貪欲とは
貪欲は仏教では十悪の一つですが、自己のために欲深くなることは、一概に好ましくないことなのでしょうか?
例えば、おしゃれをしたり、旅行に行ったり、美味しい物を食べたりすることも、十悪の一つなのでしょうか?
仕事などで高い理想を持ち貪欲になることは、好ましいことだと私は感じるのですが、自己のために必要以上に欲深くなることは、贅沢し過ぎなのではないかと罪悪感を抱いてしまいます。
一方で、娯楽は生きる活力にもなりますし、生きている間にこの世の様々な素晴らしさに触れることも、非常に貴重なのではないかと感じます。
良い意味で貪欲になれと他者から言われたこともありますが、貪欲と贅沢とは何が違うのでしょうか?
また仕事や娯楽の捉え方についても、教えて頂きたいです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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まみれて己を見失わなければ
おしゃれをしたり、旅行に行ったり、美味しい物を食べたりするのは構わないかと。
それに現代社会において向上心、ということであるならばそれは別に構わないのではないかな、とは思いますが。
ただ貪欲にまみれるあまり、おのれを見失うな、ということを心に留めていただければよろしいかと思います。
人間の欲というものは底を知りません、鳴門の大渦のようにただひたすらに次から次へと沸き起こり続けます。
その欲にまみれ、呑まれてしまって自分の進むべき道、もしくは人の道理を外れてしまわぬようにご注意いただければよろしいかと思います。
貪欲と贅沢の違いは「必要以上に所持すること」、ではないでしょうか。
・履きもしない靴を買って飾って並べる
・食べるか分からないものを必要以上に買い込む など
本来は「衣食支心命」という言葉にもありますが「着るものや食べるものは心身を支えるのみにして」、というのがよろしいかと思われますが付き合いやら何やらあったり今の時代ですからそこまでは考えなくてもよろしいかと。
ただ無駄なものは出すことなく、自らが生きるため、必要なものなのであれば別に構わないとは思いますよ。
質問者からのお礼
ご回答ありがとうございます。
そこまでは考えなくて構わないという言葉を頂き、少し気が楽になりました。
この恵まれた国、時代に生きているからこそ、今までどうしても、必要以上の物事を欲することは好ましくないのではないかと、貧しい人々に対する罪悪感を拭いきれませんでした。
自分がこうして今、様々な物事に触れ手に入れられることに感謝し、これからは程よく貪欲に
人生を楽しめたらと思います。
春から社会人になるので、今までより行動範囲やお金の使い方が大きくなりそうで心配していましたが、気にし過ぎず無駄にだけならないようすれば、それで良いのだと思えるようになりたいです。