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元彼が唯一の友達だったのに

回答数回答 1
有り難し有り難し 9

元彼と付き合い始めた時、もといた友達とは全て縁が切れていたので、元彼は恋愛の相手というだけでなく貴重な友人だと思っていました。
別れた後も付き合いがありました。話しやすく居心地が良かったのですが、結局なんやかやでそのままは難しくケンカになり終わってしまいました。
今は学校の非常勤講師をしています。仕事に行けば賑やかで楽しいですが、ずっとある仕事でもありません。非常勤ですので特に私のプライベートに関心を持たれることもなく、貧しい人間関係がばれずにすんでます。(にじみ出てはいるかもしれませんが。)
歳を取って身体が不自由になり仕事も行かなくなれば、本当に孤独だろうと今から不安です。
人は将来の孤独を避けるために若い時を生きるのでしょうか。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

まず「孤独」感からの解放を

こんにちは、初めまして。

「話しやすく居心地が良かった」元カレさんと「終わってしまいました」とのこと。残念でしたね。お察しします。

「人は将来の孤独を避けるために若い時を生きるのでしょうか」とのお尋ねですが、ここでは広く一般の「人」という漠然としたことについて語るのではなく、あなたが何故「孤独」に陥るのかについて話しませんか。

「孤独」とは、他の人々との接触・関係・連絡がない状態で、自分がひとりであると感じる心理状態を「孤独」感と言うそうです。

あなたの実際がわからないので尋ねるのですが、「もといた友達とは全て縁が切れていた」と書いてあるのが気になりました。「縁が切れていた」というのあくまで他の人々との接触・関係・連絡がない状態のこと、つまり「孤独」の状態のことです。それに至るまで、「友達」から「縁」を「切」られたのでしょうか、それとも「切」ったのでしょうか。あなたが、「不安」という「孤独」感をもつのは、周囲に原因があるのか、あなたに原因があるのか、その両方なのかです。

新しくお寺に来られる人で、以前違うお寺にお世話になっていた、今は「縁が切れ」ているけれども言われるケースがあります。そのケースの場合、私は必ずお尋ねしています。そのお寺さんの方からご当家と縁を切ったのですか、それともあなたがご法事の依頼などの連絡をしていないで縁を切ったと思っているのですか、と。殆どが後者です。依頼されるご本人は、そのことを意識していない場合も多いです。

「孤独」或いは、「孤独」感からの解放は、自分がひとりであると感じる心理状態を脱することに鍵があると思います。逆に言えば、自分は一人ではないと感じることで「孤独」感は解消していきます。

それは、パートナーとだけの関係にとどまりません。
友達、家族、職場の人、未来に会うこれからの多くの人。

そこに、胸襟を開いて、時に自らを省みつつ「話しやすく居心地が良」い関係を築くことは十分に可能な事でしょう。そういう孤独感が解消されていく日常生活の中に、パートナーが見つかればなお良いと考えるのはどうでしょうか。

あなたが今「孤独」から解き放たれる生活を試みる。それが、「若い時を生きる」あなたにできる、今、なのだと思います。

追記
ご返信ありがとうございます。
ご参考になれば何よりです。
また、ご相談ありましたらお寄せ下さい。

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有り難し
おきもち

釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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質問者からのお礼

釋 悠水様
回答いただき,ありがとうございます。
縁が切れたことについてぼかしていました。意識して自分から切った,離れた件のことははっきり覚えています。相手から否定されるのが怖いから先に遮断するということが多かったです。
やっぱりまだ相手に心を開いていかないといけないのですね。いえ,いけないのではなく,おっしゃられたのは可能性の話でした。それが自分は怖いのだなと分かりました。
怖さが克服できるよう頑張ります。
ありがとうございました。

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