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彼女の人生への嫉妬

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結婚前提で同棲中の彼女がおります。
彼女は、学校の部活動や勉強など何でもコツコツと真面目にやってきた人です。
いまは仕事もバリバリして、休日も趣味をいろいろ楽しんで、人生を謳歌している感じがします。
一緒に生活していても、優秀な人だなと思います。

対して私は、勉強も部活も趣味もすぐやめてしまって、仕事も続かず、今も特に目的もなく、生きがいもなくフラフラしています。
特に楽しいと感じることも、興味をひかれることも無いです。(たぶん、人生の内容が空っぽだからです)

いま、この人生内容の差からくる嫉妬心に苦しめられています。
彼女の充実していたであろう学生生活や今の生活を思うたびに、自分の人生と比べてしまい、とても苦しい気持ちになります。
赤の他人だったら、嫉妬してもすぐ収まるのでしょうが、身近で毎日接しているので、嫉妬心が止まりません。

それだけで別れるつもりはないのですが、この嫉妬心がこれからも続くのかと思うと、気持ちが暗くなります。

この嫉妬心をどう消したら良いのでしょうか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

そんな彼女があなたを捨てないのは

そんな彼女があなたに愛想をつかして同棲を打ち切らないのは、あなたにあなたが気づいていないい面があるからではないですか。彼女がよくできる人なら言い寄る男性も多いだろうし、優秀な人は見切りも早いと思いますから、あなたの自己分析どおりならとうの昔に別れているはずです。また、最初から同棲もなさらなったでしょう。

ということは、あなたにはあなたが気づかないよい面があり、それが原石のままになっていると見るべきでしょう。

世の中にはなかなか進むべき道が見つからなかったけど、遅くによい進路が見つかって成功している人はたくさんいます。人それぞれで早熟な天才も大器晩成型の偉人もいていろいろです。

坊さんの世界では酒井雄哉大阿闍梨なんて、坊さんになる前の大阿闍梨が嫌で奥さんが自殺なさったというほとの人です。遅くから仏門に入っ、その後に後世に名を遺す高僧になられました。

彼女に対する劣等感は、あなたが成長しようとしていることの証です。焦りみたいなものすらなくなったら成長しようともしなくなります。いまの気持ちと彼女を大切になさってください。

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私はお坊さんといっても、ひと様に何か答えらしいものを提示できるような立派な...
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あなたの思いよくわかります

拝読させて頂きました。
あなたのお気持ちとてもわかります、近しい人が実際の生活や人生でとても充実して生きていらしたらうらやましいと思ったり、自分の今の生活や人生と比較してしまって「あの人はとても素晴らしい充実しているのに何で自分はこんな人生なんだろう…」と思ってしまいますよね。

そう思ってしまうそれも人間なのではないでしょうか?そんな自分であることも認めていくことも大事なのではないでしょうか?

私達は誰しもが欲があります、というか…ないものねだりなのかとも思います。「あれもほしい、これもほしい、もっとほしい」そんな歌の歌詞もありましたよね。
あなたも私もそんな一人なのではないかな?と思います。

本当に自分は満たされていないのか?何もないのか?
何もない人生なのか?何も持っていないのか?
自分は何の力も能力もない者なのか?何もできない自分なのか?
自分には生きる意味も目的もないのか?
自分には何も大切なものがないのか?自分には大切な家族やつながりもないのか?
自分はただ人から見下されたりさげすまれたりするような者なのか?…等々いかがでしょうか?

せっかくの時間です、あなたに与えられた大切な時間ですしかけがえのない人生です。

あなたなりにゆっくりと見つめ直してみてはいかがでしょうか?

特に今すぐに答えが見つかるわけではないでしょうし、思い立って何をするということでもないかと思います。

このあたたかな春の日差しの中で花々や新緑を眺めながらもゆっくりと呼吸なさってみて、あなた自身に向き合ってみて下さいね。

あなたのことを心より応援してますね。

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おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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