自殺をしたら地獄に行くのですか?
投稿を見ていただきありがとうございます。
仕事が辛く、プライベートも持病の影響で上手くいかず、ふとすると自殺を考えてしまっています。
生きるのが辛くて自殺しても、地獄に行ったり、地縛霊になって、さらに辛い思いをするというのは本当ですか?
本当に辛いことから解放されて存在ごと消えられるのなら死にたいです…
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
仏教では、そのようなことは説いていません。
浄土真宗本願寺派の教学伝道研究センターは
原始仏典と大乗仏典にさかのぼり仏典を読み直し
自死に関する数百カ所を分析しました。
その結果
釈尊は自死について価値判断をしていないことが判明しました。
例えば
「雑阿含経」にヴァッカリという弟子の話があり
重い病の苦しみから死を考える彼を
他の弟子たちは献身的に介護し
釈尊はどう仏法を学んでいたかを問うのみでした。
結局ヴァッカリは自死しましたが
釈尊は弟子たちに「亡くなり方」そのものについて非難しませんでした。
でも自死を容認している訳でもなく
釈尊が死を考えている弟子に対応する場面などでは
「生きていてほしい」と強く願っておられました。
先ずは一息ついてから
拝読させて頂きました。あなたが今とてもお仕事辛い思いでなさっていらっしゃること、そして病いにかかって辛い思いをなさっておられることを読ませて頂きました。あなたのそのお辛い思いがどれほどかは詳細には分かりませんけどもあなたお気持ちを心よりお察しします。
あなたがとても追い込まれてしまい死にたい程に逃げ道を見失っていらっしゃるのでしょうか。
先ずはできればちょっとでも一息ついてみませんか、ゆっくり呼吸なさって屈指運動やストレッチ体操をなさってみてあなたの心や身体から緊張の糸をほぐしてみましょう。そうして心も体もできるだけリラックスなさってみて下さい。
私達はいつの間にか知らず知らずのうちに様々なことにとらわれてしまったて休むことさえもできなくなってしまうものです。
できれば今抱えていらっしゃるお仕事についても量を減らしていくか、一度ゆっくりて心身共に休める為に休養をとりましょう。
今あなたがやるべきことはあなた自身をいたわり疲れをほぐして心身共に休めることです。あなたはこれからも生きていくのですし、あなたにとって大切な未来はこれからも開けていくのです。
死ぬことよりも今目の前で追い込まれていることをやめてとらわれていることを手放していくことですからね。
あなたには与えられた大切な生命があり、あなたにとってこれから開けていく大切な未来があるのですからね。
あなたの心も体もゆっくりと癒して回復なさり英気を養って頂き、病いを回復させていきましょうね。
できることを無理のない範囲で少しずつやっていきましょう。
あなたがこれから本当にご自分のことを大切になさって英気を養いながら毎日を心から豊かに幸せに生き抜いていかれますよう切に祈っています。
仏教にて心を治療していく
しじみさま
自殺されたいと思われるほどにおつらいのでありますね・・
早く楽になればと思うお気持ちも分かります。
しかし、それで真に楽になることはありません。また、死んだからといっても、つらいことから一切解放されて、全てが無になり消え去ることもありません・・
真なる楽となる、迷い苦しむ輪廻からの解脱は、「業」(カルマ)のありようを解決させない限り難しいものとなります。
その「業」のありようをより善くに調えていくための方法、その道のりをお示し下さったのがお釈迦様であり、仏教となります。
簡単に申せば、迷い苦しむ心の病を仏教にて治療していくという感じとなります。
是非、これを機縁に仏教を頼りにして頂ければ有り難いと存じます。
川口英俊 合掌