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生きる為には

回答数回答 1
有り難し有り難し 8

初めてご相談させて頂きます。拙い文章ですがご容赦ください。

最近、過去の人間関係のトラブル(喧嘩等)や自分がされた嫌だった経験を思い出し、後悔や不安感に襲われます。
どの件も相手とは此方から謝罪をしたり、既に縁を切っていたりと、今更振り返っても仕方がないと周りは言います。

周囲にも相談しましたが「後悔ばかりしていても仕方がない」「反省したのだから前を向け」等と言われ、一旦落ち着けました。

しかし最近再び、趣味でも仕事でも何をしていても思い出し「同じ事を繰り返したらどうしよう」「このまま過ごしていいていいのか、批判されるのではないか」と不安を感じるようになってきました。

仕事は始めてしまえば忘れられるのですが、趣味は過去を思い出し耐えきれず集中出来ません。息抜きが息抜きにならない状態です。

自業自得でもありますが、相談を聞いてもらった人にも申し訳ない気持ちでいっぱいです。
周りからは暇だから考えてしまうのではないか、等と言われますが何をしても意識が逸れません。

また、その不安や罪悪感を忘れてしまうことが怖くなる時もあります。意識を逸らす事すら許されないのではないかと思ってしまいます。
今を生きろとよく聞きますが難しいなと感じます。

どうしたら過去ではなく今を見て生きれるようになるでしょうか。
何かアドバイスを頂けますと幸いです。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

六根清浄

それは一種の「クセ」なんでしょうなぁ、たぶん。

貴女の手は「今のそれ」に触れています。
貴女の目は「今のそれ」を見ています。
貴女の口は「今のそれ」を味わっています。
貴女の耳は「今のそれ」を聞いています。
…などなど、元より貴女は今現在を生きているのであり、考え方をどうにかせずともこれは原理原則。今そこに居ること以外真実は無いのです。
ともすれば過去へタイムトリップしてしまうのはいつでも「思いの中の自分」だけなんですよね。

生活の場面ひとつひとつに、今までより少しだけ意識を向けてみませんか。
おそらく今の貴女は何をしてもうわの空、心ここに在らずのはず。お車に乗られるのだとしたら危ないことこの上ないですよ。
なので、例えばご飯を頂くときには「食事をしている自分、味を感じている自分」に意識を向けてみてください。歩くときや触るとき、話すときや見るときも同じように。
そのうち自分の感情を自分で上手くコントロールできるようになるはずです。
心の目を他者や過去ではなく「今の自分」に向けるトレーニングです。
外部からの負荷を一切遮断するのではなく、短時間で受け→流す、心の免震効果が得られます。

無理やりなポジティブは身心を壊しますよ。ネガでもポジでもない、目指すはニュートラル。健康管理の一環だと思って、やってみてください。

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質問者からのお礼

TAIKEN(FDN)様

ご回答頂きありがとうございます。
「クセ」なのかもしれないとご指摘頂きハッとさせられました。知らず知らずの内に「クセ」になっていたかのかもしれません。
難しいなと感じておりましたが、小さなことから意識して「今」を見つめられるよう努めたいと思います。

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