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人生の転機、転職のタイミングについて

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お世話になっております。

転職をするタイミングなのか、悩んでいる27歳の男です。

現在、工場に派遣会社の正社員として、1年5ヶ月ほど勤めて来ました。

27歳になり、20代が残り少なくなってきていることと向き合ってみて、この先、この工場で正社員となって、5年、10年、成長してゆく自分がイメージ出来ませんでした。漠然と、他にやりたいことがあるのにな、という想いがあるのですが、具体的な準備は出来ていません。「このまま20代がぼんやりと、何も掴めずに終わっていいのだろうか?」「良くないならなぜ自分は行動に移せないんだ」という自問自答と葛藤と自己叱責が止まりません。

今の部署は3、40代の主婦の方が5、6人の中に、自分だけ20代独身男で、仕事に来ているのか遊びに来ているのか、他の工程の人の事を話したり、家庭の話をしたり、私語が目立ち、そんな主婦の愚痴を耳にしながら仕事をするのが苦しいです。どこの工場だけでなく、女性社会とはそういうものなのでしょうか。係長、班長に相談しても、「男として器が大きくなれ」と言われ、自分だって男だからと神では無いので、こんな環境にいてやはり苦しいですし、仕事にも身が入りません。言い訳、甘えなのでしょうか。自分は転職に逃げているだけなのでしょうか。

冒頭でも触れましたが、20代最後に、次のステージに挑戦したい想いと、気持ちが渋滞しています。年齢に焦りすぎなのでしょうか。いつか、27歳の時、なぜ転職しなかったのかと、未来の自分と喧嘩だけはしたくありません。

私は両親から暴力を受けて育ち、大人になってからも、攻撃的な言葉を受けるのが苦しくて、19年10月に、寮のある会社を探し、実家を離れました。
今まで親の言いなりで生きてきてしまった事、27年間、岡山県から出た事がない事、ずっと岡山にいるとどこかで親に出逢いそうで、常に監視されてる息苦しさがあり、早く岡山を離れたい事、友達もおらず、新天地でやっていけるか不安な事、頭の中がぐちゃぐちゃです。

これは転職のタイミングなのでしょうか?焦り過ぎでしょうか?最後に決断するのは自分であることと理解している上で、お坊さんの意見を頂けると、幸いです。

長文であったり、感情的な文章が多いので、読み辛かったり、読み苦しかったかと思いますが、最期まで読んで頂き、有難うございました。

宜しくお願い致します。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

不安とワクワクは背中合わせ

greenfireさん、はじめまして。質問を拝読いたしました。

greenfireさんは、27歳という年齢や職場環境、生い立ちなどを勘案して転職を考えているのですね。でも、不安が先立ち自問自答と葛藤と自己叱責が止まらないのですね。

4月1日から新年度です。新しい職場や学校に馴染めるかどうか不安いっぱいの方もたくさんおられることでしょう。greenfireさんも新年度を意識してのご質問と拝察いたします。

高野山を開いた弘法大師空海は40歳ぐらいまで無名の僧侶でした。中国留学を経て帰国し、持ち帰った経典や密教の正統な後継者となったことなどが評価されて偉人として認知されます。

でも、無名であったころの弘法大師空海はこんな言葉を残しています。
「どの道に進むべきか分からず、分かれ道を前にして幾たびも涙を流した」
歴史に名を残した弘法大師空海でさえ、将来に悩み涙をこぼしたのです。greenfireさんが転職に悩むのも無理はないことなのです。ただ、弘法大師空海はのちに後悔しない道を選びました。100人中90人が反対する道であったとしても。

不安とワクワクは背中合わせです。将来に「あの時こうすればよかった」と後悔しない道を選んでください。greenfireさんがよき道を歩いて行かれることを祈念しております。

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有り難し
おきもち

徳島県の高野山真言宗寺院で住職をしています。 本山布教師心得として自坊の...
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質問者からのお礼

早速のお返事を有難うございました。いま、掴んでみたい道が、せっかく見えているのだから、なんとか、歩んでいきたいです。泣きながら、頭を抱えながらでも、この転職活動を機に成長してゆきます。中村様、空海様にも、感謝です。有難うございます。

1年越しに、少しですがおきもちをさせて頂きました。昨年、この後、様々な事情が重なりこの質問の内容の職場を退職しました。職場で独り、息ができないくらい辛かった時、悩みを打ち明けられる、この場があって良かったです。人生、一人で頑張り切るには限界が来るようです。今まで人を頼りにしてはいけない、と信用して来なかったのですが、今はまた心療内科に通ったり、県や市の支援機関の力を借りるようになりました。中村様、そんな一歩を踏み出すきっかけを作って下さったり、寄り添ってもらったり、ありがとうございました。('22/4/27)

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