過去の怒りに執着してしまう自分が嫌い
以前にもここで、怒りについて相談させて頂きました。
大変申し訳ありませんが、再度相談させてください。
もう、何年も何十年も前からの悩みなんです。
過去の怒りに心が奪われ、気がついたらそのシチュエーションを思いだし、ムカムカイライラ1人で蒸し返しては腹をたてています。
本当に愚かなことだし、自分でも嫌で嫌でしょうがありません。
何か、怒りにまつわる言葉だったり、映像だったりの情報に触れると、たちまちその時の怒りエピソードがよみがえって、その時と同じ位のテンションで腹が立ちます。
楽しいことも嬉しいことも沢山あったのに、なぜ、そちらを思い出さずに、腹の立ったことを蒸し返してまた怒る事にパワーを使って。。。
もう、本当にこんな自分が嫌だし嫌いです。
腹の立った事なんて、忘れてしまいたいのに。。。
笑って過ごしたいのに。。。
でも、また、思い出す。
そして、しばらくの間その腹の立った出来事を思い返して腹を立てている。。。
もう、うんざりです。
どうしたら、怒りを思い出さずに、腹の立った事をいちいち思い出さずに、できますか。
お願いです。
ご教示ください。
苦しいです。
嫉妬、欲望、妬み、嫉み、煩悩は多い方だと思います。 本当に煩悩の塊のような人間です。 少しは良いところがあると思いますが、 性格が悪いというか、人としてダメなところが多いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
今ここの自分の状態に気づくこと
かかし 様 相談ありがとうございます。
怒りが起こったことを、否定せずに、ただ眺めて、自分の状態がどんな状態なのか、第三者の様に見つめるように、客観的にみてください。最初は難しいかもしれませんが、慣れてくればできるようになります。そして、客観的に見た自分の状態をどう変化させれば、怒りを落ち着かせて、優しい思い、愛情の溢れた思いが怒りを意識せずに出てくるかを練習していくというのが、対処方法になるかと思います。
ところで、怒りが起こるのは、貴女のせいではありませんね。過去の怒りを誘発する体験から、スイッチが入るようになったのでしょう。人には反射的にトラウマになるような体験をすると、闘争や逃走という反応を起こします。これは脳のシステムがそうなっているのです。体を守るために本能的に備わった機能です。闘争や逃走を起こすシステムは、同時に怒りや不安そして嫌悪を引き起こします。つまり怒りは過去の体験からあなたが身を護るために起こした本能的反応から来ていますので、あなたに責任は無いという事です。
しかし、怒りの感情は常に不安定な状態となりますので、あなたがそれに取り組まなければ、生きやすくならないのです。
ではどうするかと言うと、最初に述べました、客観的に自分を見る癖をつけることです。最近マインドフルネスという瞑想がよくきかれますが、自分のいまここ、この瞬間の状態に気づくことです。この気付くことが大切なのです。
それには、呼吸に意識を向けることです。出る息と入る息に意識を向けて、鼻から喉、胸、お腹と入っていく、また逆に出ていく、空気の流れと体の変化に意識を向ける練習をして、今ここに気づいていくことです。
そのときにいろんな思いや感情が出てくると思いますが、その思いを否定せずにただ流して、また呼吸に意識を戻すということを繰り返してください。怒りもそうして、出てくるたびに呼吸に意識を戻してください。そして練習するうちに、落ち着いた、優しい、思いやりのある自分がいることに気づいてください。思いやりは誰の心にもあるのです。最初は時間がかかるかもしれませんが、自分を責めずに、否定せずに行えば、必ずできるでしょう。不足の説明は、またご相談ください。一礼
追伸:おきもちとメッセージありがとございました。
メールでも対応しておりますので、解からないことは、またご相談ください。再礼
質問者からのお礼
お忙しい中、ご回答頂きまして、本当にありがとうございます。
具体的な怒りのやり過ごし方、とても、参考になります。お答え頂いたやり方を努力してみます。
それから、すぐに過去の怒りを思い出してしまうことは、自分の醜い性格ゆえだと思っていましたが、私には責任がないと仰って頂いたこと、大変有りがたいです。
そうか。。。本能ゆえの事なのですね。
それは、しょうがない。。でも、その先、そのふつふつ顔を出してきた怒りに心を奪われてしまう自分が本当に無駄で情けなかったのですが、
呼吸に集中して、客観的に自分を見るようする癖を努力していきたいと思います。
本当に有難いご回答を頂き、有難い気持ちでいっぱいです。
怒りのやり過ごし方、本当に分からなかったのです。
ご教示頂き、ありがとうございました。
これで思いやりのある、優しい人に少しでも近づいていきたいと思います。