離婚すべきか悩んでいます。
30台半ばの男性です。同じ歳の妻との離婚について悩んでおります。
原因の1つ目は子供に対する価値観です。私は子供が一生欲しくならないかもしれません。一方で、妻は直近数年で持つというイメージは沸かないが、一生いないのは考えられないようです。
そのため、自分と離婚して、その数年で新しい人を見つけた方が良いのではと思ってしまいます。
もう1つは、妻を女性として愛する気持ちが出てこないということです。人としてはとても大切に思っているし、情もかなりありますが、女性として見れない以上、他の女性に心を奪われがちになってしまいます。
実際、とあるお店で知り合った女性に惹かれています。夜食の女性であり、自分は客の一人に過ぎませんが、少なくとも客の中では上位に位置しています。これは離婚とは切り分けて考えるべきであり、この子と一緒になるために離婚をしようとは思っていませんが、感情的にはこの子の影響がないとも言い切れないというのが正直なところです。
一度、妻に離婚を切り出しました。妻は、私が希望するのであれば受け入れるしかないと言ってくれていました。私と別れることは想像もしていなかったし、一緒にいたいと言ってくれました。しかし話し合っている間、涙が止まらなくなりました。情けない話、この罪悪感を受け止めて妻を切り捨てるという覚悟は到底できていなかったのです。なんとか、1人にして欲しいと思っているとは伝えました。しかし、「新しい住むところを探さなきゃ」とつらそうな表情で言われたときに、あまりの罪悪感とつらさ等から、「自分からこんなことを言い出しておいて申し訳ないが、失いかけて大切さが改めてわかった、やはり一緒にいて欲しい」と言ってしまいました。彼女は、当然だと言ってそれを受け入れてくれました。
話しあったことを思い出して書いていると、今でも涙が出てきますが、問題は、1人になりたいという思いがまたすぐに復活してしまうことです。長期的に見た場合、心を鬼にして、妻と離婚すべきでしょうか。こんな気持ちで結婚生活を続けていても、いつか不倫をしてしまいそうです。私は、離婚については強い罪悪感がありましたが、短期的な浮気等であれば大した罪悪感を感じずにしてしまう気がします。
最終的には優柔不断で自己中心的な自分と戦い結論を出すべきことであるとは理解していますが、ご意見を伺えますと幸いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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あなたは結婚に何を求めているのでしょう
こんにちは。
あなたは結婚に何を求めているのだろう、と感じました。
あなたの言っていることの主な部分は、奥さんが「女性として見れない」から別れたいということだと感じました。将来の「不倫」可能性への言及からも、そう思います。
「とあるお店で知り合った女性」と奥さんを比較すること自体が、冷静ではないように思います。長いこと生活していれば、お互いに欠点があったり、生活感が出るのは必然です。職業としての「お店」の「女性」の、切り取られた美しさだけと比較するのがそもそも無理があります。その無理を理屈では承知していても、感情がそれを上回っているのでしょう。だから、冷静ではないと思うのです。
あなたは結婚に何を求めているのでしょう。
たとえお互いのパートナーのあらが見えても、病気になって健康な生活がまならなくなっても、失意のどん底に合ってもお互いを励まし合い、支え合っていく唯一無二の味方を得るのが結婚ではないでしょうか。
そして、そこでは愛情という絆、誠実な心を交わし合い報われる喜びを感ずることができる。あなたには、そういう視点がありますか。そういう視点があるのに、「女性として見れない」から別れたい、「不倫」するかもというご相談ですか。
また、幸福は一人では達成できないと思います。二人で分け合ってこその幸福であり、結婚生活ではないでしょうか。一人になりたいという願望があるようですが、こういった幸福まで手放すことをわかった上で別れて一人になりたいのでしょうか。あなたは結局人生に何を求めているのか、という根本的な問題でもあります。
あなたはご自分で、「自己中心的な自分」と言っています。
その「自己中心的な」こころの働きを、煩悩といいます。今の状態は、余りに自分が、自分がになっていませんか。
煩悩と向き合うことは簡単でありません。
本気で向き合いたいのなら、自己流ではなく仏教に触れてはいかがでしょうか。そこから自分の結婚と幸福を考えるべきか思います。
追記
ご丁寧にご返信、お礼をして頂き誠にありがとうございます。
思い悩むこともあると思いますが、今後相談を思い立たれたらどうぞ投稿してください。出来る所でお役立たせていただきます。では。
質問者からのお礼
釋様、早速ご回答いただきありがとうございます。
おっしゃる通り、私は結婚に何を求めているのか、幸福とは自分に取ってなんなのかという点に、明確に言葉にできるようなまとまった考えがありません。
「そこでは愛情という絆、誠実な心を交わし合い報われる喜びを感ずることができる。あなたには、そういう視点がありますか。」というご指摘については、私はこのような視点がないとは言いませんが欠けているように思います。幸せという言葉から一般的に想像するような、家族や子供に囲まれて笑顔で生活する絵は私には浮かんできません。ある意味で社会不適合なのかもしれません。
また、私は元来、結婚というものはただの制度であり、あまり意味はないと考えています。なので結婚それ自体に何かを期待するということもあまりありません。人間も結局動物であるということを考えれば、一生一人の異性と添い遂げるということは非合理であるとすら考えてしまうことがあります。
自分が、自分がという考えになっていることは自覚しております。煩悩に満ち溢れた人間であると思います。忍耐力がないともいえると思います。
そのような自覚がある中で、妻を思いやることを考えても、やはりこのような気持ちでは同じことの繰り返しになるのではないかというのが最大の懸念です。実際、結婚前ですが過去にも同じような気持ちになり一度別れたことがあります。その後、彼女から復縁を申し出られ、罪悪感から断りきれずに復縁し、今に至っている状況です。私の優柔不断さにより、問題を先送りにした結果余計に傷つける結果となる未来が見えてしまいます。
ここで書くのは大変失礼ながら、私は宗教というものそれ自体は信じておりません。しかし、以前「怒らないこと」という僧侶の方が書かれた本を読んで、仏教の考え方については非常に理に適ったものも多いと認識しています。だからこそこちらで相談させていただきました。ですので、アドバイスを頂いた通り、もう少し仏教の考え方等も調べたりしながら、自分の煩悩と向き合ってみたいと思います。
大変お忙しいところありがとうございました。