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前向きに生きて行くには

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私は独身で両親と暮らしています。社会人になり、20代の頃は当時働いてた職場でパートから正社員になって事もあり、仕事中心の生活でした。30才前後になった頃から同居していた祖母の介護が始まり、仕事と介護で将来の事を考えてる余裕がなく、毎日目の前の事をこなして行くだけで必死でした。7年前にその祖母が永眠し、やっと自分の事を考えられると思い、フルタイムで働ける仕事に転職しました。そんな中、今度は親戚の家計が苦しい、甥の学費が足りない、などと私の母親に相談があったらしく、見かねた母親が援助していた様ですが、両親は定年退職しているので、そんなに余裕がある訳もなく、母親を通じて私にお金を貸してあげて欲しいと言われる様になり仕方なく貸していましたが、一向に返金されず長年コツコツ貯めていた貯金も底をつき、自分の家の生活も私の収入ありきで回す様になり、私が自由に使えるお金はほとんどありません。周りの友達や職場の人は皆結婚して子供がいて幸せそうなのに、どうして私だけこうなってしまったのかと思うと、情けないです。世間は独身で実家暮らしというだけで良いイメージのない方も多く、肩身が狭いです。
母親からお金のことは父親には言わないで欲しいと言われており、誰にも相談出来ずにおりました。
婚活をしていた時期もありましたが、そこにかかるお金(デート代)なども苦しくて、長続きしません。何のために働いてるのか分からず、苦しいです。
どうすれば前向きに生きて行けるでしょうか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ひとつずつ整理をし、心を安定させていきましょう。

拝読させていただきました。

因縁という「原因+縁」により、現在の結果という事柄が起こっていることと存じます。
これを避けることをできるには、未来を見据え危機感を常に保つことにより、現在の不安というものを避けていくことはできるものでもあります。しかし、危機感ばかりを常に念頭に置くと、心配性・神経質とあうものが増すものでもあります。
今からこの現状を回避していくには、隠し事を父親にはしないということが一つの回避する法でもあります。お母様の黙っていて欲しいという願いはすべてを察することはできませんが
・救いたいと願う慈悲の心
・身内への世間体という欲
・嫁いでしまったことから主人には言いにくい気持ち。
様々なお母様の心情があることと存じます。しかし、娘様であるモコさんにまで迷惑となっていることは、モコさんこそ娘様であるからこそ「近い身内に迷惑をかけてはならない」「娘に心配をかけてはならない」、家族に迷惑・不安を感じさせるなら、親戚等には意地を張ってでも戦わなければならない抵抗する志も必要と感じます。お母様は付け入られる性格、優し過ぎる性格とも捉えることができます。
仏教では全ては因縁生起ですので、現在のモコさん、お母様、家族の心情を悪化しないように因を起こさないように知恵を働かせていくことが大切と感じます。
今まで起こった過去からの出来事を現在の自身に置き換えると「なぜ?私が」という思いが後悔の念にかられてしまうことから、仏教でいう「過去は追うな」ということを念頭に置くことと、今から変えていけば良くなっていくという思いを胸に抱き続けていく気持ちが必要です。
まずは、お母様にモコさんが貯金も自身のこれからのことも含め、このままでは心が崩壊していくことが見えるので、お母様にも親戚等への援助があった際は、断る意思堅固をもって欲しいと伝えることが先決となります。
安易に簡易ではないことですが、「縁」には善と悪が常にはびこっています。様々な因縁が時間とともに、苦しみの結果とならないよう、まずは現実起こっている不安を整理していくよう、紙に書き出し、一つずつ改善しやすいものから行ってみてください。
心に発起した時から、人は変化していきます。人生には困難はつきものですが、できることから無難が何よりであり、無難へと導くにも自身を信じていくことを。
よく成っていきますようご祈念いたします。

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質問者からのお礼

お礼のコメントが遅くなってしまい、申し出ありません。
分かりにくい文章、相談内容にも関わらず、丁寧な回答を頂きありがとうございます。
母親が私に父親には黙ってて欲しいと言う理由について心当たりがあるとすれば、父親は基本的には温厚で優しいですが、感情的になると大声出して怒る事があります。母親は自身の幼少期の経験から、男性に大声で怒鳴られたりする事に恐怖心を持っているのだと思います。
予想ではありますがこの事が、母親が口止めをする理由だと思います。
しかしながら、今回の回答では改めて気付かせて頂いた事も多く、何度も読み返し、今回教えて頂いた事を自分の糧にしていきたいと思います。
お忙しい中、本当にありがとうございました。

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