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浄化しきれない心

回答数回答 2
有り難し有り難し 46

私たち夫婦は4年前に、旦那が原因で子供のいる生活を諦めざるを得なくなりました。
4年前は、絶望というか、信じられないというか、どーしていいかわからない気持ちで胸が張り裂けそうな気持ちでいっぱいでした。
その時、こちらのサイトで相談したところ、子供がいるから幸せ、いないから不幸ではないです。
とお言葉をいただき、自分なりには前向きに生きているつもりです。
深く考え出すと落ち込むので、無な気持ちで。
頭ではわかっているんです。
子供がいても離婚する夫婦もいる。
夫婦2人でも幸せ。
自分の幸せは自分でしか決められない。
今ある幸せに感謝しなくてはいけない。
他人と比べる必要はない。
悪いことしてるわけじゃない。
理解してるつもりですが、ふとした時に
なんで自分たちなの?
なんで子供の授からない運命なの?
ぐるぐるしてしまいます。
正直旦那にも不満は溜まります。
何にも私の気持ちなんてわかってないだろなって苦しくなる時もたくさんあります。
友達の妊娠報告は未だに、心からおめでとうと思えない自分がいます。
そんな自分にも疲れます。
あらぁよかったね〜と言いながら友達の目を見れなくなり、どーいう表情していいかわからなくなり、違う話題に切り替えようとしてしまいます。
自分の心にだけは嘘をつけません。
羨ましい気持ちの方が勝っています。
子供は大好きですが、誰にも言えない内に秘めた思いを抱いたまま、ニコニコ友達の子供や甥っ子姪っ子と遊んでいます。
偽りで接しているわけではないですが、心の中はいいなぁ可愛いなぁ〜でいっぱいです。 旦那にも、友達にも、この思いは言えません。
子供ほしかったなぁ。ってボソッと旦那に弱音言いたくなる時もあります。
だけど、言えないんです。
周りに同じ境遇の人はいませんし、子供のいる人、これからできるかもしれない人にも言えません。
私の気持ちは誰にもわからないけど、
この気持ちをどーやったら浄化できるのでしょうか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

無理はしないで

ご相談拝読しました。推察ですが私たち夫婦と同じ立場ではないかと思います。そのお気持ちきちんとご主人にぶつけてはいかがでしょうか?

私たちは児相で里親登録し、養育経験を経て、最終的に縁あって特別養子縁組で子を迎えました。紆余曲折あり夫婦二人の人生を選択する可能性もありました。もちろん離婚という選択肢もあったかもしれません。発覚時に私からも一度申し出ましたし、おそらく妻の脳裏にもよぎったことはあるのではないかと思います…。

夫婦で何度も話し合う機会がありましたが「私は本当は産みたかった」と妻が私に言えたことが妻の中の大きな区切りとしてあったのではないかと思っています。

私は発覚時から手術までの期間、同時期に同立場で奮闘している方々とアメブロで交流していました。すると結果が伴わないご夫婦で離婚に至ったケースがかなり多かったことは強く印象に残っています。そのくらい女性にとっては受け入れがたいものなのだと思います。どうかご自身を責めないでください。

気持ちの浄化とのことですが、気持ちは状況と無関係に生じてくるものではありません。状況が変わらないまま気持ちで気持ちをなんとかしようとしても堂々巡りの可能性が高いです。

ご夫婦できちんと向き合い、時にぶつかり合い、これからの道を選択していくという状況の変化によって気持ちに変化も生じてくるのではないでしょうか。

自分を殺して無理に前向きになろうとしてもしんどいです。後ろ向きでもいい。荒れることがあってもいい。あるいは離婚という選択にいたってもよいのだと思います。

誰が良いとか悪いとか、何が良いとか悪いとかでなく、あなたが夫婦がどう生きたいか、そしてあなた自身がどう生きたいかだと思います。
 そのことをよく考えて、このいただいた人生からの課題に態度を選択していきましょう。
 運命とは何がどうなるか全部決まってしまっているということです。仏教は運命論ではありません。いただく縁は選べずとも、縁に対する自分の行為選択が次の果を生む縁となって道は変わりうるのです。

あなたのことも、ご主人のことも応援しております。もしご相談等あればSNSで私のアカウントを検索していただきご連絡くださってもかまいません。

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有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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さくらんぼ 様 相談ありがとうございます。

そうですね。確かに、お子様を授かりたかった思いはなかなか消えないですよね。
子供が好きなんですね。それならなおさらそうですね。
ところで、さくらんぼさんは、何人子供が欲しかったのでしょうか?
男の子と女の子それぞれ何人でしょう?
そして、どんな子育てをしたかったのでしょう。
理想の家庭を思い描いて、どんな愛情を自分のお子様に注ぎたかったのでしょうか?
愛情や、優しさ、思いやり、寛容さ、強さ、責任感。
どれだけ沢山、お子様に愛情を溢れさせたかったのでしょうか!!
今のさくらんぼさんが、将来にわたって、できる限りの愛情を注ぐことをイメージしてください。
1才だったら、5才だったら、10才だったら、二十歳になったら
沢山の愛情をイメージして、さくらんぼさんの心を愛情で満たしてください。
笑顔も作ってくださいね。満面の笑みを。
充分にイメージして味わってください。その感覚を楽しんでください
瞑想するようにです。
自分が納得できるまで、上手にイメージできるまで繰り返し行ってください。

さて、さくらんぼさんは、明日から、誰にその愛情を振り向けるのでしょうか?
私はそれが楽しみです。

追伸:お礼メッセージありがとうございます。
わんちゃんですね。いいですね。そのわんちゃんに愛情や思いやりを注いでいる時、どんな感じでしょうか?さくらんぼさんのその感覚、心の状態と身体の感覚、顔の表情も含めてよく思い出して、愛犬が今、側にいなくても感じてみましょう。
よく思い出して、心と身体、全体に染みわたるように感じてください。
また、その感じ感覚を気分が落ち込みそうなときに思い出してください。
そしてそれをご主人にも周りのお友達にも振り向けてみてください。
心の浄化は特別なことでなくても、日々感じることで、それを育むことができると思います。難しいようでしたら、どうぞご相談、お知らせください。再礼
ちなみにうちは、柴犬が2頭います。m(__)m

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有り難し
おきもち

お寺の法務(法事などのご先祖の供養)と 唱題行・写経・法話・カウンセリン...
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質問者からのお礼

吉武文法さま
ありがとうございます。
私たち夫婦は、第三者による提供や養子を迎える事は選択肢になかったです。
私自身も子供を持ちたいという気持ちはありますが、そこまで踏み切る勇気もない事も確かでした。
実は、旦那には兄がいて、最終手段は兄という第三者の提供で、私が産むのはどうか?という質問を旦那にした事があります。
否定はしなかったですが、待っても待っても旦那からその話を再度真剣にされる事はなく、私の方から何か言ってよと言うと、やはり自分の子じゃないっていうのは辛いし、兄には奥さんもいるのでそんな事やっぱりできるわけないということでした。
その時わたしは、この人が少しでも苦しいと思ってしまうことなら私はできないなと思ったし、私たちは2人で生きていくしかないんだなと思いました。
それから、子供のことはお互いあまり触れずに月日が経っているかんじです。
きっと、旦那も後ろめたい気持ちと申し訳ない気持ちはあると思います。(まったく態度や言葉には出ないですが。)
だからこそ、そこをくみとらないといけない気がして。
私がまだ産めるのに産めない事が辛いとか本音を言うと旦那は、相手が俺だから辛いんだよと理屈っぽいことを言うでしょう。
それも辛いです。
相手も辛い事は互いにわかってるはずなんです。
文法さまが言うように、もう一度向き合って、私が今でも苦しい時がある事、でも2人でも幸せに生きようねって話せたら少し楽になれる気がします。
きっとまだ、私は旦那からのその言葉を待っているのかもしれません。
旦那からすると、自分が原因だからそんな事言えなかったのだと思います。
でも、その言葉だけで私は救われたのになって未だに思う日もあります。
こーなる運命だから、あなたたちには子供をあえて授けなかったのよって誰かに言ってほしいくらいです。
運命を受け入れるのは時間がかかるものですね。
でも、無理はしないように生きたいと思います。
私の話を聞いてくださりありがとうございます。

孝修さま
ありがとうございます。
そうですね、女の子2人ほしかったです。
私とも仲が良く、お父さんとも仲がいいような姉妹になったら楽しかっただろうなと想像します。
子供って言葉を覚え始めると、とんでもない日本語になったり、突拍子もないこと言い出したり、思わず吹き出しちゃう事ってありますよね。
そゆところが子供の大好きな所であり、偽りない笑顔とか見てると、可愛くて仕方ないです。
子育てって想像以上に大変だし、自分にできるのかなできなかったかもな。なんて思ったりもします。
仕事行ってご飯作るだけで疲れるのに、子供がいたら自分より子供になるわけですからね。
でも、やるしかないから皆さんやってらっしゃるんですよね。本当に尊敬します。
我が家は1年前犬を迎え入れました。
もちろんその事で喧嘩したり、価値観が合わなかったり、色々ありますが、2人で1つの命を育ててるので、守りたいって気持ちだけは一緒な気がします。
お世話するのがほとんど私だったとしても。。。
この犬は、私に笑顔を増やしてくれました。そして、私たち夫婦にも笑顔を増やしてくれました。
言葉は発せないけれど、愛情をお互い注ぎあえてる気はします。
大切に最後まで育てたいです。
私の話を聞いてくださり、感謝いたします。

孝修さま
お返事ありがとうございます。

犬のおちゃめな行動や顔を見てると癒されます。
きっとこの感覚が心の安らぐ瞬間なのですね。
この感覚をいつでも思い出せれば、必要以上に落ち込まなくなるんでしょうね。
時間はかかりそうですが、少しずつできるようになりたいです。
全ては自分の気持ち次第なのはわかっています。
劣等感なんて感じる必要ないのもわかっています。
4年経ちますが、
いいんだよこれで犬もいて楽しいし!自分らしく楽しく生きればいんだよな!と本気で心で思う時もあります、その時すごく晴れやかな気持ちになります。
自信もあふれてきます。
いつもこうならいいのになって思います。
優しさで溢れる人間になりたいです。
どうしても同じ境遇の方も周りにいないですし、自分1人で考え込んでしまいます。本音で話して、聞いてくださる方がいるだけで心が少し整理されますね。
ありがとうございました。
わたしは柴犬も大好きです。

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