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ほんの少し、先を乗り越える言葉をください

回答数回答 2
有り難し有り難し 27

こちらに初めて相談させていただきます。

現在20代後半、1年ほど仕事を探しています。
今は経済的な悩みと、精神的な悩みがありますが、
経済的な悩みはひとまず、精神的なことを書きます。

常に、泣きたい気持ちがあります。気を抜けば涙が出てきます。
目の前のことも上手くできない自分、
誰にも見てもらえない自分、
笑えない自分、苦しんでいる自分、
面白いことを言えない自分、
暗く、覇気のない自分、
悩みの止まらない自分、
人と比べてしまう自分、
行動しても、止まってしまう自分、
全部、消えて欲しいと思います。

仕事を得るために就職活動をしても、未だ結果には結びついていません。

好きなことを楽しもうとしても、自分にはそんな権利はないと思います。
罪悪感が出てきます。それは仕事や他のことで頑張れていないからでしょう。

家族の病気、身内の中で助けを求められる人はいません。

夢中になる特技がありましたが、それも自分よりも得意な方や、褒められている方を目の当たりにし、己がする意味がわからなくなりました。

悩みは友人に話せません。いつもいつも暗い話題ばかりになってしまいます。こんなことを人には言えません。かといって明るく楽しい話題も思いつかない。
次第に友は遠い存在のように感じました。何が話題なのかも分からなくなっていきました。

次こそは頑張ろうと少し勉強しては、至らぬところばかり目が行っていまい、駄目な人間だと思います。

人からも、自分自身からも認められない。
誰もが悩みを持っているし、努力しているんだと思います。
それを乗り越えられる人達は凄いです。
そんな努力もできない自分が嫌になります。

自分が自分でいてもいいと思えたらいいのですが、
その中できっかけになるようなものがありません。
今は死のうとは思いませんが、生きようとすると手詰まりです。
自分の中に何もない気がします。

どこかでまた頑張りたい、という気持ちはまだあるんだと思います。
でも力を入れようとしても、その力が出てきません。
目の前のことをこなせばいい、頭では分かります。
同時にこれをしたところで、これまでの進歩を感じられない自分の
何になるだろうと立ち止まってしまいます。

何年先かはわかりません。でもせめて今を乗り越えたいです。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

日々の悩みを書いてくれてもいい、悩みを吐く場・人を持とう

精神的な苦しさが伝わってきました。
誰にもみてもらえないと感じているのですね。また人と比べてしまい、出来ていない自分を責めてしまっているんですね。その状態は苦しいと思います。
家族の病気などがあり、身内に助けを求められる人がいないというのも辛いですね。自分が自分でいいと思えなくて苦しんでいるという事が伝わってきました。
まず、

私が思ったのは、まず、自分を責めなくていいという事です。人は勝つために生まれてきたのではありません。負けて一生しょぼくれるために生きているのでもありません。勝とうが負けようが生きることを願われているのでしょう?仏様にも願われているし、色々な人に願われている。だからここまで生きてこれたと思うんです。頑張る必要すらないし、何もしていなかったとしても、何一つ恥ずかしいと思う必要はない。「人は、人からどう見られているかだけで悩んでいる」と言えます。あなたは、今「頑張らなきゃ頑張らなきゃ」と言って「頑張れない自分を責めている」でも、がんばるために人は生きているのではない。頑張るというのは社会があなたに与えている価値観です。あなたは、自分の話はつまらないっていうけど、つまらなくたっていいじゃないですか…。誰の言う面白さなのだろうか。暗い話題になってしまうというけれど、私は、それってすごく大事だと思う。明るい話ばかりする人のことをちっとも良いなと思わないです。生きるっていう事に真剣に悩んでいるから、こういうメールもしてくれているのだしそれで十分じゃないでしょうか?

就活が上手くいってない事が多分苦しみの一つの原因になっていると思うのですが、それだって今コロナだから、焦る必要ないと思うんです。フラフラしてたらいいですよ。一番よくないのは、何もせずに自分ダメだダメだって、考えている事だと思う。手を動かす。具体的には、今日はこれやろうっていうめちゃくちゃ低いハードルを作る。例えば本を5頁よむだったら毎日できると思う。前にやっていた趣味?を1日15分やることならできると思う。そういう風に細かな時間割を作ってそれをやりましょう。

坂口恭平さんを知っていますか?彼の本を読んでみて欲しいです。『躁鬱日記』と『自分の薬をつくる』という本です。仄仄さんとほぼ同じ悩みを持った人が出てきます。まず、それを読んで欲しい。そして、このハスノハにまた相談して下さい。

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おきもち

浄土真宗本願寺派の僧侶です。 産業カウンセラーの資格を持っています。...
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まずは…

拝読させていただきました、慈陽院の平本と申します。

色々な問題が複雑に絡み合っているようにお見受けします。このような場合には、まず問題を一つずつ分けることで問題点が明白になっていきます。

まず1つ目に、ありのままの自分を受け入れてみましょう。そして理想の自分になれなくても幸せになれるという現実を知ることが大事だと思います。

世の中には、努力をして目標達成し順風満帆で充実した人生を過ごしているようにみえる人でも悩み苦しんでいる人はいます。

逆にあまり努力ができず、なかなか人生が思いどおりにいかない人でも、毎日楽しく幸せに生きている人もいます。

つまり幸せは、外にあるのではなく、自分の心次第になります。

どんな境遇であっても人は幸せになれますので、理想の自分と幸せを別けて考えると心が楽になると思います。

2つ目に、どんな人にも上には上がいます。人生がうまくいっている人でも自分より上の人と比べてしまうと結局劣等感が生まれてしまいます。つまりどんな境遇の人でも比べると即不幸になってしまうので気をつけてください。

3つ目に理想の自分や目標達成をするには、自分に能力や資質があり、なおかつ正しい方向に努力し、タイミングが合わないとなかなか達成ができません。

これは、誰もが通る身も蓋もない現実なのですが、人には、それぞれできる事とできない事があります。

目標達成や理想の自分を目指すにあたり自分にまず能力や資質があるのか、見極める必要があります。

また人には、それぞれ得手不得手があります。

大事なのは、不得意を受け入れ、得意を伸ばすことです。

そして努力も方向性を間違えてしまうと、まったく結果に結びつかなくなります。

今自分に足りないところは、何か。もっと伸ばさなければいけない事は、何か。

そして伸ばすためには、何をすることが最善なのか。

ということになります。

能力や資質がありトライアル・アンド・エラーを繰り返していき、タイミングが合えばいつか理想の自分や目標達成することができると思います。

そして最後に手っ取り早く幸せになるには、何か夢中になることをみつけることです。また心に余裕がないとなかなか前に進むことができないので、まずは幸せになる。ということに力を入れてみてはどうでしょうか。

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おきもち

質問者からのお礼

慈陽院 平本様

早速の回答ありがとうございます。
お話を読みまして、
理想=幸せではない、そういう考えをしたいと思いました。
幸せはなるものではなく、感じるというもの、
自分にはまだ雲をつかむような感覚です。

人の得意と自分の不得意は目に付きやすく、
自分の得意はなかなか分かりません。
能力や資質、何を持っているのか、
まだ答えになるものが自分の中にはありません。

自分が持っている幸せとは何か、そこに目を向けると解釈しました。
そして人と比べて幸不幸を感じるのはとてもやりやすい方法であった、ということには気付けました。
自分の現在だけを見つめる、ということの難しさにも。

ありのままを見つめる、得手不得手を探し、問題を一つ一つ対処する、
まずは冷静にその境地へ行きたいです。
夢中になるものはどこにあるのか、
もう少し自分が取り組む物事の中でそうした目線を持って行きたいと思いました。
ありがとうございました。

釈義光様

回答ありがとうございます。
思い詰めこみ、悩み、停滞することは悪いことだと思っていました。
無論、必ずしも良いことでもないと思いますが…

「人は、人からどう見られているかだけで悩んでいる」
これはあると思います。
明るい話ができる、辛いことがない、そうした他者の姿が素晴らしいものばかりだと思っていましたし、
そうした人達が羨ましかったです。
それは一見したことであり、真実かも分かりませんが、表に見えていることが良いのだと。
苦労の多そうな人、苦労の少なそうな人、両者を並べても、
苦労の少なそうな人が別に優れている訳ではない、のですね。
(世の中には、何かを為し得たり、幸せであること、
もしくはそれを上手くアピールできること、を偉いものとされると感じていました)
自分を駄目だと思うと、何をしても無駄、と思ってしまいがちです。
真剣に悩んでも十分と仰って頂け、心配ばかりしている自分でも、
せめて何もする価値のない人間ではない、
もう少し自分でいることを許したいと思いました。

就活では、当たり前ですが「社会的価値観」が重きを置かれています。
己が取り組んだことでも、社会では通用しないことが多いでしょう。
それはまた別の問題になると思いますが、
それともっと上手く向き合えるようになりたいです。

坂口恭平さんの御本、参考にしてみます。
ありがとうございました。

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