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相手への憎しみが消えない

回答数回答 2
有り難し有り難し 69

入籍から半年で、調停にて離婚しました。原因は相手からのモラハラです。

縁は無事に切れましたが、相手からの謝罪は一切なく、むしろ自分が被害者だと思ってるそうです。
お返しをしたにも関わらず婚約指輪を折半させられ、法律的にも認められる金銭が一切支払われませんでした。

因果応報を信じて、手切れ金と思って離婚しましたが、相手への憎しみが消えません。ふとした瞬間に思い出して悲しみと恨みを感じてしまいます。

あんな相手は忘れて前を向きたいのに、どうしたらいいか分かりません。
幸い友人には恵まれ、自分のなかで溜め込んでしまうことはないのですが、どうしても消えてくれません。

どうしたらこの気持ちを消化することができるでしょうか?
何かアドバイスをお願い致します。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

打ち込めるものを見つけていきましょう。そこに気持ちを注いで。

プロフィールも読ませてもらいました。
幸せになるために結婚したのに、傷つき苦しめられた。時間やお金を返して欲しいくらいですよね。納得出来ず、約束も守られない。
そんな現実に、今も苦しめられている。
こんなの悔しいですよね。

ただね、彼は、これからも人を愛せず支配をする生き方しか出来ないかもしれない。そんな人は、結局は誰からも必要とされなくなります。待っているのは孤独だけ。

あなたが受けた傷は、すぐには癒えないかもしれませんが。あなたの幸せは、これから先に きっとありますよ。
理解し支えてくれる人がいるのは、大きいわ。
前だけを見ていきましょう。
彼が手にできない幸せが、あなたには待っているのだから。

何か打ち込めるものを見つけていきましょう。そこに気持ちを注いで。

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有り難し
おきもち

はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として...
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悪縁をきれいさっぱり捨て去りましょう

拝読させて頂きました。
あなたが前夫からハラスメントを受けて大変つらい思いをなさったこと、今なおその苦しみを忘れることができずにそのことへの悲しみや恨みや憎しみが沸き起こってくることを読ませて頂きました。あなたがそれだけ被害を受けたのですからそう思ってしまうのも無理からぬことかと思います。あなたのお気持ちを心よりお察しします。

既にその人とはお別れなさりしっかりと縁を切られたわけです。あなたが受けたその心の傷は簡単には消えることはないかとは思いますが、できるだけその人のことをと捨て去りましょう。怒りや恨みや憎しみの気持ちを捨てて、その悪縁をきれいさっぱり捨て去りましょう。
その人は人を傷つけることをなんとも思わない方でしょうし、人を尊重したり尊敬したりすることも出来ない人でしょう、或いは人を思いやる心も持ち合わせいない人なのかとも思います。
戦前であればお見合い結婚した場合には相手がどんなにひどい人でもなかなか離婚することはできませんでした。今は相手の人格を見て自由に離婚することができます。
あなたにとってはとてもつらい思いをなさったとは思いますが世の中にはその様な人を人とも思わずに支配するような人はやはり存在することを身をもって学んだのです。つまりはあなたは身をもって人を見る目をつけることを学んだのです。
人とよくよく付き合っていき深く相手のことを知れば自ずとその人の生き方や考え方や本性や価値観を知ることになります。
そうした中でその人と一緒に生きることができるか、その人と共にお互いを思いやることができるか、その人共に何でも分かち合い助け合うことができるかどうかをしっかりと判断することができる目を養うことができます。
その人やその過去や悪感情はしっかりと捨て去りあなたのこれからの未来に向かってじっくりと前向きになっていきましょう。
あなたにはきってこれから素晴らしい出会いが待っているでしょう。
あなたがこれから素晴らしい方との出会いに恵まれその方とご縁を深め、お互いを思いやり尊重し合い、皆さんと一緒に仲良く心豊かに幸せに生き抜いていかれます様心より祈っていますね。

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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

お二方ありがとうございます。

中田様の「相待っているのは孤独だけ」というお言葉で胸の支えが取れたような心地です。

あのような理不尽を理不尽と思わない人間がいることを学んだと同時に、友人の有り難みを改めて感じました。
お二方が仰るとおり、私を大切にしてくれる友人や家族に感謝の念と思いやりを忘れることなく、これから前を向いて楽しいことを探していきたいと思います。

本当にありがとうございました。

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