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生きたいと思えない

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有り難し有り難し 36

私は母親が大好きです。姉も大好きです。
しかし、父親と自分のことは大嫌いです。
幸せか不幸せかと言われたら圧倒的に幸せだと思いますが、生まれて良かったと思ったことはありません。

その点だけ母親含め、親が憎いです。
生まれたかったわけじゃないのにと思ってしまいます。

出来れば死にたいですが、方法やタイミングよりも、賠償金などで家族に迷惑がかかることが嫌で自殺はしていません。

元々、物心ついた時からよく死にたいなと思っていたのですが、
親が離婚した際に言葉では言われていませんが、それって全く私に愛情はないし、要らないってことだよね。
と思うようなことを父親が言っていたのを聞いて
私は死ぬ事も出来ず苦しいのに、あなたは自分勝手に産んだんだ…と怒りと共に悲しい気持ちになりました。
父親は嫌いだし、愛情が欲しいとは思いませんが、単純にじゃあなぜ生まれたのか?と落ち込んでしまいました。

母親には感謝しているし、母親がいるうちは幸せにしたいので生きようと思いますが、ふと辛くなってしまいます。

どうしたら生きたいと思えるのでしょう。
死にたいと思わない方はどういう風に生きているのでしょうか。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

自己責任

"生まれたかったわけじゃないのに"
仏教では、父の【精】と母の【血】と【自の業識】の3つが和合して子どもが生まれてくると教えています。つまり父の精子と母の卵子と「生まれてきたいという子ども本人の意志」ということです。

精子と卵子が合体し受精卵となり…というところまでは小学校の性教育程度でも教えているところですね。もっと専門的な医学では、胎児が成長し最後に肺機能が完成すると、【サーファクタント】というたんぱく質が分泌されるという事が分かっています。これこそが赤ちゃんからの「そろそろ産んでおくれよ」というサインであり、これがきっかけで陣痛が起き、出産に至ります。つまり、あなたはこの時点で、生まれたくなければ「生まれたい」などとサインを出さなければよかったわけです。したがって、親が勝手に生んだ、とは仏教的にも医学的見地からしても、とんだ言いがかりなんですよね。

"元々、物心ついた時からよく死にたいなと思っていたのですが"
"どうしたら生きたいと思えるのでしょう"
あなたは「死にたい」という安直な一言で、艱難辛苦を越えるための思考回路と態度を麻痺させて、困難に立ち向かう事を放棄してきただけなのでは?

おまえさんから見た親の評価なんかどーでもいい。
誰もが生まれたくて生まれてきたんだ。
自己責任で死ぬまできっちりちゃんと生きろ。

hasunoha.tenrakuin@gmail.com

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慈悲の心に気づく

ご質問を拝読させて頂きました。
お話を聞かせて下さりありがとうございます。

十二因縁をご存知でしょうか?生まれ死んで、また生まれ死んでという輪廻の中で、また今世にあなたが再び生まれたのは過去世からの自我への囚われが原因だと仏教では説かれます。肉体的物質的にはお母様とお父様の影響ですが、生まれた原因はまた別だということです。お父様がどのような人であろうと、あなたには生まれる原因が既にあったわけです。

すべての生き物は苦しみから逃れたい、幸せになりたいという動機を持っています。金木犀様も例外ではありません。ただ、どうやって苦しみから逃れられるのか、どうやって幸せになれるのか、その方法をまだ模索している段階だということです。

時に自らの死を想う方にとって、それは苦しみから逃れ幸せになる唯一の光であることがあります。しかし、金木犀様は死を思い止まっていますね。お母様やお姉様への慈悲の心があるからです。あなたはこの状況において、自分の死よりも家族の幸せを優先しています。まさにそれが慈悲の心なのです。

ですから、あなたはお母様とお姉様への慈悲で長らく今世を過ごしていますね。本当に慈悲深いことで、私はあなたの慈悲に心から礼拝をしたいと思います。どうかその慈悲をもっと沢山の生きとし生けるものへと広げて下さい。あなたが死を我慢することで、助けられる人たちや生き物たちは沢山いるでしょう。

自分がどうしたら苦しみを逃れ、幸せになれるか知っている人は少ないのです。それはあなたのお母様も、お姉様もお父様も同じでしょう。だから、家族の誰もあなたを幸せにすることはできません。ただお母様とお姉様によって、あなたの慈悲が輝き続けていることが最大のヒントなのです。

肉体的な健康があなたを助けることもあると思います。特に食事は体を壊す原因となる場合もあるので、自分に合うものを吟味して召し上がって下さい。漢方医学では胃腸が悪くなると思い煩うことが増えると書いてあります。発生学的にも脳は胃腸の延長として発生しています。それと、適度に体を動かすこと。最近ではYouTubeなどでも自宅でできる運動などを紹介しています。運動が胃腸を動かすことで、運動後に気分がすっきりする効果も見込めるのでしょう。

どうぞご自身をも大切にお過ごし下さい。

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ご覧頂き有難うございます。夫婦で2児の子育てをしながら僧侶をしています。少...
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質問者からのお礼

ありがとうございます。
視野が広がった気がしました。
とりあえず幸せを模索しながら生きます。
ありがとうございました。

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