうか。苦しみ抜いて生きることが迷惑をかけた人たちに対する贖罪になると思いますか?長々と申し訳ありませんがご助言をよろしくお願いいたします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

たった一つでいい「自分への戒め」を持つ

拝読させていただきました。

 人というものは、心のバランスに変化が多いものです。
 また、普通に見えたり、上手く生きているなと遠目で思える人にも、それなりの苦難を抱えているものです。
 恋愛は幾度としても、失敗を繰り返す人も数えきれないほどいます。また、たった一度の出会いで生涯を共に過ごしている人たちもいます。
 恋愛失恋を数えきれないほどした達者な人でも結婚をしたことない人もいます。
 人生で三人とお付き合いし、三人と結婚をし、離婚した人もいます。
 人はそれなりに人生を生きる上で、必然に人と人とのご縁があり、それなりの経験値が積み重なっていくものです。その積み重ねに辛い過去や、苦い過去が今、そしてこれから生きていく上での足かせとなっており、前に進みたいのに過去に捉われる重荷で前に進みにくい原因があります。

 お釈迦さまは「汝が水を汲み出したならば、舟は軽やかに進むであろう」と言ってます。この言葉での「水は煩悩(苦しみ)」「舟は人生」を表します。

 過去に捉われがちになるのも人間が持つ特有の執着の一つです。手放すには前に進み新たな経験値を積むのではなく、心に戒めという自身への約束を持つことを一つ持ってみてはいかがでしょうか?
「わたしはこれから、どんなことがあってもこれだけは自分に約束して、生きていく」
たった一つのことでいいと思います。その戒めなる約束が徐々に自身への強い信念へと変貌を遂げ、気づけば過去の重荷は苦い思い出や引きずるものではなく、人生に必要な経験であったと思える日が到来することに繋がります。

 周囲に流されず、わたしは私なりの生き方があり、人の生き方は千差万別です。
 花にも咲く時期があります。種に水を与え、陽を与え、いずれは花咲くときが来ます。花と同じように、私たち人間もいつかは花咲くときがくる。人生に花を咲かせたいと願う思いが、自身の種を成長させていく原動力となることと思います。

 過去は過ぎ去りました。賞味期限の切れた食品をあえて食べにいく人はいないものです。これと同じように、新鮮なものを心にどんどん取り入れ、心を養い、栄えるようにする心がけが「生きる栄養」になります。

 これから花を咲かせる人生の始まりです。

合掌

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