自己肯定感が上がらない
子どもの頃から母親に褒められたことがありません。
その理由を聞くと「褒めるところがないから褒めてない」と言われました。
そのため、何をやっても満足できず完璧を目指してしまう癖が抜けません。
周囲は「仕事は真面目にしろ」と言うのに真面目にしていたら「近寄りがたい」と思われ、「卑屈にならずに褒め言葉を受け取れ」と言うのにその通り受け取ると「褒め言葉は真に受けてはいけない」と言われ。
正直、どちらの意見が正しいのかさっぱり分からず困惑します。
人の態度や言葉にひどく敏感になってしまう為、ストレスが尽きません。
真面目に生きるのが一番、と言われるたびに嫌気がさします。
どうすればこの苦しさから解放されるでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
それじゃまるで他人の人生だ。
"「褒めるところがないから褒めてない」と言われまれました"
"真面目にしていたら「近寄りがたい」と思われ"
"「褒め言葉は真に受けてはいけない」と言われ"
きっとどれも真実なのでしょう。
【手を打てば 鳥は飛び立つ鯉は寄る 女中茶を持つ 猿沢の池】
"正直、どちらの意見が正しいのかさっぱり分からず困惑"
何事も受け取り方は人ぞれぞれです。あなたの言動行動も、誰かにとっては好都合でも、他の誰かにとっては不都合だったなんてことは当然あり得ます。ココが世の中の難しいところであり、またおもしろいところでもあります。
"人の態度や言葉にひどく敏感になってしまう"
万人ウケを目指してしまうと、こうなってしまいます。
あなたは、他人の期待を満たすために存在しているのではない。
自己肯定感なんていうものも、無理に追い求めれば単なる【承認欲求】となり、仏教でいうところの【煩悩】、つまり苦しみの原因になります。あなたは、あなたの善意と良心に基づき、まごころ込めて誠実で自然な生活を送っていればいい。あなた自身やあなたの言行を承認するも拒否するも、すべては相手の勝手です。だから、他者の評価で自己肯定感なんか上げようなんて思わなくてもいいよ。大丈夫、間違ったらちゃあんと他人様が叱ってくださるので心配いらんよ。